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「教える」技術(1)〜「教える」の基本〜

はじめましてのnoteです。表現下手の小心者なのでどんなテンションでnoteを書けばいいのか分からないのですが、自分のインプット/アウトプット/思いのたけを連ねる場として楽しんでいければと思っております。

さて、いわゆる初めてのnoteなので自己紹介でも書こうかと思ったのですが、「教える」技術について書いてみようと思います。

わたしはささやかにTwitterもやってますが、その中で一番ファボしていただいているのが「叱り方」についてのTweetです。このTweetはわたしがTwitterをはじめたばかりの頃にそっ…とつぶやいたものなのですが、未だに時々ファボしていただいてます。(トップに固定しているからだよ!とかそういうのは置いておいてください)

そんなわけで「叱り方」…幅広い意味では「教える」というものに対して気になる方がいるのかなと思い、初回のnoteではせっかくだからそれを書こうと長年思っており、とうとう重い腰をあげてみました。

ちなみに、この「叱り方」をとりまく「教える」技術に関するわたしの知識は、前職でわたしをキャリアアドバイザーとして…、そしてメンターとしてのあるべき姿を目指して、ビシビシ鍛えてくださっていたコーチングの先生に教えてもらっていたものに、今の自分なりの解釈や考え方をプラスしたものになります。

当時、本気で叱られて泣かされたりしていたので今でも怖いのですが(笑)、わたしの性格や志向性、将来を考えた上で同期の誰よりも厳しく教育してくださり、いろいろ教えてくださった先生には本当に感謝しています。人事になった今でも、先生に教えていただいた「ひととの向き合い方」は本当に資産になっています。

ということで、前置きが長くなりましたが、教えてもらったことをあらためて思い返しながら、あれから3年経った今のわたしの考えも交えつつ、少しでも誰かの参考になればいいなと思いながら書いてみます。

ちなみに、わたしもいまだに後輩や部下を教育するのは「超バッチリ!得意です!」というわけではないですし、かなり手探りなので、これからもたくさん学んでいければと思っています。

また、コロナの影響でリモートワークが中心となった今では、従来の「教え方」だけでは通用せず、何か新しい教え方を模索しないといけない世の中になっているのではないでしょうか。

とはいえ、それがオフラインでもオンラインでも「教える立場として大事にするべきことや知っておくと良いこと」は変わらないと思い、新しい教え方とは?にも考えを巡らせながら、アウトプットしていきたいと思います。

「教える」とは?

noteを書くにあたってあらためて調べてみたのですが、そもそも教えるとはどういうことなのでしょうか。

Googleで検索をしたところ、

⑴ 知識や技能を身に着けるように導く。
⑵ 知っていることを相手に告げ知らせる。
⑶ ものの道理や真実を相手に悟らせて導く。戒める。教訓を与える。

といった意味があるようです。

検索してみて気づいたのですが、3つ目には、冒頭にわたしが書いたように「叱る」という要素も含まれているのかなと感じます。「教える」ということは、いわゆる優しさだけでは成り立たないのだとGoogle検索からも学びました。

さまざまな「教える」技術

さて、「教える」とは具体的にどうやるのでしょうか。

先生からは「教える技術は複数ある」「その技術をケースにあわせて組み合わせて使うこと」と教えていただきました。

教える技術の代表例は以下です。

⑴ ティーチング:知識やノウハウをインプットする。知らないものや情報を教える。(一方的)
⑵ メンタリング:参考意見や話を人から聞いて活かす。答えはメンター(聞かれる側)が持っている(判断して決める)。
⑶ カウンセリング:心理的(心療的)アプローチに近いことが多い。悩みやもやもや解消、すっきりする。
⑷ コーチング:「どうありたいか」について考え、相手(メンティー)がもっているゴールに向かって導いていく。
⑸ コンサルティング:ゴールに向けた課題解決。(ビジネス要素強め)

厳密に言うと違うかもしれないですがややこしいので「教える側」をメンター、「教えられる側」をメンティーとします。すると、⑴に近い方が答えを持っているのが「メンター」主体で、⑸にいくほど答えは「メンティー」主体かつ「課題解決」が目的になっていきますね。

うろ覚えかつ曖昧なので間違いもあるかもしれないですが、これらを厳密に定義することが大事なわけではなく、「一口に教えると言ってもいろいろな関わり方ややり方があるから、相手が何を求めているのか?今何が必要なのか?どのアプローチが効果的なのか?etcを、常に考えながら教えることが大事」ということを理解し、実践できるように頑張ればよいと思っています。

