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伏見彦人
2021年6月26日 15:19
人の魂は21gらしい。 死んだ人の身体は21gだけ軽くなるから、その抜けた分が魂だと言われているのだ。 ならば僕の目に見えるものの重さは21gなのか。 僕には昔から魚が見えた。 海や川だけじゃなく、陸を歩いていても宙を浮いている金魚のように赤い魚が見えるのだ。 触ろうとしても触れない。 それはただそこにいる。 夜、歩いていて、星が見えないような日でもきらきらと、この世ならぬ月の光
2020年10月28日 22:58
2020/10/28現在、カクヨムにて無料で読むことが出来ます。小説家になろうで消されてしまったので、修正版を執筆中です。それでもいいという方のみご購入ください。 学校の裏手には山があって、山の中腹あたりにポツンと井戸がある。 昔は誰かが住んでいたのかもしれないけれど、今はもうそこら中を樹やつたが時間と共に覆い尽くして、家があったことすらわからない。 ただ、枯れた井戸だけがある。