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「休む」の重要性。

今回の記事は「地位も責任も全て放り出して休んでしまおうよ」という提案です。普段の生活に疲れてしまった方、特に大学生には読んでほしい記事です。

現在僕は大学を休学しています。僕の通う大学は国立なので休学費用がかからないということもあって、休学することへの抵抗みたいなものはほとんどありませんでした。あったとすれば

「大学生なんてただでさえ休みすぎなのに、一年も休んじゃっていいの?」

みたいな気持ちだけでした。というのも、ほとんどの2期制大学には年間2ヶ月間の長期休みが2回、それに加えて年末の休みが3週間ほどあります。これは10代後半から20代前半にかけての貴重な時間のうち、少なくとも3分の1を休みに捧げていることになります。僕にとってその事実は「もったいない」の対象でしかなかったので、如何にその休みを有効活用するかを考えながらも、なにも行動できない日々を送っていました。

それではなぜ大学はこんなにも大きな長期休みを学生に与えるのでしょうか。

それは「休むことが大切」だからです。

考えてみれば当たり前のことですし、世の中では良く言われていることなのですが、休学するまで能動的に「休み」を獲得したことがなかった僕にとってこの気づきは青天の霹靂でした。

休んでいると今まで見えなかったような景色が見られますし、本業にもリフレッシュして戻ることができます。それは大抵の場合、大いに仕事効率を上げることにつながると思います。

僕にとっての高校・大学は義務教育の延長でした。進学するにあたって深く考えることもありませんでした。そしてこのままいけば、同様に深く考えることなく自分のやりたいことに関する仕事をしていたことだと思います。そしてその場合、日本企業は就業者に対して最低でも年間10日の有給休暇を与えるので(ここではいわゆるブラック企業についての議論はなしにします)、祝日などとうまく組み合わせても最長の「休み」は1ヶ月弱になるのかなと思います。

つまり、大学が与える2ヶ月の長期休みは我々が定年するまでの人生において最長のものになる可能性が高い、ということです。それに加えて、転職や休職をすることが吉とされていない日本社会に置いてそれの可能性は高いです。

しかし今の僕にとってはそれが1年間です。働くことへの視野も広がりました。使用言語が1つ増えました。世界中に友達ができました。ワインが好きになりました。

これが僕の「休み」が僕にもたらした価値です。お金をかけずに1年間の時間を消費して得た、と考えれば余りあるほどの価値だと僕は考えています。

もうすでに働いていてある程度の地位も責任もある方もたくさんいると思います。それらを捨てて旅している友人も何人かいますが、みんな少なからず後悔をしています。ただしそれは今までの人生への固執から来るものでなく

「もっと早く人生を変えればよかった」

というものです。彼らは僕にとって人生の先輩なので参考にしたい考えです。

学生の方はほとんどノーリスクなので迷わずに休んじゃってください。ビビることはないです。むしろ、なあなあにただ進んでいく自分の人生にビビってください。

僕が皆さんに休むことを強要することはできないので

休んでみませんか?

という提案です。





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