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Sa・Gaシリーズの最終進化形「サガ・スカーレットグレイス」(完結編)

サガ・スカーレットグレイスをクリアしたのでレビューを調整します。クリア後の評価だから正確性があり、なぜか選手名鑑もある。

本記事はエンディングやストーリーの思い出に関する内容があります。各自インタラプト等のリザーブ技を駆使して立ち回ってください。

サガシリーズについての記事
(前編:サガシリーズ全体について)
(後編:サガスカ序盤レビュー)

目次

クリア前後での評価の変動
総合評価
項目ごとの評価内容
全体的な攻略方法について
最終エリアについて(ネタバレ注意)
最終戦闘の攻略(ネタバレ注意)
選手名鑑(ネタバレ注意)
未来へ

クリア前後での評価の変動(6.0→5.0)

クリア前の評価

「サガ・スカーレットグレイス 緋色の野望」
評価: (6/10点)OKAY [オススメだけど無理強いはしない]

クリア後の評価

「サガ・スカーレットグレイス 緋色の野望」
評価: (5/10点+5億点)NOT BAD [しかし、オレのためのゲーム]

<総評>
斬新で噛み応えのあるTENGUジャーキーのようなバトルシステムを中心に据えて、適当なメインシナリオを搭載したスマホ世代のRPGという印象。システムを把握した二周目以降はかなり楽しめるはずだがシナリオに対する期待値が低いので世界を救うテンションが持続できるかどうかが不安になる。サガシリーズならではの、サブキャラクター達の奇妙な個性や珍妙なサブクエストは伝統の味。最終戦に合わせて調整したかのようなバトルシステムに楽しみを見出せるかどうかがカギになるだろう。ぼくは好き。

新人「さ、さすが伝統の味は独特ですね」
長老「そうじゃろう、ワシらもガマンして食べとる」
新人「えっ」
長老「よく噛まずに飲み込むのがコツじゃ」

3;★★★☆☆ 主人公
4:★★★★☆ 仲間達
1:★☆☆☆☆ メインシナリオ
3:★★★☆☆ サブクエスト 
4:★★★★☆ バトルシステム 
3:★★★☆☆ BGM 

項目ごとの評価内容

主人公 ★★★☆☆

タリア編をクリア。タリアさんは元魔女であり魔女狩り等の面倒から逃れて陶芸家として隠遁していたようだ、という序盤に語られる設定以外に特に掘り下げられないが、人間の業に対する共感性の薄さや星神に対して上から目線で対応したり、亡国の失われたテクノロジーに精通したりしている等からして旧世紀から生き残る不死族(イモータル)と思われる。つまり、ほとんどリアルニンジャ。

仲間達 ★★★★☆

スタート時に仲間に加わる殺人集団キラーズは、頼りない殺人鬼達だったけど終盤は立派に成長して頼りになる仲間となっていく。サイコロを振って役割に応じて適当につけたような名前が並ぶが終盤では親しみをもって名前を呼べるだろう。

終盤はシナリオ進行などの加入条件を多く満たすため大量に仲間が加入するが、ほとんど活躍しないまま消えていった。クラス名が「(都市名)の人」とか「揚げパン屋」とかになってる一般人が多いからね。例外的に、魔女狩りや海賊や狩人は即戦力として活躍してくれた。クラス名と実力が比例しているのはいい感じだ。

とにかくサブキャラ達にセリフと声がついたことが非常に大きくて、キャラクターごとの掛け合いや成長した時にいちいちコメントを入れるなど親しみを増す工夫が施されている。(女性メンバーはHPが増えるとスタイルを気にするようだ)また、戦闘不能になったメンバーが詫びながら立ち上がってくるゲームは初めてプレイしたので愉快だった。

メインシナリオ ★☆☆☆☆

タリアさんの性格のせいか「なんかイライラするので目の前の歪みをただす!」という共感性の薄いシナリオが続く。おそらく、全主人公の中でももっとも人間味のない主人公だと思うので二周目以降の主人公シナリオでの感情移入に期待かな。最終局面への入り方は唐突。クジンシーからの挑戦状が届いたり、世界に危機が迫ったり、そういうモチベーション的な配慮はないので「あとは流れで」という感じだ。

