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【第3話】サイトの設計をしよう

記事の頭に【第1話】という隅付き括弧を使っているのは、とあるウィクロスプレイヤーさんの表記を参考にしました。
その方は「遊々亭」という企業が運営するブログに、カードの攻略記事やレビューを寄稿されています。とにかく面白くて読みやすくて、そのうえ筆のスピードがとんでもなく速い。間違いなくウィクロス界隈のトップランナーです。
カードの腕もとんでもなく強く、ぶっちゃけ世界王者です。まあ詳細はそのうちお話するとして、偉大な先輩方がコンテンツを切り開いてきたんだよ、っていうことを書き記しておきます。誰か後に来てくれないかな。

1:サイトマップを作ろう

前回の記事で、サイトの方針が固まりました。

どんなサイトにするか?:強いデッキが集まったサイト
誰に届けるか:大会によく出る競技志向のプレイヤー
何を載せるか:セレモニー(大規模大会)で優勝・入賞した上位4デッキ

次はこれをもとに、「サイトマップ」というものを作ります。サイトの構造やURLを決め、樹形図(ツリー図)のような形にしたもののことです。
サイトの全体像を俯瞰的に見つつ、欲しい機能を落とし込んでいきます。まずはここから着手しましょう。

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(何が書いてあるか読めませんね。字を書くのが苦手なので・・・)

トップページに加え、「環境別」「ル別(ルリグ別)」「エリア?」「News」「コラム」の5つが用意されているのがわかります。Newsとコラムはさておいて、デッキレシピについては「環境とルリグ、大会が開かれたエリア別で整理したいな」と考えながら作っていました。これのどれかを軸に、サイトマップやURLを決めていきます。

「ウィクロスのデッキが載っているサイト」になるので、切り口はやはり「ルリグ(※1)」になるでしょう。プレイヤーにとっても、「自分が使っているルリグにはどんなデッキがあるのだろう」「このルリグの対策をしたい」って思っているはずです。なので、「ルリグごとに調べる機能は欲しいよな」と、まず考えました。

ですが、ウィクロスのルリグの数は約30人となかなか多いです。
多いだけならいいんですが、同じルリグでも戦略が違ったり、同じルリグでも複数のカードがあったり、結構ややこしいです。しかもレギュレーションが2種類あり、そのうちの一つ「キーセレクション」には、今後参戦するルリグが増えていくという告知がされています。「こりゃURLで管理ができないわ」と、さっそく投げました。挫折そのいち。
無理なら無理で次に行く。この時点では一切世の中に出ていないので、失敗してナンボです。はい次!次行ってみよう!

2:URLの方針を立てよう

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(私の最推しルリグである「ピルルク」です。至高の1枚だよ)

次は「環境別」という切り口になりました。
環境っていうのは、カードゲームを取り巻く状況のことです。どんなデッキが流行っているかとか、新しいパックでどんな風に変わるとか。「メタゲーム」って書いたほうが近いかな?

カードゲームの環境が最も変わるは、新しいパック(新弾)が出たタイミングです。新しいカードが数十枚登場することで、流行するデッキが大きく変化するので、多くのプレイヤーにとって重要な瞬間です。
ウィクロスでは基本的に、2〜3か月に1回新しいパックが登場します。プレイヤーの注目も高く、節目としてもふさわしい。自然と、「ここを切り口にするのが分かりやすいかな」という考えに至りました。
加えてウィクロスでは、パックごとに「WXK01」「WXK02」といったナンバリングがされています。となればURLも「top/wxk01/個別ページ」という風に作れば、自然ではないでしょうか。
URLがパックごとになるのであれば、ルリグの情報は「タグ機能」でつければいいということも、この時点で決まりました。いいですね、立ち上がりは順調です。

3:ユーザーのことをよく考えて

「ルリグごとに調べる機能は欲しいよな」「環境ごとの区切りがわかりやすいかな」というのは、ユーザーの視点に立っての考え方です。
サイトを多くの方に使ってほしいので、「ユーザーはどう考えるかな?」「どんな考え方をするユーザーが多いかな?」と、最初に想像することが大切です。文章でいうところの「読み手を想像する」です。趣味や道楽で作るならさておき、多くの方に向けてのサービスであれば、ユーザーのことを第一に考えましょう。まあサイトは趣味や道楽なんですけど。

またこの時点で数人のカード仲間に、「こんな感じでどうだろう」「どんな機能が便利だろう」と、雑談ベースでヒアリングをしました。ルリグや環境という区切りは重要で、地域性(エリア)はそこまで重要でなはい、という意見をいただいたりしました。
この時点で私のウィクロス歴は2年ほど。かなりの力を注いできたので、知識は豊富なほうではありましたが、しっかりユーザーの意見を聞くように心がけました。「どんな機能がいる?」「何がわかりやすい?」というユーザーの視点を盛り込みつつ、自分のやりたいことを形にしていきます。
ま、もちろん「俺はこれがやりたい!」と暴走するのも大事です。

この考え方は、現在も続く社会人生活でも非常に役に立っています。
趣味と仕事はつながっているんだなあと思うばかり。

(つづく)



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