では技術を知った上で、それらを駆使した上手い「教え方」、悪い「教え方」にはどんなものがあるか考えてみます。せっかくなので自戒の念を込めて悪い「教え方」からまとめてみます。

悪い「教え方」

いろいろなケースがあると思いますが、悪い「教え方」を独断と偏見で3つにカテゴライズしてみました。

【ゴーイングマイウェイ系】
・一方通行で相手の話を聞かない
・自分流(教え方・やり方・考え方etc)のみを押し付ける
・教え方の幅が狭い(話しか聞けない、インプットしかできない、内省促せない…「でもそれでいい!」これが問題)
・全部1人で育てようとしている
・「教える」ことに関する学びをしない(プレイヤーとリーダー(教える)は別物。プレイヤーとして優秀だから教えられるはず!と勘違いする)
【意味不明系】
・指示なのに、内容や意図が不明確(何をすればいいか全然分からない…)
・教育タイムにおけるゴールや目的が不明確(これってどこまでできればOKなの?この教育、何のためにあるの?)
・教えられていることの難易度が高すぎる
・逆に何でも教えちゃう。考えさせない(緊急性にもよるが、何でも手取り足取り、過保護はNGですよね)
・相手から見た時に、メンターが何を考えているのか分からない
【感情表現激しい系】
・怒る、悲しむ、がっかりする…など感情的になりすぎる(一方でパッション(成長してほしい!というアツイ気持ち)は大事でもある)
・教える側がイライラしたり、疲れている雰囲気を醸している。気分によって教育のテンションが変わる。
・かっこいい先輩を演じようとしちゃう(知らないことも知ったふりをするetc)
・相手の成長を信じていない。期待していない。(隠していても伝わる)

ちなみに、「あ、これ該当するわ…」というものもあるかと思いますが、人は完璧ではないので当たり前です。大事なことは「そういう傾向があるんだ」ということを自己認知することです。そうすれば対策できます。

教える側は「自分やメンティーをいかに客観視できるかどうか」が、とても大事なのかもしれないですね。

昔よく「それって何でそう思ったの?あなたが勝手に思っているの?メンティーがそう言ってたの?事実なの?推測なの?」と先生にめちゃくちゃ詰められたのを思い出します…。

上手い「教え方」

さて、上の悪いケースを踏まえて、上手い「教え方」について、こちらも独断と偏見でカテゴライズして考えてみました。

【フォローユアハート系】
・相手のパーソナリティはもちろん、教育に向き合うスタンスや目指したいゴール・目的などを知る
・相手の強み・弱みを知って、教え方ややり方をカスタマイズする(とはいえ、まずは成功パターンを「やってみる」も大事)
・教え方の幅が広い(TPOにあわせていろいろ変えられる)
・組織で育てる意識をもつ(自分一人でいっぱいいっぱいにならない。人を巻き込む。でも責任逃れはNG)
・プレイヤーの英雄でも「教える」ことに関しては初心者だと認識し、1から学ぶ(特に初めて教育担当になる人。また、ベテランでもメンティーが変わるとまったく違ったやり方が必要になるときもあるので注意)
【明朗教育系】
・指示する時は明確に(目的、誰に、いつ、何を、どうやって…etc)
・体系立てて伝える、論理的に伝える
・「教える」に段階をふむ(育成ストーリーをつくる)
・緊急性も踏まえながら、内省を促すアプローチをする(自走できるようにする)
・自分のパーソナリティや、教育のスタンスなどを伝えてすり合わせる
【感情コントロールばっちり系】
・感情をコントロールし、適切に使う(なくすわけではない。感情表現を教育に有効活用する)
・気分によって教育の態度を変化させない
・メンターとして「完璧でなくていい」と理解する
・メンティーに対し、成長してほしいと願う気持ち・スタンスを持ち、信じる

基本的に「メンティーのためを思い、メンティーにとってベストなアプローチ方法を考え、実行する。そのために自分を変化させる」ということですかね。難しい!

