ドラキュラ化現象

手術した左目は少し見えるようになってきた。角膜の白濁も日々減少。乳白色のガラス越しの世界に、なんとなく透明感かでてきた。

だが、それでも全体的に露出オーバーで世界は白飛びしている。視界上部には何やら黒いモヤモヤしたものがいる。なんだろうこいつは。

涙目はかなり改善はされたものの、眩しくてすぐうるんだ目になってしまうので、目を開けていられるのも5秒や10秒程度。ほとんどの時間は目を閉じて眼帯をして過ごしている。

眩しさに弱いので、薄暗い部屋でベッドに横になっているとさらに落ち着く。昼間からカーテンを閉めた薄暗い部屋。ここなら目を開けていられる時間も長いので、たまに眼帯を外して部屋にあるものたちのシルエットを眺めて楽しむ。

世界か薄暗いほうが今のわたしには生きやすい。ドラキュラの祖先は目の病気だったのかも知れない。

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