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【第12話】常に紳士たれ

本業の仕事で、8月上旬まで超巨大な案件を進めていたせいか、中旬以降どうも体と心がぐったりしています。そりゃそうよ、といればそれまでなのですが、文章に関してはもっとタフでありたいです。
あとはまあ、こういう世の中がいつまで続くか見えない日々で、うばこは窒息死寸前というところでしょうか。「きゅーそくせんこー」はいいけれど、半年も水の中に潜っていられないわけですよ。くてっ。

というわけで更新は亀の歩み。ブログは完全放置。
死んでたまるか、がんばります。

1:サイトが個人を超えた日

2018年11月下旬。
累計PVが10万に達成しました。やったぜ。

個人ブログが主なプラットフォームだった私ですが、そのPVは月1万くらいと、「多いけれどそこまででもない」という状況でした。それが個人サイトに切り替えた途端、約5か月で10万という大台に達成です。
記事やホームページの作りに差はあれど、想定外のハイペースに驚いたことをよく覚えています。PVももちろんですが、ユーザー数やツイッターのフォロワー数もじわじわ増えていきましたし。

自分の個人アカウントのフォロワー数を超えたのがいつだったのか覚えてはいませんが、その時が一番うれしかったかもしれません。個人としての私ではなく、サイトの方に注目が行ってくれることは、喜び半分安心半分という、心地よいものです。
個人の私事については、正直あまり覗いてほしくないという気持ちもあります。ブログで書く分にはさておき、ウィクロス以外の面については深淵も多いですし、「からばこさんってこんななんだ・・・(引き)」とされることは、ひいては自分の持つ媒体にも悪影響が出ますので。
最近の悩みとしては、あまりにうばこが前に出てしまい、その分管理人である私にもスポットが当たってしまうので、ブログでのびのび書けねえなっていうことがあります。まあそれ以上にこういうご時世なので、ちょっとチクチクしたことを書くと、ふぉいやーふぉいやーしてしまうので、発信を控えているというのもありますが・・・。

何はともあれ、「ブロガー(自称)としてのからばこ」から、「うばこの中の人としてのからばこ」に、徐々にシフトしていけるのではないか、という期待がありました。宣伝として広報として最前線に立ち、視線と矢にハリセンボン、なんてこともありますが、それはそれで構いません。だって中の人の仕事ですから。
「個人としての私は、徐々にフェードアウトしたい」という願いを、ぼんやりと持ち始めていたことを覚えています。名古屋まで12万円のカードを平日夜に日帰りした、とかね。

2:肩書の重みと心地よさ

「カードショップ遊々亭」様に籍を置き、ブロガーとして記事を書き始めたのも同じ頃でした。雑誌社に加え、企業の肩書きがもう一つ増えました。
ことウィクロスコミュニティにおいて、「遊々亭」の発信力は相当高いです。所属するブロガーも強豪揃いで、私とは比べ物にならないくらい、練度もカリスマ性もあります。「そんな中に私のようなひよっこが入って、果たしていいのだろうか」と葛藤しましたが、考えた末に所属を決めました。

遊々亭での記事の質がどうなのかというのは、読者の皆様に判断を委ねていますので、私がどうこう言えることではありません。ただ一つ心がけているのは、企業の看板を背負う以上、「からばこ」の名前においては、下らないことはできないなということでした。
例えば品のない発言であったり、鋭利な言葉遣いであったりなど、SNSにおける普段の立ち振る舞いは、非常に気を使わなければなりません。大会に参加するにおいても、同じHNを使いますし、別のHNだったとしても巡り巡って知られるわけですから、バッドマナーなことはできなくなります。プレーが白熱して、時々鋭利になってはしまいますが・・・。ちゃんと謝るとかですね。勝てないことについては・・・、ごめんよ。

いかんせん企業の名前を背負っていますし、文章でお金を頂いている以上、それはプロです。普段のライター業務と何ら変わりません。この「所属する組織の重みを感じ、泥を塗らぬよう振る舞う」というのは、中学校入学以降、厳しく叩き込まれてきました。地元じゃそこそこの学校だったので、制服で変なことをすると苦情が行く、みたいなことがあったんです。
その後も高校、大学、社会人と、15年近く「肩書の重み」がつきまとっていたので、当たり前のものだと思っています。

3:強ければいい?弱くてもいい?

大会において勝ち切れないこと、特に大型大会「ウィクロスセレモニー」の優勝経験がないことは、私の中で大きなコンプレックスです。「勝てないのに偉そうに書いて」と言われた数は、両の手では足りません。ある程度の発信をする以上、しっかりとした実績が求められるのは、カードゲーム界隈では当たり前のことになっています。
ですので、強くなりたいという気持ちは当然あります。勝ちたいです。幸い、ある程度の結果(準優勝とかベスト4とか)が残せているのはありがたいことですが・・・。

ただ、「弱い人間が発信をしてはいけない」「強ければ何を言ってもいい」ということではないと、私は信じています。
今でこそ私は、多くの方に使っていただいている媒体を運営していますし、企業様で筆をとらせていただくことも増えましたが、私も最初は弱かったです。勝てませんでしたが、「強くなりたい」一心で大会に出ては負け、出ては負け、時に勝ちを重ね、その気持ちを素直に書き続けてきました。
その結果が今につながったのかもしれませんが、例えそうでなかったとしても、書くことはやめなかったと思います。
「自分なんか弱いから・・・」と発信をためらっている人は、気にせず書いていいんだと思います。色々言われるかもしれませんが、スルーで大丈夫です。もちろん人を傷つけたり、叩いたりしてはだめですけど。

逆にそこそこ強くなり、多くの方にサイトを使っていただいている我が身だからこそ、振る舞いには一層気を遣うようになりました。多分これからもそうだと思います。
自分では「ただのプレイヤー」と思っていても、積み上げたものがそうではないし、ウィクロスを始めたばかりの人が最初期にうばこのアカウントをフォローするなどを見ていると、ただのプレイヤーとは捉えられていないのだと思います。うぬぼれかもしれませんが。

読売巨人軍の「常に紳士たれ」ではありませんが、できる範囲で、善い人でありたいものです。

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