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角打ちでミードというお酒に出逢った


何度か通っている酒屋さんの2号店が
少し前にオープンしたので
電車で行けるタイミングで寄ってみた。

なぜなら角打ちがあり、
気になったお酒をその場で楽しめるから。

角打ちは「かくうち」と読みます。 もともとは升の角に口を付けて飲むことを「角打ち」と呼んでいました。 しかし現在は、酒屋の一角を飲酒スペースとして仕切って立ち飲みすることを指します。 さらに、酒屋での立ち呑みに限らず、立ち呑み居酒屋で酒を飲むことを角打ちと呼ぶ場合もあり、広い意味で用いられています。

初めての角打ち。
なんてツウな飲み方だろう。
昭和感のある角打ちだけれど、
おしゃれな店内でバーのような雰囲気。

そこで素敵な出逢いがあった。
ミードというお酒。

「ミード (Mead) 」は、日本ではお酒にかなり詳しい方以外ほとんど知られていません。西洋ではたびたび神話や歴史物語、詩にも登場してくる伝統的で神秘的なお酒です。洋酒輸入会社等が一部取り扱っているのみで、大きな銘酒店でもほとんど取り扱われていません。
蜂蜜と水と酵母菌を発酵させてできあがる「醸造酒」で、ワインや飲料アルコールに蜂蜜を溶かした「ハニー○○酒」とは異なります。アルコール度数はワイン並みで、すっきりした風味のドライタイプから濃厚な甘口、そしてシャンペンのようなスパークリングまでバラエティーに富んだテイストが楽しめます。見た目や風味も白ワインによく似ていますが、口の中に広がる味わいとその酔い方は全く別物と言って良いでしょう。贈答品はもちろん、結婚披露宴や記念日各種会合をはじめ、ホームパーティーにも最適な「ミード」。当協会は、蜂蜜からつくられたこの魅力的なお酒を全国の皆様に是非ご賞味頂き、新しい感動と出会える機会をご提供したく思っています。

一般社団法人ミード協会より引用

今回2種類のミードとワインを飲んだが
その内の『Jumeaux(ジュモー)』というミードにとても感動した。

ル・レクチェとカリンのサワーミードでアルコール度数は10%。
30周年を迎える酒屋さんとその2号店開店をお祝いした爽やかなミード。
市内で果樹園を営む農園さんのカリンとル・レクチェを使って仕込み、軽いタッチで酸がしっかりついていて、鼻からカリンとル・レクチェの優しい香りが抜ける。



Jumeaux(ジュモー)は、フランス語で「双子」。
2号店のお祝いとル・レクチェとカリンの見た目がまるで双子のようにそっくりだったことが由来となっているそう。
ラベルの花はお祝いの証。


更には、ミードとは人類最古のお酒と言われ、「ハネムーン」の語源らしい。
Honeymoon、つまり密月、「蜂蜜の1か月間」という意味で、蜂蜜に強壮作用があり、また蜂の多産にあやかれるということから、古代から中世のヨーロッパで、特に森を愛するゲルマン民族において新婚直後の新婦は住居から外出せずに1ヶ月間蜂蜜酒を造り、新郎に飲ませて子づくりに励む風習があったのだそう。

このストーリーと背景の話が良いアテになる。


特別な日やお祝いにピッタリで、あの人にプレゼントしたいね〜なんて会話が広がる。

自身の屋号になっている
jul(ユール)もゲルマン語なのでなんだか勝手に親近感も覚えた。


角打ちの魅力は、お酒を介してコミュニケーションを取り、店主から知識やストーリーを聞ける。また、他のお客さんとも意気投合なんてこともある。その日も隣の年齢差のある友達と言っていた男女2人組と会話が弾み楽しかった。連絡先は交換しなかったが、面白い出会いだった。

古き良き酒屋の文化。


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