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UberEats配達員 出前館に買収される?

昨日(2020年8月18日)のテレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)で”出前館がUberEatsの買収を検討”のニュースがありました。

本日(2020年8月19日)に出前館側から”事実無根”と正式に発表がありました。本日のWBSに代表取締役会長の中村利江氏が出演予定です。

飛ばし記事だったのでしょうか。以下、まとめました。

※以下は出前館のプレスリリースです。

出前館について

中村利江氏が代表取締役会長を務める日本企業の宅配委託サービスです。自社のECサイトに店を出店し、注文者はアプリまたはウェブサイトから注文を行い、アルバイト契約の配達員が配達を行います。新聞配達員の昼間の予備稼働を出前館の配達員に当てる契約をするなど配達員を効率よく確保し、拡大を進めてきました。加盟店は3万店を超えています。(2020年8月18日現在)

直近のニュースとしては、2020年3月27日にLINEから300億円の出資を受け、資本業務提携契約をしました。正確に記載すると、LINEが150億円、未来Fond有限責任組合が150億円となっています。LINEは合計50%以上の株式を保有しています。

※未来Fond有限責任組合:LINEとその親会社のNAVER Corporationの子会社のNAVER J.Hubが共同で出資するファンド。

今回話が出た背景

LINEから調達した300億円の使い道として、UberEatsを買収し加盟店及び顧客を吸収し、さらに拡大していくことを視野にいれていました。

ここで注目したいのはLINEです。LINEは現在ZHD(Zホールディングス)のヤフーと経営統合しました。ZHDはソフトバンクグループです。そしてソフトバンクは米国Uberに多額の出資をしています。

現在、日本の宅配市場を食い合っている”出前館”、”UberEats”を統合することにより、ソフトバンクグループは日本最大の宅配委託サービスを傘下におさめ、効率よく収益化を行うことが可能になります。UberEats側から出前館に買収を持ちかけるより、出前館側からUberEatsに働きかける方がやりやすいように思えます。全てを視野にいれていたのでしょうか。

仮に買収され経営統合するとどうなる?

経営統合をした際にどう変化するするか。一番の違いは配達員の契約形態です。

出前館:アルバイト契約 時給制

UberEats:委託契約(配達員は個人事業主) 成功報酬型

両方継続するかもしれませんが、どちらの契約形態に統合されるかといえば、確実にUberEats方式です。出前館方式ですと事業会社側の負担が大きいです。待機している時に経費がかかります。自社で管理することでコストが大きくかかります。

UberEats方式ですが、配達員の立場は非常に弱く、保証も手厚くありません。ただ、配達員の好きに仕事をすることが可能です。配達員登録も簡単です。その働きかたが好きでUberEats配達員を選んでいる人が多いです。UberEats配達員の保証内容をあげたり、配達報酬を上乗せを行うと、そのコストは必ず注文価格に転嫁されます。そうなると、注文数が減り、結果的に配達員が稼げなくなる未来となります。

今回は不発に終わった話ですが、統合し限られた顧客を食い合うことなく効率することは厳しい生き残り競争を勝ち抜くために必要は手段です。

少しでも配達員に興味を持たれた方、以下のリンクより登録してUberEats配達員をすることで、飲食店をサポートしていきましょう。

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