サブクエスト ★★★☆☆

理不尽。独特の「サガ構文」は健在でサガらしいリアクションの薄さも相まってシュールさが加速度的に上昇していく。選択が取り返しのつかない速度で反映されるのはシリーズ恒例だけど、すべてフィールド上の紙芝居で進行するためシュールさがさらに上乗せされていく。問題の解決方法はほとんどが「おつかい」と「戦闘」なので単調さがあるが、すべてをバトルで解決するという方針はハッキリしてて良いと思うよ。

バトルシステム ★★★★☆

雑魚でも一戦ごとに全滅の可能性があり、緊張感が持続。技や武器が出そろいシステムに慣れるまでがちょっと大変。旧シリーズよりも戦闘回数にたいする縛りは薄く「雑魚と戦っている間に最終イベント開始」ということはないので安心して鍛えてほしい。

システムを理解したうえでの最終戦はちょっと面白かった。雑魚と本体が入り混じるタイプのボス戦は他のゲームでもあんまり多くないので混戦のなか逆転逆転また逆転というアクセントはよかった。

インタラプトが発生する特性上、圧倒的に間接攻撃と術の需要が高い。常にパーティに加わることになるだろう。陣形は対戦相手によって切り替える必要があるので編成画面での対戦相手の事前調査はほぼ必須となる。プレイヤーの腕前が戦績に直結するシステムと言ってよいだろう。

BGM ★★★☆☆

楽曲に関しては可もなく不可もなく。
サガらしいベキベキした楽曲は控え目かと思ったけど、さすがはイトケン。ラスボス戦ではしっかりキーボードソロをかますという空気の読み方だった。

全体的な攻略方法について

こいつをやっていこう。
・とにかく反復をして得意パターンを作る。
・対戦相手の情報を仕入れて徹底的にメタる。

その他の攻略ポイントはこんな感じだ。

10人いる!
戦闘メンバーは5名でLPが尽きると試合出場を停止されてしまうが、LPの回復方法は「戦闘メンバーに加えずに戦闘をする」という修羅の道しかないためメンバーの拡充は急務。とにかく新規メンバーが加入できるようにいろんな町やイベントを優先的に回っていこう。各武器種ごとにサブとメインの2名体制ができると安定する。目指せ10人パーティだ。

術師を育てよ。
術師はとにかく経験を積むことでしか育てることができない。しかも、1戦闘に1人しか経験値を得ることができないので長い目で育てないといけない。術師を育てるリターンは大きい。カウンターを受けない大威力全体攻撃はインタラプトが入り乱れる局面で活躍してくれるはずだ。(なお、回復手段としてはあてにならない)

伊達にあの世を見てこい。
ゲームバランス的に対戦相手の陣営を見てから後付けでメタっていく必要がある。全滅前提の予告先発を登板させて本命パーティで仕留めるという戦術も有効だ。雑魚を散らすことでBP発生するタイプの陣形をボス戦へ連れて行くわけにはいかないし、連携が発生するかしないかで取り得る戦術も変わってくる。戦術がガッチリはまった時は快感を覚えるはずだ。

ブロックしろ。毎日だ。
陣形の次に必要なのはリザーブ技だ。対戦相手の行動に対して差し込みで打撃を与え、攻撃をいなし、味方の盾になる。特に終盤は全体攻撃の比率が高いのでブロックできるメンバーが2人いるだけで全体のダメージが半分になる。中でもハンマー使いはブロックだけでも存在価値がある川相のようなバント職人だ。

<ネタバレ警報>

最終エリアについて(ネタバレ注意)

メインシナリオの終着点は帝都アスカワン地下の滅亡した旧帝国の封印施設である。そこには映画キャビン」のようにとらえた大精霊やドラゴンがケージで飼育されており、いつでも射出できるようになっていた。在庫として残っていた存在はフラグが立たなかったモンスター役である。しかし、大精霊やドラゴンという存在格を自由に使役できる存在が今回の大ボスであることが示唆されている。

