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歌合乱舞狂乱2019 4DX版の感想と、私にとっての「観劇体験」について

概要

ミュージカル『刀剣乱舞』 歌合 乱舞狂乱 2019 4DX版
https://musical-toukenranbu.jp/contents/367004

4DXの演出と、内容のネタバレをします。

現場とライビュの感想はこちら https://note.com/u_u_c/n/nce5f329f5b82

現場で2回、ライビュも観て、アーカイブ版も円盤もデジタルコピーも観て、でも「初めて観たな……」と思うシーンがいくつもある……。記憶がなくなっている。推し定点カメラの弊害。
あと単純に画面が大きいと見やすいね……。


4DX初体験

そもそも4DXが初めてだった。
本編の前に機能紹介みたいな感じで、アクション洋画の1シーンが流れた。むちゃくちゃ椅子揺れた。そんな動く? と思った。予想の500倍くらい動いた。
酔うかも、と思った(最終的に、酔わなかったけど)。食後すぐに4DXキメるのはやめた方がいいな。
洋画内では水も出た。「メガネが濡れるかも」と思ってかけて来なかったわたしは偉かった(割と水出た)。でも歌合本編ではそんな激しく出なかった(鯛のシーンだけだったかな?)


最初の秘儀

石切丸と小狐丸が袖合わせバトルしてた!! この二振りとても好きなんや(旧一軍コンビでもあり、某神社組でもある(と解釈している))
今回は三日月不在ゆえに彼らが三条の盟主って感じで、それはそれでよろしかった。


お芝居パート

・石切丸のお百度参り
あんなに美しいお顔をずーっと大画面で見ていられるの幸せすぎた……。
小狐丸が「やみくもに練習するばかりでは上達できない」って言うの、あの神社の「節度守ろう」の教えかなあと思って嬉しくなった。

石切丸様が「たまには、祈る側に回るのも一興かな」って言うやつ、いつも胸がいっぱいになって泣いちゃうんだけど(今回も泣いてた)今回思ったのは「石切丸は神社にあった頃、祈る側でもなければ祈られる側でもなかった」のではないか……ということでした(いつも「どっち!?」とばかり考えてしまう)(というか、刀なんだから、そりゃそうでは!?)。
石切丸(奉納刀)が神様の刀として奉納された後(もうすでに時系列とかおかしいんですけど)、石切丸の持ち主という意味では主とも言えるかもしれない神様は、明確に「祈られる」側ではある。けれど、実際に石切丸に触れて手入れとかしてくれる人間たちは「祈る」側で、刀剣男士石切丸はどっちの振る舞いも身につけているのではないだろうか……。
神の刀としての態度(腫れ物斬って差し上げようか)と、人の態度(祓い給え清め給え)を、両方とも。そしてもちろん刀剣としての態度も。(だから見てる側の私が混乱する)
うわ〜〜〜神社の御神刀〜〜〜!!!!
持てるサイズであることからたろじろねねとは明確に違うし、ほたやんは不在の時間が長いし、ああ……石切丸様……(ここで手記は途切れている)

・篝火講談
青江の語りに応じて身体が揺れる体験たいへん高まりましたありがとうございました。
はい。
菊花輪舞で白い光に照らされるにっかり青江大好きです。
「菊花の約」、図書館の襟巻コンビにやってほしいとずっと言ってて、どっちがどっちか悩んでたけど、両方やればよくない!? と閃きました!! 元気だな〜〜(歌合を映画館の大画面で浴びた私が)

あと前に書いた歌合感想記事、最後のセリフ「僕もそう思うよ」と書いてますが、「僕はそう思うよ」なんですよね。三回も聞いてなお間違えている。

・梅 the Way
明石国行のお顔ほんとう〜〜にいつ見ても美しい。小狐丸のいろんな表情が愛おしい。

・美的風靡
この湯上がり長髪会があるの完全に忘れており、軽装青江とその髪を新鮮に浴びてしまった。篝火講談でお腹いっぱいじゃないですか?(ありがとうございます)
青江、打刀二人に囲まれると完全に脇差じゃん……かわいい……(脇差だが?)
兼さんが椿油を裾で拭いてるのとか初めて見たと思う。兼さんの「……ッてな」が大好き。

・鯛
いつ見ても面白くてすごい。貞愛、好きだ……。


ライブパート

・mistake
一曲め!
「ライブこんなに椅子揺れる!?」と動揺する。しかし、むちゃくちゃ揺すられながらも推しのペンラを振ってる審神者たちが目に入る。彼女らがむやみに健気で愛おしく思えてしまった。尻が振り回されても俺たちは推しを推すぞ。

・むすはじ組
むすはじ曲でシャボン玉出るの嬉しかった! 巴のリボンも大画面で見られてお得感。

・描いていた未来へ
サブステの三条の円陣が二振りしかおらんかった(小狐丸が次の準備なので)、さびしい、けどやってくれて嬉しい……!!

・勝ちに行くぜベイベー
こんなに元気になる歌だった!? 元気出た!! 好きや……!!

