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【第10話】愛するあなたが重いんだ

突然ですが、Coccoが好きです。めちゃくちゃ好きです。
どの曲が好きかと聞かれれば、そりゃ「Raining」とか「雲路の果て」とか色々ありますが、やはり「焼け野が原」かなあと。

卒論でメンタルヘルス関係を扱ったのですが、死ぬほど聞いていました。
歌詞のどこを切り取っても、打ちひしがれた思いやどうしようもない諦め、それでいて形容しがたい未来への希望などが伝わってきて、もう狂おしいほど好きです。アウトロのストリングスとか死ぬほど好きです。

いきなり何を言っているんだという話ですが、歌詞の一節を1つ。
「どこまでも行けるような気がしていた/でも寒くてとても寒くて歩けない/もう歩けないよ」

1:デッキレシピの更新が重い

2018年9月。公開3か月目。
残暑真っ盛りな夏の日を、「うばこの更新が重いなあ」と、鬱々と過ごしていました。公開3か月にして挫折の聞きです。

原因はわかっていました。個別レシピです。
ツリー図にもあるように、「各大会につき5ページ(メインと1〜4位)を作る」という運用をしていたわけです。1大会につきかかる時間は1時間弱。毎週末に5〜6件の大会があれば、更新にかかる時間は5〜6時間です。労働じゃねえか。
生まれたばかりのサイトだから仕方がないとはいえ、PVは1日あたり100から300程度。当然収益なんて全くないので、「えーこれ何のためにやってんだ」っていう思いが募ってきたわけです。そりゃそう。遊びたいし紙したいし寝たいわ。それか金をください。

うばこは趣味、道楽でのサイト運営です。イメージが形になっていくのは楽しいですし、多くの方に使ってくださるのは嬉しいです。
でもね、個別レシピについてはただただ途方もなかったのです。今思っても苦行でしかありませんでした。「いやいやこれ、レシピの写真見たらカード名くらいわかるでしょ」って思っちゃうわけです。
それに、サイトオープン直後にう箱を使っているユーザー層は、いわゆる「ウィクロスヘビーユーザー」がメイン。写真を見ればカードの名前はスパッと出てくるし、何なら「カードの表面積の1割しか見えてなくても読み解ける」猛者ぞろいです。「いちいちガチャログ通して、文字に変換する必要あるかなー」なんて思いが増してきました。

加えて、キーセレクションのセレモニーの結果は、入賞するルリグがほぼ同じ。しかもルリグが同じであれば、デッキも50枚中46枚が同じ、なんてこともザラでした。「ゲイン4、プリキャス4、パッチン3で、ほーメインにあれが入るのね、ほうほう」なんて最初は思っていましたが、さすがに持ちませんでした。
当然、更新から手が遠のくわけです。遠のきました。もちろん、PVも落ちました。一番低くて60です。どうしようかこれ……。

で、ガチャログから手を引きました。
その当たりは第7〜8話で書いたので割愛しますね。

2:やらずに済むことはやらない

結果的に、これがかなりうまくいったわけですよ。
同時期にサーチコンソールを導入したり、SEO対策を本格的に始めたりしたことも関連しているとは思いますが、更新のスピード感が良くなりました。土日の大会の結果を、月曜に入れられるようになったんですよね。
情報に即時性が出てくると、サイトの価値が高まりますし、更新日が安定すると、ユーザーさんが再度訪問しやすくなります。「月曜日はう箱の更新だよね」と思っていただけているのでしょうか。2年が経った今は、更新は原則火曜となり、コロナ禍の中では原則水曜となっています。リピートユーザーがどのくらいいるかについては触れませんが、「月曜火曜に山が来て、水木金と落ち着いて、土日に上がっていく」という周期になっています。

更新がスムーズになると、サイトの運営が楽しくなってきました。
それに、「もうガチャログやらなくてええんや!」という解放感からか、サイトをより良くするための色々な施策に取り組んでみようかな、なんて思うようになったわけです。
そこら辺は徐々に徐々に語っていくとして、「日々の更新の負担を、自分のキャパシティ内に収める」というのはとても重要です。まあ1年後くらいには別の意味でキャパオーバーになりそうになっているんですが、それはまた別の機会に。

(つづく)

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