そして、いよいよ出現する本作のクロマク●●。
●●はニンジャスレイヤーでいうところのハーヴェスターみたいな軍神であり、邪神ファイアブリンガーをスケープゴートとして世界に混乱を巻き起こし、戦争を引き起こすことで己への民草からの信仰を取り戻そうとしていたのである。

こうして、人類と冥魔、邪神、星神の連合軍との最終決戦が開始された。

まめちしき:よくわかる神族
星神(新神:突如降臨し世界を帝国によって平定させ信仰心を吸い上げて生きる)
邪神(古神:星神側のトリックスターとして人類や冥魔との橋渡しをする存在と言われている万事屋の杉田のような存在)
冥魔(旧神:土着の神々だが星神に追いやられ復讐の機会を待ちかまえている)

最終戦闘の攻略(ネタバレ注意)

おそらくゲーム上の仕様(回復ができない、BPが高まるとプレイヤー有利すぎる、魔物のHPは高くできない)に合わせて小刻みに連戦となる。陣形やメンバーも変更可能なのでメタっていこう。

なお、戦闘前はプロフィールの一言コメントもシリアスなモノに代わる。ムードメーカーのトマトさんは頼りになるね。 ってなんだよキラートマトって。

第一戦、第二戦
仮初の生命を与えられた邪神ファイアブリンガーとの対決。星神から奪った恩寵を利用して踊(ダンス)ってくる。全体攻撃が多いためブロックを駆使しながら最大威力の攻撃を加えることで対処できるはずだ。

第三戦
冥魔代表との戦闘。蠅を操り悪臭で全体のやる気(BP)を削いでくるという、たぶん著名な土着神であられるお方。BPを減らされた場合の対処方法が必要とされる一方、行動パターンは読みやすいので「一定条件でBP増」の陣形を採用するとよい。

第四戦、第五戦
どう考えても最難関。邪神ファイアブリンガーとの再戦。意識を取り戻し本来の技量で挑んでくるので冥術と剣術の組み合わせでシャドウサーバントを呼び出しながら不動剣を打ち込むストロングスタイルの杉田。シャドウサーバントで呼び出されるアバターは脆弱ながら邪神の行動を真似してくるため際限なく増える可能性がある。吹雪などの鍛え上げた全体術で蹴散らしていこう。終盤は毎ターン不動剣で一人ずつ切り捨てていく最終突貫スタイルとなり単純なダメージレースと化す。残属性インタラプトの燕返しやパラメータ低下の斧技等の全人類の英知をぶつけていこう。

第六戦
黒幕●●が出現。武器や盾をばら撒いて防衛陣地を築き上げテレキネシスで操りコブシで殴る(武器は?)タイプの武人タイプ。戦争大好きパンチ、闘争とは闘いだチョップ、力こそパワーキック等を駆使してくるが、ここまで来たメンバーなら簡単には負けないはずだ。まずは防衛陣地をジツで蹴散らしてやろう。

第七戦
全てが終わったカニ見えた。しかし、実はあらゆる信仰エネルギーは死んだはずの〇〇に向けられていたのだ。全てのパワーを吸収した〇〇は完全復活して彗星にライドオン!(は?) ノリノリでラスボスっぽい音楽カモン!とでもいう「テンション高めろ」状態で最終決戦が開始された。

全体攻撃を中心に繰り出してくるがブロック担当者を十分に備えて有効な打撃を与えていこう。ちなみに天術「ギャラクシー」は「打属性」だから「地獄断面」でインタラプトできる。つまり「隕石は斧で斬れる」わしの言いたきはそれぞ。

そして、なんか全てがよくなった。
タリアさんは落ち着きたい。

-完-

選手名鑑(ネタバレ注意)

エンディングを迎えるとこれまで冒険してきた仲間たちのその後の行方を知ることができる。(戦闘回数上位メンバーに限るので全裸に向かれてたイケメンとかは出てこない)わが球団で活躍してくれたメンバーを紹介していきます。(※攻略的な意味では長く付き合った「メンバーは強い」なので長く付き合ってあげてね)