あなめでたや

いい匂いした!!!! なんかめでたい粉も降ってた、帰る時床にはなかった、何なんだろう。
松井の、はじめぽかんとしてるけどだんだんにこにこ踊ってくれるところ、微笑ましくて好き。松井を見てる篭手切江を見てるの飽きない。

あとさ、「君待ちの唄」だったか、胎児の発達の歌詞があるじゃん、あれ刀剣男士にも肉体ある〜ってぞわぞわするところだと思っているんですが、当然人間も生まれてくる前に同じ道を辿ってるよね。つまり我々も生を受けてあなめでたや……!?!? ありがとうございます……(呆然)

最後カテコで桑名出てくるのやはり唐突爆裂驚愕ハッピーで良い。

観劇に行くということ

この間、文劇3を現場で見て、この間自宅で刀ミュ双騎出陣曽我の配信を見て、今回映画館で歌合を観た。

文劇3の感想 https://note.com/u_u_c/n/nf56b6dac7aa2

だんだん私にとっての「観劇体験」って何なのかわかってきた。ただ「観る」だけではない。多くの人が言うように、それだけが「観劇」のすべてなら、配信でも同じように満足するはずなんだ。

私が思う観劇体験シークエンス。

・装う
 衣服を、装身具を、髪を、顔面の仕様を検討する。誰を推すか検討し、手を動かす。自分で自分に魔法をかける。

・必要なものを用意して、荷物を詰める
 ペンラ、うちわ、オペラグラス、そういう特別な道具を引っ張り出して詰める時のワクワク感よ……。こういう時しか使わないチケットホルダーにチケットを挿し込む時の、「君が頼りだ、頼むぞ」って厳粛な気持ちよ……。

・家を出て、離れる
 家を出る!! 大事!!
 おうちを物理的に離れると、心も家から切り離される感じがする。家には家における私の役割が大なり小なり常にあり、その役割から逃れることは、癒しであることよ。

 ここにもちょっと書いた。 https://note.com/u_u_c/n/n8dde0d8fd899

・(見知らぬ)仲間たちと一堂に会する
 現場に行くと「世にこんなに刀ミュ好きな審神者が!?」と思うじゃん! あれ良いな〜と映画館来て改めて思った。缶バッジじゃらじゃらのバッグを一年ぶりに見たよ(年明けの歌合以来だ)(私はグッズ付きのカバンを作らないので……)。
 そうだよね、刀ミュを愛する人たちは、姿が見えないだけで、まだまだいるのだよね。しみじみ。

・非日常に耽溺する
 言わずもがなですが、家からもスマホからも離れて作られた世界に耽溺できるの、ほんとう〜〜に良いよ。文化ありがとうだよ。

・家の外で放心する
 観終わった後に放心するじゃん。あれも家の外でやりたい。ちゃんと余韻までやりたい。この間友人たちと通話を繋いで同時に同じ配信を観る会をやってみたんですが、観終わった後に全員沈黙する時間があり、「同じものを浴びた人々と共に沈黙する」ことの贅沢と優雅を改めて知った。

・家の外で感想を書き殴り、記事にまとめる
 これ!! 私はここまでやらないと「観劇体験」が終わらないの!! それがなんかよくわかった気がする。
 家で観た作品て、感想を書き残すモチベーションが有意に低いよ。決して楽しめないのではないんだけど……。おうちや日常から隔絶され続けなければ、感想を強制的に吐き出せる場にいなければ、書き残す行為はできないのかもしれない。

 書くところまでが私の観劇、だったんだわ。家の外で。

そんなんしようとするともちろん半日から1日は潰れるわけで、観劇ってそういう贅沢な、精神の小旅行だったんだなと思います。旅行だって最後にメモを残したいもん、私。観劇は旅だったんや。旅が観劇なのかもしれんが。

ああ、贅沢な趣味だ……。
舞台というもの、安全に、無理なく、これからも楽しんでいけたら嬉しいと心から思う。

とりあえず壽乱舞音曲祭がまさかの取れたので、年明けまで健康に生き抜く理由ができた。自分でもびっくりするくらい、元気と心の張りが出ている。心の張り、外部要因でなければ出切らないところってあるんだな……。
先月からこっち、自分の誕生日のために一冊だけ薄い本を作ってみていて、それはそれで締め切りはあるわやりたいこともあるわで張りのある日々だった(狂気の日々かもしれん)けど、やっぱエンターテインメントとして作られたエンターテインメントをエンターテインメントとして享受したいわ!!(それはそれとして自分にプレゼント作ったのは偉いと思うし私はそんな私が好きだよ)

急に当選してもう徳の残高赤字だと思うのでガンガン徳を積むぞ(徳の低そうな発言)。

歌合浴びて「ああ〜〜〜ミュージカル刀剣乱舞、好き!!!!」と改めて思った。これからも続いてほしいし、できる応援をしていきたい。あなたたちが私の生活の希望の大きな星なんだよ、本当にそうだよ。いつもありがとうございます。ありが刀ミュ。らぶ。

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