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【第8話】取捨選択と方針転換

第6話でも書きましたが、「前向きな諦め」は私のモットーです。

昨今のコロナっち事情に関しても、「なんとかなる!」と過度に期待するのではなく、「なるようにしかならん」程度に思って、今の状況を受け入れるようにしています。カードショップとか飲み屋行けないのは途方もなくつらいのは変わりありませんが。
それは私がうつヌケ勢(うつ病から何とか立ち直った勢)であることや、人間一人の力では自然現象や大衆には勝てないことなどもあるんですけど、何であれ「前向きに諦められる」ことは、このご時世を生きるに置いて得だなと、最近は思っています。

やれることはやるし、無理なものは無理なんですけどね。
今から書くのは、私のそんな性格が色濃く出たエピソードです、たぶん。

1:結論から言って無理だった

第7話で「デッキごとのレシピは全部ガチャログでやる」と決めたのですが、結論から言いますと、公開3か月で断念しました。
詳細はいつか書くと思いますが、ざっくり言えば、費用対効果が非常に低かったからです。PVで表すと、「作業時間の9割を使った部分が、全体のPVの1割」だったので、やめました。まあそりゃ方針転換するわな。それに、ガチャログが負担で更新が遅れ、最新の情報をユーザーさんにお届けできないという、悲惨な状況に陥っていましたので

今振り返ってみると、大正解だったと思います。同時期にサーチコンソールを導入したり、SEO対策をしたこともあり、直接的な影響はわかりませんが、「ガチャログでの入力をやめたことでPVが急上昇した」のは、皮肉というかなんというか。結果的には大成功でした。

とはいえ、もちろん今でも「デッキのカードをテキストで載せてほしい」という要望はよく耳にします。私もそうしたいですし、ニーズを考えたら、そうあるべきだと思います。
でも、本当に申し訳ございません。無理です。リソースがありません。

私が複数人いて、そのうち1人をう箱に専念させれば、テキスト化もページ強化もできるようになるとは思いますけど、いかんせん個人での作業では限界があります。費用対効果のこともありますが、日常や家庭、仕事との兼ね合いもありますので。うばこで月5000兆円稼げるならやります。
とにかく、個人経営の限界を感じましたし、今も感じています。今も多くの方から、テキストを載せてほしいという要望をいただいています。応えられずに、本当に申し訳ございません。

2:できること、できないこと

ただそこで「限界だからやめよう」と思わず、「じゃあ即時更新を心掛けよう」と切り替えたのはよかったですね。ほとんどのユーザーさんが肯定的に受け止めてくださったのも支えになりました。

当時はひたすらにセレモニーの結果を掲載していましたし、「セレモニーを目指すプレイヤーなら、ツイッターの画像からカード名くらい読み取れるでしょ」という気持ちもありました。今もありますし、ユーザー層がいわゆる競技勢であれば、それでも構いません。
ただ、今は初心者の方がサイトを使うことも増えていますし、それに応える形で、初心者向けコンテンツにも力を入れるようになりました。そこでデッキを掲載する際は、テキストデータや画像もしっかり入れるようにしています。ユーザー層が初心者だからこそ、です。
コンテンツに応じて想定ユーザーを細分化し、それに応じたコンテンツの表現方法を見つけていくようになりました。こだわりの強い自分にとって、これはとても大きな成長です。

カードショップを訪れると、私のサイトを見ながらショーケースを眺めている方を見かけることがあります。そんな瞬間が途方もなく嬉しくて、後ろから「ありがとうありがとう愛してる!」って抱きしめたくなっちゃいます。怒られるので実際にはやりませんが、その衝動を抑えるのに必死ですね。
本業でもそうですが、物書きをやっていると、実際の読者に出会うことはとても少ないです。自分のコンテンツが確かな形で消費されていること、その消費が、読者の何かにつながる瞬間に出会うことは、物書き冥利です。

まあそんなこんなを乗り越えつつ、結局は公開予定日までに、5月分の大会までしか入力できませんでした。それでもその1か月は、よくやったと思います。ブレスオブザワイルドをやりつつ、恋愛もしつつと、ここ数年では特に充実した1か月でした。

さあ、いよいよ公開です!

(つづく)

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