「最後の魔法！恋の千秋楽」
『うっちゃり～～！！ またも奇跡の逆転で14連勝！』
魔女から願いが叶うまわしを受け取った私は連戦連勝！ ついに千秋楽で「あの人」の胸を借りることになったの。でも、このまわしは願いを叶える度に短くなる呪いが……。たいへん！土俵でまわしが外れちゃう！？
『明日の取り組みでは全勝同士で横綱との決戦を……』
でも、ここまで来たからには”誓い”にかけてあの人に全てをぶつけてやるんだから！
物語は先場所前にさかのぼる。
東京都内白濁部屋。親方の怒声がこだまする。
「こらっ！！またちゃんこをクリーミィにしたな！！」
怒りの矛先は小結 乳白色舞海だ。
「えへっ、でもクリームシチューは美味しいじゃないですか」
乳白色関がちゃんこ番を任されていた新弟子時代から白濁部屋の食はクリーミィ一色に染め上げられており、さすがの親方も堪忍袋の緒が切れた。
その時、煮詰められた鍋が爆発！！
湯気の中から魔女が出現したのだ。
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