マンツーマンプレスについて②
今日は、引き続き、マンツーマンプレスの2個目。
写真は、プレスって激しい感じがするから、火の画像をお借りしました。
今日の参考元はこちら。
では、翻訳・意訳・解釈もりもりで、整理してみたいと思います。
すごい量になりそうだな・・・
最初に
40は、トラップなしのフルコートマンツーマンディフェンス。
42は、トラップありのフルコートマンツーマンディフェンス。
目的
フルコートマンツーマンDF使用の目的は、
テンポを上げる(リズムを変える)
アグレッシブさを上げる
相手チームを消耗させる(特に相手のポイントガード)
発展的な目的は、
相手の良いハンドラー(たいていはPG)から、ボールを手放させる
その場合
インバウンドパスをディナイする(名称=ショートストップ)
トラップして、ボールを手放させてから、ディナイする(名称=42クイックトラップ、スロートラップ)
また、試合終盤にプレスをかけ、5秒バイオレーションやTO(スティール)を起こす、という使い方もある。(名称= 42 Tough)
まずは、"40:トラップなしのフルコートプレス"から説明する。
40(=トラップなしのフルコートプレス)
インバウンドパスの前後
基本のフルコートプレスでは、1(PG)以外はディナイをしてパスを入れさせない。
X1は、1(PG)をベースライン方向へ追い込み、狭い場所でパスをレシーブさせる。
インバウンドが起きたら、インバウンダーのDFだったX4は、ボールラインまで素早く下がり、スペースキルをしながら、ボール運びの邪魔をする。(Transition Wall、フラットトライアングル、スタント、とりあえずこの辺で、ボール運びを邪魔していく)
ボールマンDFの考え方
ボールマンDF(X1)は、ボールの正面に鼻が来るように位置取りしながらDFする。
また、X1は何らかのディレクションをする。
(例:サイドラインへのディレクション、Weekハンドへのディレクション、等決める必要あり。)
レシーブさせる位置は、FTラインよりエンドライン側でボールを持たせる。
ボールマンDFは、可能な限り何度も方向転換を誘発すること。どっちのサイドにドリブルで進ませるか悩ませる。
オフボールDFの考え方
すべてのDFがパスレーンにプレッシャーを与える(Deny)。
フロントコートに入ったら、片サイドにディレクションをかけ、ボールサイドとヘルプサイドを明確に作らせる。
最後線のX5は、5よりも前にポジショニングをする。
(フロート?それともシンプルに前に立つ?)
それによって、奪った後のOFへの移行も早くなる。
(※ここは、参照元読んでも、よくわかんねえ)
★オフボールDFのポジショニングのアイディア
コートを縦に4分割して考える。
ボールが、コート外側1/4にある時は、すべてのDFは半分(=ミドルライン?)に位置取りをする。
コート中央(2/4)にある時は、すべてのDFは中央(2/4)に位置取りをする。。
自分のマークマンにだけべったりつかないこと。常に高い位置取りをすること。(ラインを上げる)
マークマンの前に出ないこと。オーバーヘッドパスを誘い、ロングパスは出させないこと。
(これは一応翻訳したけど、うまく意味づけできてない)
ショートストップ:強力なガードに持たせない
レシーバーがベストハンドラーの場合
上手なハンドラー(PG=1)を苦しめるために、X4はX1と協力して、1へのパスをディナイする。具体的には、X4とX1は1へダブルチームを仕掛けて、ディナイする。
X4は、1と向かい合って守る。(フェイスガード)
ただ、少し間合いを空ける。
X1は、コート中央側から守る。上を通すのパスは許さないように守る。
インバウンドパスが、1以外の選手に入った場合は、X4は4にマッチアップを戻し、X1は引き続き1へディナイを続ける。1以外の選手がボールを扱うように強いる。
インバウンダーがベストハンドラーの場合
もし、1がインバウンダーとなった場合は、X1はインバウンダーを守り、パス出しを苦しめる。
インバウンドパスが入った後は、1がボールを持っていない状況になるので、そのままディナイをして、リターンパスによる1がボールレシーブをすることのないようにDFをする。
★別のアイディア(類似というか、言い換えというか)
ダブルチームのためには、X4はボール(インバウンダー)と1の間に立って守る。X1は後ろから、そしてボールサイドに近い側に立って守る。
ここからは、ショートストップの考え方をベースに、細かなアレンジを加えた内容を整理してみる。
ショートストップのアレンジ編
ツイスト
X4はインバウンダーについておき、インバウンダーの4が、インバウンドをしようと、ボールを拾った直後に、1にダブルチームを仕掛けに行く。
1へのダブルチームだ・・・ということを直前まで悟らせない。
