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【第1話】じゃあサイト作るわ

というわけでオープンしました「うばこのうらばこ」。しばらくは、WIXOSSBOXができるまでの昔話と苦労話、失敗話になります。
年を取れば取るほど、昔話が好きになるといいますが、私もそういう年齢のオタクになったということでしょう。面白おかしく書くから許してちょーだい。ね?おねがい。
ちなみにnoteの入稿ツールを初めて使うんですが、勝手がwordpressのブロックエディタとそっくりで、なかなか使いやすいです。ブロックエディタを触り始めたのは最近なのですが、こんなところで役に立つとはね。いつでも何かがつながっているんだ。

1:雑談から生まれた構想

「ウィクロスのデッキまとめサイト、欲しくないですか?」

2018年5月ごろ。いつものように店舗大会(※1)に出ていた私は、試合後に雑談していた友人に、そう言われました。

「あー、欲しいっすね」

ぼんやりしていたので生返事だったけれど、言われてみれば確かに、そういうサイト、ないなあと。

当時のウィクロスは「情報」という側面においては、あまり強くない状態にありました。個人の感覚だけどね。
カードゲームの世界において、情報はとても大切なものです。特に「デッキ(※2)」の情報は重宝されます。流行りのデッキや強いデッキの構築がシェアされたり、強いプレイヤーのアイディアを参考にしたり、それを見て対策を練ったり。デッキの知識や情報を制すれば、カードゲームはだいたいなんとかなる、って感じです。
ウィクロスでもツイッターを中心に、企業発の攻略ブログや個人が書いたブログ、まとめサイトなどが存在します。多くのプレイヤーはこれらのブログにアクセスしたり、ツイッターでと調べるなどして、情報を追って、日夜デッキの研究に勤しんでいました。

「確かに、セレモニー(大規模大会)基準でまとまったサイトってないね」

特に、多くのプレイヤーが出場する「ウィクロスセレモニー」で優勝・入賞したデッキの情報は、「流行の最先端」「強力なデッキ」として重宝されます。ですが当時のウィクロスは、そこにスムーズにアクセスする手段が少ない、という状況でした。
基本的に入賞したデッキは、セレモニーを開いた店舗のツイッターに掲載されます。ただ、これが載ったり載らなかったり、そもそも探す手間があったりと、とっ散らかっていました。ツイッターへの掲載も、割と店舗の判断によるので、全ての結果が載るわけではありません。今もだけど。
と同時に、自分がウィクロスを始めたばかりのころ、「このデッキって、どう作るんだろう」と思い、色々調べても、なかなか情報にたどり着けなくて苦労したのを思い出していました。
確かに、デッキがまとまったサイトがあれば、結構便利かもしれません。うん、欲しいね。

「じゃあ作るわ、僕が」
「えっ?」
「サイト作り、前から興味あったんだよねー」
「ええ……」

なーんてことを話したことが、「デッキまとめサイト(仮)」のスタート地点。後に「WIXOSSBOX」となるサイトの原点になります。
サンキューY君。彼は今も、時々サイトを手伝ってくれています。

(つづく)

(※1店舗大会:週に1回くらい、トレーディングカードゲーム専門店で行われている対戦会のこと。プレイヤーが集まって対戦し、勝ち負けを競ったり交流したりする。ウィクロスは「ウィクロスパーティー」と呼ぶ)
(※2デッキ:一定の枚数のカードを集めた束のこと。ルールや戦略、方針に則ってデッキを作る。ほとんどのカードゲームでは、2人のプレイヤーがデッキを持ち込み、対戦ルールに従って戦う)


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