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【第9話】WIXOSSBOX、抜錨!

長々とやってきましたが、ようやくサイト公開まで書けそうです。

ものづくりの舞台裏を書くのは完全な自己満足ですが、私がクリエイターのことをめちゃくちゃ好きだから、というのがあります。文章、絵、ゲーム、音楽・・・。色々ありますが、ゼロから何かを生み出すのって、本当に大変で、すごいことだと思っています。
だからこそ、その過程が気になるのです。だから私は舞台裏を書くのです。

なんて仰々しく書いているけど、コロナっちでコンテンツがないからっていうのと、いつか何かになるかもしれないっていうのが大きな理由です。
こうやって赤裸々にしたら、誰かものづくりに目覚めるかもしれないし?

1:いざ大海原へ

18年6月ごろ。ガチャログでの入力が順調に進み、「それっぽくなってきた」ので、どのタイミングで公開するかを考えていました。

サイトの公開。つまりURLを世の中に広く周知するタイミングを、どこにするかは非常に重要です。ニュースサイトの運営であれば「平日朝8時、正午から午後1時、午後6時ごろが一番読まれる」というセオリーがありので、そこに合わせて出すことが多いのですが、カードゲームコンテンツのそのタイミングっていつだよ、となりますよね。
色々と考えてみましたが、ウィクロスユーザーが最も盛り上がるタイミングとして、「新しいパックの発売日」(新弾発売日)じゃないかなと。ということで、「2018年6月21日午前0時」を、公開日に設定しました。新パック「フルスクラッチ」の発売日です。

新弾発売日って、カードゲーマーにとってはお祭りなんですよ。
通販が午前0時に解禁されたり、イラストレーターさんが「このイラストを担当しました!」ってアナウンスしたり。実店舗で深夜販売が行われることもあるので、タイムラインがかなり賑やかになります。そのタイミングに「サイトを作りました!」とやるのがいいかなと。大波には乗ろう。

「wixossbox」というサイト名なので、「wixoss box 購入」というような検索でヒットしてしまう懸念もあり、公開まではサイトに鍵(メンテナンスモード)をかけるなどしていました。やっぱり大々的にやるためには、フラゲは厳禁です。
とはいえ、親しい人には「こんな感じでやるよ」と見せたり、別のアカウントでスクリーンショットを公開したりなどして、「からばこさんが何かやるらしいぞ」という噂を、まことしやかに流させていました。これも作戦。

で、午前0時。
取得していたツイッターアカウントでツイートし、それを個人アカウントでリツイートして宣伝。こうして「wixossbox」は、世の中に解き放たれたのでありました。

スクリーンショット 2020-07-29 19.45.30

(当時はアイコンがなかったんだけどね。スクショしそびれた)

2:恋人?我が子?運命共同体?

Googleアナリティクスのリアルタイムアクセスを、ドキドキしながらチェック。1人、2人と増えていく様子を、「ああ人が来てるなあ」という、一種の高揚感をもって眺めていました。
ブログの時とは違い、リアルタイムアクセスを見ることが初めてだったので、「自分のサイトが使われている」という実感がありましたね。

と同時に、「ああこれからこいつと過ごすんだな」という、責任感というか現実感というか、不思議な感触を噛み締めていました。「これからはう箱と共にある」みたいな。
何だろう、「異性に告白したらまさかのOKで交際が決まり、帰宅後に『これからこの人が恋人かあ』って噛み締めながらシャワーを浴びる大学生」みたいな感じです。細かすぎて伝わりませんね。

オープンはゴールではなく、スタート。
結婚みたいな言い回しですが、サイト運営はまさに結婚です。
うばこが育つか滅ぶかは、全て私の手腕にかかっているんです。

ま、そんなことに気づく当時の私ではなく。そんなこんなでオープン直後から、うばこは低迷の一途をたどるのです。
こんな真面目な意気込み文を書いているくせにな。HAHAHA。

(つづく)

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