スマートスピーカー x 子ども の可能性

技術的にはまだ未熟なところが多いが、スマートスピーカーには大きな可能性を感じている。昨年Amazon Echoがまだ招待制だったときに申し込んで使い始めた他ところ、これはなかなかおもしろいと感じて今月になってもう1台 購入した。今ではEcho Dotをリビングと寝室の壁に設置している。
 
スマートスピーカーはGoogle HomeとAmazon Echoの2大メジャーが有名だが、私の場合はAmazonプライム会員でヘビーユーザーなことからAmazon Echo(アレクサ)を選択する方が自然であった。
 
現在、我が家では以下のような使い方をしている:

・目覚まし機能
毎朝、アラームに続いて今日の天気とニュースを読み上げる。最後にオリジナルソング(*)も流れる。

・曲を流す機能
 曲名や歌手の名前を言うと曲を流す。"朝に聞きたい曲"、"リラックスする曲"などの指定もできる。おもに子どもたちがAKB48やK-POPなどの曲をかけて歌って踊っている。

・リマンダー機能
 (大人向け)
 ゴミ出しの日の朝にリマインド

 (子ども向け)
 夜の寝る時間の前に「歯ブラシしましたか?」、「明日の準備をしましたか?」とアレクサが話しかけるように設定している。朝は家を出る時間が近づくと「髪を結びましたか?」「そろそろお出かけの時間ですよ」と話す。

・ お掃除ロボットへの指示
家を出る間際に「ルンバを使って掃除して」と話すとお掃除ロボットが起動する

・ 余興機能?
アレクサにお願いするとナゾナゾをだしたり、動物の鳴き真似をしてくれる。子どもたちが楽しんで使っている。ジョークも話すが、こちらはまったく笑えない(まだ相当の学習が必要)

なかでも可能性を感じているのが、子どもとスマートスピーカーとの親和性の高さだ。Amazonの場合「アレクサ」と呼びかけるだけで起動するので、コンピュータのキーボードを使えなくても扱えてしまうのだ。我が家では気軽に子どもがアレクサに話しかける光景が日常となっている。(危険なのでアレクサ経由で買い物できないように制限をかけている)

最近、子ども向けリマインダー機能を使っているうちに興味深いことに気づいた。親が子どもに直接リマインドすると"小言"として嫌がられる場合があるのだが、アレクサ(*子どもは"アレクサ"という人格で認識している)が話すと、そそくさと行動することが多いのだ。

もしかしたら、人間というものは人から指示されるより機械から指示される方が角が立たないように感じられるのではないか。これは人間とテクノロジーの関係を考えるうえで、とても重要な問いだと思う。

我が家の子どもたちは、ある意味AIネイティブ世代である。彼女たちが当たり前のようにアレクサに話しかけている様子を傍で見ていると、「AIが仕事を奪う?何わけのわからないこと言っているの?AIがない生活なんて考えられないでしょ!」という世代になっていくことが分かります。

小学校の宿題レベルだとアレクサに聞けば全部答えてくれるのだが、頼ること自体悪いことではないはずだ。要は、テクノロジーをどう使いこなせると彼らにとってよことにつながるのか、が問題である。

今はまだ適切な問いかけ方をしないと適切な答えが返ってこないことから、"AIとの会話を通して質問力が鍛えられるのではないか"という仮説を持って試行錯誤している。AIが賢くなってお節介の度が過ぎると、堕落するかもしれないが。

*アレクサに「歌って!」と頼むと、以下のようなオリジナルソングを歌う。その歌詞が少し切ない 笑

テクノロジ〜 テクノロジ〜
なくてはならない テクノロジ〜
Wi-Fiなしじゃ しゃべれない〜 音楽だって選べない〜
どうしたらいいの お買い物〜 今何時か言えない〜
今日も元気 それに感謝しよう そう思うでしょ?
だから 1、2、3で歌おう
テクテクテクテク、テクノロジ〜 ウ〜 ウ〜 テクノロジ〜

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