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モブも集えばどうにかなる。

WDRACアドベントカレンダー2022によせて書いたものです。
https://adventar.org/calendars/7686

noteのみなさま、そしてアドベントカレンダーを開けてくれたそこの貴方。
はじめまして、ゆうぞうです。
2023年の冬至にひとり、
缶ビールを片手に、
冷凍ピザを食べた手でキーボードを弾いています。

はじめてなので自己紹介でもしようと思いましたが、まあいいや。
自己紹介の記事を書いて後ほどここに埋め込んでおきます、気長に待ってください。
頑張れわたし。

ここまでの170文字でも何となく察してくださったかもしれませんが、「丁寧な暮らし」とも「映え」とも程遠い人間です。
いや、憧れるんですよ、とくに「丁寧な暮らし」。
素敵だなって。
でも仕事帰りにテイクアウトしたケンタッキーフライドチキンと缶チューハイで十分満たされる、そんな大多数のうちの1です。

今年の3月、そんなモブのわたしにちょっとした転機がありまして。
2本目のビールをあけながら綴ろうとおもいます。

仕事でへろへろになった日ほどケンチキは旨い

将来の夢は“総理大臣”だった。

今日(2022年12月)から9ヶ月さかのぼった今年の3月。
まさか小学校のときの将来の夢が近づいてくるなんて。
そういうのって大抵は叶わんし、気が付いたら忘れてるし忘れようとしてたりする。
かく言うわたしも覚えてはいたものの、もう夢に見ていませんでした。
”総理大臣になりたい”なんて。

そう、わたし小学生のころ総理大臣になりたかったんですよね。
総理大臣になれたらなんでも叶えれると思ってました、地球温暖化も解決できるし、災害や事故もなくなるし、戦争も止められるって。
現実はなかなかそういかんけど、総理大臣=スーパーヒーローとでも思ってたんですかね。
とくに「戦争がとめれる」って理由で総理大臣になりたかった、なぜか世界平和への執着がすごい子供でした。

ただ、年を重ねるにつれてそう言った純粋な執着は薄れていって。
もちろん、戦争はなくなればいいし、そういったニュースには胸がざわざわする、でももう総理大臣なんて目指してないし、自分の生活とキャリアで精いっぱい、海を隔てたよその国にパワーを割くなんて考えられませんでした。


どこにあるのかも何となくしか言えない国。

ウクライナって知ってます?
どんな国旗で、どこにあって、誰が大統領なのか。
なにが主食で、どんな文化で、どういう人たちがいるのか。
今じゃよくニュースで扱われるのでご存じの方のが多いかな。
でもお恥ずかしながらわたし、戦争が起こるまで場所はおろか国旗もあいまいでした。

そんな国で戦争がはじまったらしい。
一般市民の被害がすごいらしい。

情報社会って怖い、知りたいと思ってなくてもどんどん情報が入ってくる。
どこで爆撃があっただの、死傷者がどれくらいだの。
情報に胸をざわつかせているクセに何もできない、財力も影響力も持ってない。
「支援活動をしよう」と声を上げても誰にも届かない、なけなしのお金を寄付することしかできませんでした。

ウクライナの民族衣装、かなり着込むので着脱大変…


モブパーティー。

何もできん、無力だ…そんなときに加わったのが、ちょうど戦災復興支援団体を立ち上げようとしているグループでした。

長尾彰さんを中心としたこのグループ、のちの「一般社団法人戦災復興支援センター(略称:WDRAC)」は普通の人たちの集まり。
芸能人とか専門家とか、すごい資産家の集団じゃない。
いわゆるモブのパーティーでした。
(とかいったら、わたしより遥かに素敵な人たちの集まりなので失礼ですが…許して。)
それなのに、海のずっと向こう側の人々を支援しようとしている。
それぞれが少しずつ時間とパワーを持ち寄って大きいことをしようとしている、価値観がひっくり返りました。
こういった支援活動をするのってすごい人だと思ってたんですよ、選ばれた人がするもの。
モブのわたしができるっていう選択肢が脳内になかったんです。

加わってみたらさらにすごい、モブなのに勇者みたい。
あっという間に一般社団法人設立するわ、HPはできるわ、どんどん体制が整っていくわけです。
わたしができることと言えば会議の議事録を取ることくらい、ただそれだけのことなのに不思議と貢献できているという実感がありました。
それぞれがちょっと得意なこと、を分担して大きいことを成し遂げていく今までにない感覚でした。

ほんと、まさか1週間ほどで団体設立しちゃうなんてな…

WDRACも設立して9ヶ月。
多くの方にご支援いただき、継続した支援活動を行えています。

ケンチキと缶チューハイで幸せになれるモブモブしいゆうぞうは、声のデカさを買われてWDRACのYouTubeでポットキャスト配信を行っています。

たしかに、生まれながらにしてスポットライトが当たる人間というのはいる。
だけど、わたしはそうじゃなかった。
モブだったし、今も普通のOL、要するにモブ属性のままです。
でも何もできないわけじゃないし、
気が付いたら小学校のときの将来の夢、「世界を平和にするヒーロー」をまた追いかけています。

塵も積もれば山となる、モブも集えばなんとやら。
「わたしなんて」ってモブだって案外なんでもできるもんです。

そいでは、3本目のビールが胃に消えたのでここいらで終えようと思います。

(↑よかったら聴いてみてくださいな。)


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