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【映画感想】「バーフバリ」なぜ、今見ない?

よく来たな。おれは毎日わけのわからない文章をアップロードしているが新年1発目はニンジャから離れてインド発のエンターテインメントマサラムービーの話をする。

(2018/3/6)読者の皆様へ:本記事は映画鑑賞当日(2017/12/31)にターメリックが抜けないまま勢いよく書き上げた記事です。当日の劇場内は自分たち以外に5名程度しかいなかったことに危機感を覚えたせいでかなり威圧的な檄文となっています。ごめんね。まさかBDが発売されたのに劇場公開が続いていて特別上映は満席満席!になるとは思わないじゃないですか?

バーフバリ、なぜ今見ない?

まず最初に伝えなければいけないことは、劇場へ行け。時間がない。インドの崩壊が迫っている。

おそらく上映期間はそれほどなく、どんどん公開劇場も減っていくので予告編が少しでも気になったなら、このエントリを閉じて今すぐ行け。

王の凱旋[予告編オブザセンチュリー 21世紀]

2から見ろ。

いいか。「バーフバリ 王の凱旋」は続編だが問題ない。

「マッドマックス怒りのデスロード」はサンダードームのことを知らなくても楽しめるしパワーと圧があった。それに比肩しているからだ。

それに今作は開始時に(前回のあらすじ)が差し込まれる(これだけで1400円分の価値がある)キャラクターは前作から引き続き登場するがとんでもなくキャラが立っているのですぐに愛着が湧く。むしろあとから「伝説誕生」を見たらさらに愛着が湧くので二倍お得だ。(特に国母シヴァガミの決意が理解できて開始五分で滂沱の涙を流すだろう)劇場で見られるうちに2から見ろ。

インド映画ではないかもしれない。

ここまで勧めても「でもインド映画ってすぐに歌と踊りが始まってー話が進まないのに上映時間だけが長いんでしょー?」とか思っている貴方!最新型インドムービーを舐めてたやつはカッタッパに背後からさされてしぬ。マサラムービーを甘く見るな。上映時間中に描写が停滞する瞬間は微塵もなくエスカレートにエスカレートを重ねる手法により絶頂の先に絶頂が待っている作品なのだ。これは世界に通用するエンタテインメントの塊だと断言したい。

悩んでいる時間はない。

「バーフバリ」の魅力。それはなにより主人公がピンチに陥ってもその場でカラテ突破し内面の悩みは見せずに決断的な速さで実行するエゴの強さだ。彼らに人質は通用しないし、そもそもがボリューム過多なので悩んでいる時間はない。前後編5時間でも描き足りないほどの物語が詰め込まれているからウダウダやってる暇はないのだ。彼らは暴風雨の中で暴れまわる糸の切れたタコのような勢いですっとんでいく。物語が最高潮のまま「まだ高まっていく確信めいた予感」を残したまま終わっていく幸福を味わったことはあるか?それはここにある。

どのような物語なのか?

ある程度、物語を知ってから劇場に足を運びたいというなら簡単に説明する。

物語はシンプルだが濃厚。インドで人気のサーガをマサラナイズして換骨奪胎した大抒情詩だ。三代に渡る王族の物語でありみんな大好き貴種流離譚の要素も強い。

偉大な父親とその息子という構成に「晏子」を思い浮かべる方もいるかもしれない(どちらも牛が出る)が、バーフバリは晏子のような父親とはタイプのことのなる天才ではなく完全に父の意思を継ぐ、破天荒な天才として描かれる。

「伝説誕生」

予告編:https://youtu.be/FzbWJ_BM_Q0

滝の上にある大国から老婆と赤子が逃れてくる。自身に刺さった矢で追っ手を斬り殺した老婆は川を渡る際に赤子を水没させないように水面に片腕を突き出したまま絶命。

赤子はシヴドゥと名付けられ滝の下の村ですくすくと育ち滝上の世界への憧れから滝登りを繰り返した結果、インドの波動に目覚めたくましく成長する。

ある時、彼は滝の上から流れ着いた謎の女性用仮面を発見し女神の幻視(ビジョン)に導かれて滝の上の世界へ到達する。そこにはある大国に囚われた不遇の女王を救わんとするレジスタンス組織が存在することを知った青年シヴドゥは組織に協力することを決めて王宮へ忍び込む。そこで彼の姿を見た人々は口々にバーフバリの名を呼びシヴドゥは己に課された運命を知ることになる。

「王の凱旋」

シヴドゥの父である若きアマレンドラ・バーフバリの物語。彼は強大な蛮族を退けたため王位を継承することになったが彼の兄にあたるバラーラデーヴァは不服だ。(正確にはバーフは亡王の息子、バラーラは現当主である亡王の兄の妻の息子なので従兄弟にあたるがそんなことは気にする必要ない)

バーフバリは即位の前に身分を隠した諸国漫遊の旅に出る。彼の師匠である剣聖カッタッパが一緒だ。

道中彼らは情け無用の山賊バーバリアンをカラテではねのけた地方豪族(マハラジャ)の姫に一目惚れする。

彼は胡乱で愚鈍な若者を演じてマハラジャの一族に住み込むことに成功しは身分を隠しながら様々な活躍を見せる。(このシークエンスこそ本作の白眉であり水戸黄門と暴れん坊将軍とコマンドーと晏子とスペースコブラを足して割らずにマサラナイズした美しい調和がある)

そこへ山賊バーバリアンの軍団が大挙して押し寄せてくるが正体を明かしたバーフバリは色付きの風となって山賊バーバリアンを蹴散らしカシラの膝を打ち砕いた上でダム湖に沈める。

バーフバリはマハラジャに正体を明かす。怒りの姫、テーヴァセーナはたいまつで殴りかかるが衣服が燃え尽きた内側から炎のインド装束が姿をあらわし急性バーフバリリアリティショック(BRS)を発症して2人は恋に落ちる。

(このとき信じられないくらい幻想的な愛のミュージカルが行われてアゴが外れるくらいのバーフバリリアリティショックを受けるから覚悟しろ慈悲はない)

王宮に姫を連れ帰るバーフバリだが兄バラーラデーヴァの策略によりテーヴァセーナを妻として国王の座を降りるか、妻を手放して国王となるかの選択を迫られることになる。

語るべきところが多すぎる

ハァーッハァーッ!!

ここまでノンストップで解説したけどまだ全然半分まで来てないからな!

文字数が増えすぎるので紹介はこの辺にしておきます。更なる見所やキャラクター紹介は別記事でやるぞ!(マガジン内をチェックしてね)

ちなみに2時間半のうちパパバーフバリの話だけで120分超えるから!明らかにバランスおかしいしメガ盛りだし、残りの時間の方がカラテアクション濃度が激しいからな!

一部のリークで話題の兵士を射出してバーフバリを着弾させるシーンは、本編は数百倍すごいので劇場で王を称えよ!

物語は最高潮を迎えたまま新たな国王が誕生して終了!!

王の凱旋は始まったばかりだからエンドロールなんかないのでズバッと劇場が明るくなる。王を称えよ!王を称えよ!

とにかく劇場へ行け。インドを甘く見るな。

「バーフバリ 王の凱旋」 公式サイト
http://baahubali-movie.com/sp/


レビュー続編ができました

ブルーレイディスク発売記念の記事を書きました。

バーフバリ過剰摂取者向けのディープすぎるキャラ紹介を書きました。



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