クィーン(小剣→弓)
突属性が得意な高飛車な女。タリアさんが来るまでは殺人サークルの姫だった。全局面で有効な弓術を習得して以降はほぼレギュラーとして定着。打率も高く打線の中核をなした。守備面には不安があるためカバーは必須。

カーン(槍)
殺人集団キラーズの頭目。親切な美味しんぼ山岡のような男で頼りになる。強靭な肉体で守備を担当。打率はそこそこだがチームの精神的主柱として主将を務めた。

トマト(斧)
殺人集団キラーズの主砲のトマト。打率はめちゃくちゃ低いが長打は任せろという長所のはっきりしたナイスガイトマト。チームのマスコット的にキッズ人気も高い。肝心なところで空振りしてヘルメットを飛ばすパフォーマンスでも有名。

スネイル(棍)
鈍足、低打率ながら守備位置の的確さで幾度もチームの機器を救った伝説のバント職人。守備力とバントを軽視した球団の方針により不遇であったがシリーズ終盤で守備の大切さを知った球団側と和解。最終戦でもレギュラーを務め犠牲バントで優勝に貢献した。

伝説のスネイルさんの犠牲バント

タリアさん(杖/術)
魔女。得点圏打率4割のDH。彼女が術を詠唱し始めたら敵軍が泣いて謝った。ガッツポーズしただけで連携が開始された等の伝説を多く残す。最終戦では満塁ホームランでBPを8点獲得するなど大活躍を見せたブリザードスラッガー。

オグニアナ(斧)
山賊からの異例の球団入り。山賊王国の王女であるという説があり縁故採用も噂されたが持ち味の負けん気で結果を出し日本シリーズでは杉田のギャラクシー魔球を2打席連続ホームランと打ち崩し優勝を決定づけた。シリーズMVP。

クミ(念願のアイスソード)
野球経験なしだが即戦力として加入した村娘。入団直後からホームランを連発するトマトと並ぶ主軸となった。それもそのはず。入団前は海賊として船の上で大剣を振り回していたそうで腰から下の安定感がすごい。ホームランバッターだが1番を務めることも多くソロホームランを連発していたが、終盤では率先してチームプレイの右打ちを徹底するなど我慢強い打撃でチームの竜骨となった。日本シリーズでのディフレクト3連発からの地ずり残月は伝説に残っている。

ツバキ(カメリア)(小剣)
マ・リーグ(魔女狩リーグ)からの移籍。魔女であるタリアを目の敵にしており、いつでも殺せる距離を保つうちに人間力を実感して本当の意味で仲間となり登録名も本名のツバキに変更する。シーズン途中から2番ショートに定着。マインドステアで的確に敵チームの守備を落とし各種インタラプトでけん制するなど技巧派として鳴らした。

ティシサック(弓)
ノンプロ北海道からスカウトされた。野性味あふれるマルチプレイヤーで俊足。クィーンと交互で採用されこちらの方が体力とパンチ力が高い。日本シリーズでは対戦相手との相性の関係で出場。結果を残した。

ナイトハルトみたいな人(槍)
カーンとの二本柱で球団低迷期を支えたエース。ガラスの肩というロールの影響で長イニングを投げることができない。メンバーが増員したシリーズ終盤では安定してローテーションを守り最高勝率のタイトルを獲得した。

揚げパン屋(揚げパン)
ノンプロから入団した異色の選手。棍ポジションの次世代を担う予定だったが、怪我が少なくバントの達人であるスネイルが絶対的なレギュラーを務めていたため出場機会に恵まれず解雇。球団を去った。(この様子は「戦力外通告」として放映されたため知名度が高く何度か関連記事の表紙を務めたこともある)

未来へ

素直には薦められないけど、結構楽しめたしサブキャラの個性がはじけていたので推しキャラができたらいいんじゃないかな。携帯モードでもそん色なく楽しめるしタッチ操作もできる。軽い気持ちでRPGやりたい人にはオススメです。

そうね、二周目のプレイについては……微妙だけどまだ出会っていないキャラも多いのよね。 どうしよっかな。

サガスカーレットグレイス公式

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