烏頭

下戸と上戸のふたり暮らし

烏頭

下戸と上戸のふたり暮らし

最近の記事

結婚17年目、子どものいない夫婦の罪深い夜食

夜中、仕事をしているとちょっと小腹が空いてきた。 我慢できない。 夜食を食べよう。 罪深いこの行いに対し、ひとりでは不安……道連れが欲しい。 そこでリビングでテレビを見ていた夫に「一緒に悪いことしよう……」と誘いをかける。 「悪いこととは?」 「コロッケそば……」 「コロッケそば!?」 夫が「食べる!」と食いついてきたので、食べ損ねていた惣菜コロッケとレトルトのかけそばを冷蔵庫からひっぱりだし、コロッケそばを作る。 鍋で解凍したかけそばの上にレンチンしたあつあつコロッケを

    • 今年も無事、結婚記念日を忘れる。

      毎年、結婚記念日を忘れてしまう。 思い出すと、結婚一年目から忘れていた。 2月に入って「あっ、先月一周年だった!」と思い出し、「記念すべき一周年なのに忘れてたねえ」と夫と笑いながらふたり焼肉に行ったのを今でもよく覚えている。 どうして忘れてしまうのかというと、結婚したのが1月という色々と忙しい時期であり、入籍日と結婚式の日が違うこともあってどっちだったっけとなり……そうです、すべて言い訳です。 私も夫も記念日というものにあまり執着がなく、入籍日もふたりで出せに行ける日とい

      • 結局、日清のから揚げ粉に出戻る。

        夫と散歩をしていたら、どこからかカレーのよい匂いがして、今晩の献立が決まった。 よく使うカレールーはハウスのザ・カリー辛口。 みじん切りの玉ねぎをバターでしんなりするまで炒め、マッシュルーム、すりおろし人参、鶏もも肉、トマトジュースとワイン、水を加える。付属のペーストを入れてしばらく煮込む。それからルーをとかしてできあがり。 ちなみに人生で玉ねぎを飴色になるまで炒められたことは一度もない……。 かために炊いたごはんとルーを盛りつけ、昨日の残り物のからあげを温めてトッピン

        • 明日も夫とごはんが食べたい。

          人生は意外に短く、いつ終わるかわからない。 なので、どうでもいい人との食事はなるべく回避し、大事な人とごはんが食べたいと常々思っている。しかし仕事による生活時間の違い、出張やつきあいなどで、これがなかなか難しい。 家で仕事をしていると、夫から今日は久々に早く帰れそうだと電話があった。 台所へ向かう。 冷蔵庫の奥にしなびた大根が取り残されていたので適当に切り、冷凍していた手羽元と生姜、にんにく、長ネギの青い部分と一緒に圧力鍋に放り込む。 味付けは酒とみりんと醤油と砂糖を適当

        結婚17年目、子どものいない夫婦の罪深い夜食