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結婚17年目、子どものいない夫婦の罪深い夜食

夜中、仕事をしているとちょっと小腹が空いてきた。
我慢できない。
夜食を食べよう。
罪深いこの行いに対し、ひとりでは不安……道連れが欲しい。
そこでリビングでテレビを見ていた夫に「一緒に悪いことしよう……」と誘いをかける。

「悪いこととは?」
「コロッケそば……」
「コロッケそば!?」

夫が「食べる!」と食いついてきたので、食べ損ねていた惣菜コロッケとレトルトのかけそばを冷蔵庫からひっぱりだし、コロッケそばを作る。
鍋で解凍したかけそばの上にレンチンしたあつあつコロッケをのせ、切りたてのネギをトッピングして完成。

深夜のコロッケそば

「これで貴様も共犯者だ」
「ラーメンを食べるより罪とカロリーは軽いはずだ」

コロッケから出る油があっさりしたおそばに絡み、つゆにコクを出す。出汁のしみたコロッケはほろほろとくずれ、ジャガイモでトロミのついたつゆを罪悪感と共に飲み干した。

翌朝、ちょっと胃もたれ。

20代の頃、当時お付き合いしていた夫とよく深夜にラーメンを食べに行っていたけど、どんなにこってり系を食べても胃もたれしたことはなかったな……。

あの頃の強靭な胃を少し懐かしく思った。


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