【発言録】パウエルFRB議長、偽物のゼレンスキー大統領に今後の金融政策を語ってしまう
パウエルFRB議長は今年1月にゼレンスキー大統領を名乗る、ロシア人との電話会議で今後の金融政策に対する考えを披露してしまった。
この内容はロシアの国営放送で流れ、SNSでまたたく間に拡散されました。
以下が今回流出した動画内での発言内容です。
パウエル議長:アメリカではないでしょう。私たちは自国のエネルギーを持っています。ですから、私たちではありません。
ポーランドや東欧の国々はウクライナにとても近いので、彼らが苦しんでいるのだと思います。私のような人間は、できる限り支援したいと思うものです。しかし、私の専門的な仕事では、その方法は限られています。
パウエル議長:アメリカですか?インフレ率を低下させるために、昨年はかなり政策金利を引き上げ米国経済の成長を減速させましたよね。そして今、それが功を奏していると考えています。
インフレ率を目標値である2%まで下げることができるよう、非常に順調に推移していると思います。ウクライナで何が起こるかによって、多くのことが変わってきます。そして、ロシアとエネルギー市場、さらには中国の開放でどうなるか。
パウエル議長:私たちはかなり利上げをしました。そして、市場はすでにさらなる1/4の利上げを織り込み、この2回の利上げの後に、これ以上利上げをする必要があるのか、と考えるでしょう。そして、問題はいつまで金利をこの水準に保つかということです。そして、私たちはかなりの期間、この水準を維持すると思います。
パウエル議長:もちろん、そうします。もし金利を上げる必要があれば、絶対にそうするつもりです。昨年は非常に急激な、歴史的な急激な利上げを行いました。今のような状態になるために。
パウエル議長:私たちはインフレ率を2%に下げる必要があるとは考えていません。それは私たちの務めです。私たちが2%への道を歩んでいく中で、道筋が見えてくるのだと思います。またもう少し先には、労働市場への影響も考慮することになるでしょう。
映像の真偽:FRB広報担当は認める
パウエル議長が親クレムリンのコメディアンとして知られるウラジーミル・クズネツォフとアレクセイ・ストリヤロフ(芸名:ヴォバン、レクサス)から質問を受けている映像として流されました。
ワシントンポストによるとFRB広報担当は「パウエル議長は、1月にウクライナ大統領と偽っていた人物との会話に参加していた」と認めました。
FRBの広報担当者は、「友好的な会話であり、機密情報や秘密情報は話し合われていない」と述べ、事態の収束を図っています。
どうなる、今後の利上げ
5月2日〜3日に行われるFOMCでは25bpの利上げが市場では予想されていますが、一方で銀行危機の影響もあり、5月は利上げを行わない可能性も一部囁かれています。
2023年4月28日(金) 米国東部時間 AM11時にマイケル・バー銀行監督担当FRB副議長率いるシリコンバレー銀行の監督・規制に関するレポートが公開される予定です。この報告内容は次回FOMCでの金融政策を決める上で、重要な材料の1つとして扱われるでしょう。
いずれにせよ、FRBは利上げの最終局面にある中、1月の強い雇用統計を受ける前までは3月で利上げを停止させると本気で考えていたようです。
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