いちばん好きな花はいちばん好きなドラマ
やっと最終話を見ました。いつの間にか涙が流れていて、ああ、わたしは泣いているのかと。
「いちばん好きな花」という呪縛
途中まで見ていたころ、みんなの幸せを願って「最後にはそれぞれがいちばん好きな花をみつけることができればいいな」と思っていたわたし。真逆でした。浅はかでした。
周りからの規範、偏見に苦しめられてきた4人。「いちばん」にならずに「ひとそれぞれ」でいい。「好き」でなく「嫌い」に目を向けることで生きやすくなる。
やっぱり「いちばん好きな花」を見つけることが人として幸せですよね、というわたしの偏狭な意識を打ち壊されました。わたしもまた4人を苦しめる決めつけイメージを押し付ける人でした。ほんとうにごめんなさい。
好きな数は自分で選ぶ
4人でカーテンを外すシーン。椿家という居場所。そうか、ここは外の世界から4人を守ってくれた繭のような場所だったのかと気づかされました。
カーテンを外して、4人で指の数を合わせる遊び。自分で自分の好きな数を選ぶ。ひとりでも、ふたりでも、よんにんでも、ごにんでもいい。
4人は自由になったんだなと。もう家からでても大丈夫なんだなと。
「いちばん好きな花」という祝福
外から押し付けられる「いちばん好きな花」のイメージを取り払ってから、美鳥さんの「いちばん好きな花」のシーンがでてくる。理由なんてなくていい。周りからの規範の押し付けなんて関係ない。
いちばん好きな花がある喜び
そして、それを好きな人がいて、みんなで分け合えるものだという幸せ。
いままでみたどんなドラマよりもいちばん好きなドラマです。