断片#007|ふ菓子で撲殺
「人は『死』を信用し過ぎていると思いませんか。そんなに信用し、すんなり受け入れてしまっていいのでしょうか。大切な人がいなくなってしまってどうにかしようと思いませんか。黙って大切な人が焼かれてしまうのをただただ見届ける。そんな滑稽な事がありますか。なぜ全てを『無』にしたがるのか。なぜ『生』を諦め切り捨ててしまうのか。『死』は『生』になり得るものであり『無』ではありません。しかし、『生』を切り捨てない為には誰かの『死』が必要です。その『死』に最適な人間はこの世には溢れるほど存在し