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【詩】

ゆったりと風に撫でられる感覚が好き。

いつからだろう。
その優しい手に気づけなくなったのは。


なにかしら追われる理由を見つけて
いつもぐるぐると頁を捲る日々。
まるで荒風になったような。

わかってるの
焦らせているのは自分だって。

要領よくできないことも、
憧れの姿とのギャップに苦しくなることも

いいじゃない、いいじゃない。

風が日によって流れの強さを変えるように、

優しい風が私の中にも吹き続けますように。

荒れ狂う風の日も、

草花の種子たちを
彼等の知らない遠い地に
届けることができますように。


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