メンティーにあわせて関わり方を変えることが必要…ということは、1番メンターとしてやりやすいケースは「自分と相手のタイプが近い」ときです。メンター初心者時代は、相性がそもそも合う相手から教育をするのがやりやすいかもしれません。自分のやり方や考え方が相手にとっても心地いい可能性が高いので、自分がされて気持ちいいやり方で教えられれば有効なコミュニケーションがとれそうですよね。

一方で、中長期的にみるとマンネリ化したり馴れ合いになったり、自分にあったやり方しか知ることができない…という側面もあるので、成長のためにはメンティーと違うタイプの人に途中でメンターを変えるなども手かもしれません。また、「メンター側が成長をする」という観点でも自分と違うタイプの方を教育できるようになった方が幅が広がりますね。(わたしはそういった考えを受けて、自分の真逆のタイプの方のメンターを担当していました)

自分の「教え方」を振り返る

さて、先にもお伝えしたように、わたしたちの性格が十人十色であるように、誰にでも教え方にもクセがあります。「悪いところがある!ショック!悲しい!」ということではなく、まずは「自分で認識できているかどうか」が大事です。認識できていれば気をつけることができますから。

ということで、わたしも自分が1on1をやっている時などを思い返し、最大限客観的に自分の「教え方」を振り返ってみました。(実際、過去先生に教えていただいたときもこのワークをやりましたが、あれから数年経った今あらためて考えてみたいと思います)

【特徴】
・伝えるときも、質問されたときも、意図を明確にする(何で?ってめっちゃ聞くし、なぜやるのかもめっちゃ語る)
・「どう思っているの?」「どうしたい?」と相手の意思を確認する
・自分の考えや意見を伝えた後に「どう思う?」と必ずFBを聞く
・前提として自分の思いや考えは伝えきる。自己開示する。
・表現が苦手なので背中を見て育て!わたしがお手本にならねば!と思って自身の行動に気をつける
・成長したい人には最大限!という思いが強いので、ストレッチした目標・物事にチャレンジさせてあげたい

自分で自分の特徴をまとめると、「曖昧なことを好まず、意図や考えを明確にして分かりあいたい。自分も率直でありたいし、相手にも率直でいてほしいと思っている。成長してほしいという思いから、どんなことでも相手に内省を促したり、自分でまず考えさせたり、高めの目標を設定する傾向が強い。よってひとの成長を信じる気持ちは伝わるが、プレッシャーも与えがち。また、ロジックで考えるタイプなので感情表現が苦手。結果として言葉でなく態度で示したり、淡々としたコミュニケーションが多い」…こんな感じでしょうかね。なんか反省文みたいになりました。

さて、上記をふまえた上で、この「教える」特徴の強みと弱みについて考えてみました。

【強み】
・相手に内省を通じた成長を促せる
・(ちょっと過度だけど)相手の成長を信じる思いが強いので、諦めない。最後まで責任を持つ。
・成長したい!と強く思う人にとっては当たればでかい(と思おう…)
・論理的なコミュニケーションを好む人とは相性が良い
・自己開示による信頼関係は築きやすい(うちぼりさんってこういう人、的な)
【弱みや改善点】
・期待や目標がラーニングゾーンに設定できてない(育成ストーリーが作られていない時、場当たり的かつ一方的な育成になる)
・「自分でもできたから、みんなならもっとできるはず!」という自分視点からくる、謎に過度な人類の可能性への期待が重い(「自分視点」というのが本日最大の反省…)
・パッション系の人とはコミュニケーションの取り方を工夫する必要がある
・いろいろ教えたくなったり、自分の考えを伝え切りたいため、話が長くなって結果としてわけ分からなくなってそう
・表現下手なので、準備・用意がそれなりに必要

2年前にやった時は(時間に限りがあったのもありますが)、これの半分くらいしか書けていなかったので、少しは自分の「教え方」についても客観視できるようになったかなと思います。

というのと同時に、自分が気をつけられるとポジティブになれそうな課題をあらためて認識できたので、さっそく活かしていきたいと思います!

また、賛否両論あると思いますが期待をする・相手の成長を信じることの大事さを身にしみて感じたことがあり、自身のビジョンとして「自分の未来に期待し、ワクワクできる人を増やしたい」という思いがあるので、信じる心を力に変えて、期待はたくさんかけていきたいと今でも強く思います。その上で、「あくまでも自分主体ではなく、相手主体での期待であること」にもっと視点を切り替えて、良い期待をかけるためにも、わたしとメンティーの育成ストーリーをしっかりと描いていかねば…というのが本日の学びでございました!

もしよければみなさんも「自分の教え方とは?」を振り返ってみてください。

また、本来だと「この課題を改善するためにどんなことを心がけるか?」を考えたいのですが、だいぶ長くなってしまったので次回にまわしたいと思います。

ちょっと中途半端で最後は自分のつぶやきになってますが、こんな感じではじめてのnoteは終わりたいと思います。書いてて自分も気づきになりましたし、楽しかったです。noteさん、ありがとうございます!

そしてほんの少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。

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