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となりあわせに生きる《水曜日のエッセイ by 逢志亭幸》

 
水曜日の記事は文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』メンバーさんが担当です。だいたい2ヶ月くらいで順番がまわってきます。
 

 

サンドウィッチマンの『病院ラジオ』というテレビ番組を観たことはありますか?

病院に出張ラジオ局を開設して、サンドウィッチマンが患者や家族から普段言えない気持ちを聞き、リクエスト曲とともに伝えるというドキュメンタリー番組です。

お話しされている患者さんの家族が病院内の違う場所で聞いているので、その様子も見ることができます。

患者さん一人ひとりの壮絶なストーリー、そしてその家族の物語は涙なしでは見られません。

院内の所々にスピーカーが設置されているので、医師や看護師、入院されている患者さんたちも聞いています。

すごいなぁと思うのは、サンドウィッチマンのお二人と話をする中で、どんな患者さんも必ずニコッとした笑顔を見せてくれるところ。こんなに辛いのに、こんなに大変なのに。

張り詰めている日常からほんの一瞬解放されて、普段言えない気持ちが湧き上がってくる。何でも言える空気感を作っているサンドウィッチマンが本当に素晴らしいと思う。

今日流れてきたリクエスト曲の中に、私の心にグッと刺さった言葉があった。

『生きるって本当難しいことだね』

今、不自由なく動くこの身体がどれだけ凄いことなのか。健康な私からしたら、この言葉は心の問題として捉えてしまう。落ち込んだり、悩んだり、生きるって難しいよね…。

でも、ここでの「生きる」とは、死と隣り合わせの本当の意味の「生きる」ということだ。

そして、その隣り合わせを「生きる」と闘っている家族もまたそれを感じているだろう。

小さいことでイライラしたり、あーだこーだと言っている自分が恥ずかしくなった。

健康な身体があるではないか。
それ以上なんの幸せがあるんだ。

ついつい外へ外へと何かを求めてしまう矢印を、身体の内側に向きを変え、今あるものを丁寧に感じていこう。

本当は私たちだれもが、いつどうなるかも分からない存在である。

『生きるって本当難しいよね』

うんうん、生きてるって本当はそれだけですごいことだよね。私の身体いつもありがとう。
 
 
[ライター:逢志亭幸]

◆あとがき
ヤスです。「生きてるだけで丸もうけ」は明石家さんまさんの座右の銘です。死に直面した人は生きる凄さを実感するんですね。ついつい「あたりまえ」に生きている、だるいなぁと思っている今日は、奇跡な一日なのかも。

[画像協力:さちわ]

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