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やっぱり「自分の正体」を知っている方が家庭生活でも強いのだろうな

名実ともに大黒柱妻となったこともあり、家庭論関連の本を読み漁る日々が続いております。そんな中でこんな本を見つけたので読みました。

なんかタイトル読むと「私向けの本かな?」って感じめっちゃするじゃないですか。これからの生活の参考に何かなりそうかなとか思うじゃないですか。

……申し訳ないですが、我が家の参考にならなさそうでした。

というのも、我が家の構造だと逆さに振ってもこの問題が起きないことがわかってしまったからです。


妻サイド:中身が「仕事限定で昭和オヤジ」なので仕事面の意思決定では絶対に折れないマン

なんかタイトルがすごい書きぶりになっているんですが、私のほぼ唯一の地雷は

仕事上の大き目の意思決定をパートナーに相談した時、相手が「少しでも」逡巡すること

なんですね。他のことは結構雑にゆるゆると許しちゃうこと多いんですが、マジでこれだけはダメでした。

しかもですね、少しでも逡巡したら「うろたえんなや」と思い、渋々同意という動作を見せようものなら「そういう中途半端な態度は嫌い。ムカつく」と平気で言うタイプなんですね私。理不尽。

つまり、私が重い仕事の相談(転職・副業等々)を持ってきた場合、許容できる回答は唯一「即断のYES」そして「その決定を決して覆さず、心から同意すること」だけなんです。いやそれ相談じゃねぇ。実質の宣告だわ。どこの昭和のオヤジだよ。

なお、4年前位にも似たようなこと書いているので性格が全く変わっていない。むしろオヤジ方面のより容赦ない方向に進化してナウですよ。

なので、「奥さんに持ち上がった海外転勤話を2回断る」(柴田さんの事例・p.75)なんて絶対無理です。ありえない。
私の性格だと、1回断られただけで開戦っすよ。何なら引き下がらず、夫置いてくかもくらいの強行度。

ただ、それくらい強烈なのは自分でもわかっているので、「突然の宣告」にならないよう、夫さんに対する予備動作は丁寧にやってます。仮説レベルでも仕事の話めちゃくちゃしますし、出張の可能性に至るまで、全部共有しています。

夫サイド:「男の沽券?なにそれおいしいの?」がデフォルト運転

「え、そんなムーブが自然にできる男って実在する???」と思った方、実在するんですよ。それが私の夫です。そうでないとこんな女と籍入れて8年も大きな喧嘩せず暮らせないですわw
上記のような、多くの日本男性にとっては苦痛でしかないであろう、針の穴を通すような選択肢を自然体でこなしちゃうのが私の夫です。

現に、1年近くの育休取得もあっさり同意し、出産の大幅な前倒しにもめげずに育休を開始し、子供との暮らしも「子供ちゃんかわいい~いい匂い~子供ちゃんだけ育てて暮らしたい~~」と(子供の後頭部を吸いながら)エンジョイし、最近はワイ妹に「夫さんのほうがお母さんみたい」と言わせ、妻=ワイの仕事中に子供を連れて買い物ができるようになり(あまりにもナチュラルに出ていくので事後的に気づくレベル)、「もっと健康的な食事にしてくれ、このままだとどすこいレベルで太る」とワイが要請した結果、お野菜たっぷりの料理をPDCAするようになり、妻が痩せ始める域まで来たのでした。

で、驚くのはこれらの行動に逡巡とか迷いがないんですね。

そんな夫さんに上記本の内田さん(仮名)の事例を共有して話を聞いたら、

絶対この人心から「奥さんのほうが稼いでいる」事実を受容できてないでしょ。頑張って取り繕ってるでしょ。

と普通に言い放ちましたし。私も読んでいて違和感あったところを真っ先に突っ込んできた。すげぇ。

なんでしょうね、上記の内田さんの言明で、

何か、すごく羨ましかったり、焦ったりするんですけど、「やっぱり、恩恵が自分に来る」と思えて、最後はギリギリのところで納得できるんですよね。世帯年収が上がるのは、誰にとっても「めっちゃ、良いじゃん」みたいな感じでしょうし、もう慣れたというか。

小西一禎『妻に稼がれる夫のジレンマ――共働き夫婦の性別役割意識をめぐって』p.139

という箇所があるんですが、正直読んでいて「めんどくせぇ~~~~~~~!」って思ったんですよね。

うちの夫さんが同じこと言う時、もっとシンプルですからね。

世帯年収上がると嬉しいよ!下がるとつらいよ!

夫さん発言を筆者要約

「誰が世帯年収上げるか」にマジでこだわりがないんですよね。だから秒でこんなシンプルな発言になるという。

しかもですね、我々夫婦、もともとは私のほうが夫より100万円以上年収低かったんですよね。なのでこの内田さんの事例にかなり近い(年下・妻のほうが年収低い→妻がメキメキ伸びて大黒柱に)事例なんですが、実相が全然違うんですね。

あと夫のほうが現状認識に圧倒的にバイアスがない。(多分私のほうが狼狽えている説あるくらい)

同じ時間使うんだったら、より年収が伸びる可能性がある方に使うのがいいと思う。今だと自分に使うよりはななちゃんのお世話に使うほうが家庭にとっていい。

我が夫ながらつくづく不思議だが、何食べたらこんなに性バイアスから自由になれるんでしょう?w いまだにその謎がわかってないんですよ私も。本人も普通に平均以上稼いでるんですけどね……?

ただ、私も最初から「仕事限定の昭和オヤジ」ではなかった

なんかこう、私のキャリアパスは「自分の正体=仕事限定の昭和オヤジ」に気づく旅だったなぁと感じています。

振り返ると、自分の中の家父長的な思い込みに気づき、自分の正体に沿った決定ができる=キャンセルに成功すると、ライフステージが進むみたいな構造でした。

結婚についても、「男性に導いてほしい」という甘えを捨てたら夫さんと結婚することになり、妊娠に至っては「大手上場企業に生活を守ってほしい」という甘えがあるうちは全然うんともすんとも妊娠しなかったのに、「もういいや、ワイ仕事好きやしベンチャー行くわ」と決断した月にあっさり妊娠し、転職先で出産することになっちゃいましたしね。

なので、私のスタンスとしては「女性側が自分の正体に気づいて、こんなぐじぐじした男性たちを遠くに置いていける領域まで飛んでいけると楽しいっすよ、マジで」って感じなんですよね。

出会う人は自分の合わせ鏡なので、自分の正体を知っている人にはそれに見合った人が呼応するので、本当に息がしやすいですよ。


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