ATOやFT後のプレスとしては有用で、混乱による5秒バイオレーションを狙える。
FGメイク後もトランジションでのファストブレイクを狙ってくるチームには、インバウンダーへのパスにダブルチームを仕掛け、後ろにいるインバウンダーにパスを戻させる。それによって、オフェンスを遅らせ、ブレイクを止める。
※アウトレットパスに対しても同じアイディアが適用できるかもしれない。
応用?:トラップは、ベストハンドラーだけ
このアイディアをもう少し抽象化した考え方として
一番上手な選手がボールを持ったら、ダブルチームに行く、というのがあるかな。
一番上手なボールハンドラーからボールを手放させて、ほかの選手に運ばせること。上手な選手がボールを持ち、そのまま攻められることを防ぐこと。
セカンドハンドラーには、トラップにはいかない。
Off(Rover)
=レシーバーDFが前、インバウンダーDFが裏、をケアする考え方
ここでは、インバウンダーDFである、X4がレシーバーのOFよりも後ろに位置取って守る。(Roverポジション)
レシーバーDF(X1やX3)は、ディナイをしてパスを防ぎ、X4がその後ろにいて、裏パスや裏へのカットをケアする。
前を守る人、裏を守る人の役割分担を作り、それにより、5秒バイオレーションを狙う。
下記、類似アイディア
※centerfield(センターフィールド)
X4はFTサークルの頂点(またはそれより自陣側)+ボール側にポジショニングする。
X1,X3は少々オーバー気味に前側から守る。裏へのロブパスをX4にケアしてもらう。
→Roverは、レシーバーの位置によってX4のポジショニングを定義したが、centerfieldは、コートの位置によってX4のポジショニングを定義している?
ブラックプレス
ペリメーターからのFGメイク後や、ボールデッドからのプレー再開時に使う。
インバウンダーにプレスをかけるのではなく、レシーバーOFの後ろに立ち、後ろをサポートする。→プレスの発動タイミングを定義している。
42:トラップありのフルコートプレス
1)クイックトラップ
X4が、インバウンドパス直後にダブルチームを仕掛けるアイディア。
ボールがFTラインよりエンドライン側でボールを持たれたときに、発動する。
(ボールを持たれた位置は、ほかの設定をしてもよい。ブロックよりエンドライン側、と設定しているチームもある?)
細かなアイディア
ブロックよりエンドライン側でボールを持たれた時には、オートマチックにダブルチームを発動させる。
ショートコーナーはトラップを仕掛けるいいエリア。一度はトラップを仕掛け、それを突破されたら、素早く陣形に戻る。
何度もトラップを仕掛けない。1回目がチャンス。(安定性も重視したアイディアか)
ホワイトプレス(組:ブラックプレス)
インサイドでのFGメイクの後に発動する。
インバウンダーに対してプレッシャーをかけ、最初のパスの後、ダブルチームを仕掛ける。可能ならばコーナーで
→プレスの発動条件を、シュートが決められた位置で設定しているのが面白い。どのタイミングでどうプレスを変化させるのかについて、チームの判断基準を作っている。
トラップを仕掛けた後の考え方
後ろへ戻すパス(インバウンダーへのリターンパス)を除く、すべてのパスをディナイする。
また、すべてのDFはボールラインより下で守ること。
1=PGからインバウンダー4へパスが通った場合は、X4は4にマッチアップを戻し、X1は1をディナイする。
3人目の選手が、4へのパスをスティールに行ってもよいが、優先度は低い。スティールよりも、斜め前方のダイアゴナルなパスをケアするほうが、優先度が高いので、そこは判断する。
4がミドルに侵入してボールをレシーブしようとしたときには気を付ける。あまりの後ろの場合は、3人目は気にしなくてよい。ただ、4が斜め前方に侵入しながらレシーブしようとすることには警戒すること。
いいディフェンダーは、パスが空中にある時に動き出す。素晴らしいディフェンダーは、ピボットをしたときに動き出し、ボールが飛んだらスプリントする。
※1-up プレスブレイクのように、インバウンダーと1だけがバックコートにいて、プレスブレイクを狙ってくる場合には、4へのリターンパスへのローテーションは行えない、行わない。
(参考:1 up press break いつか読もう。。。)
42×スロートラップ
スロートラップは、1がドリブルを始めた後のタイミングで仕掛けるトラップ。
考え方には2種類あって
(a) X4がトラッパーになる(トラッパー固定)
(b) 進行方向に近い人がトラッパーになる(状況由来)
で整理する。
a) トラッパー固定:X4がトラッパーの場合
インバウンドパス後は、X4はボールラインまで下がる。
いくつかのタイミングでトラップを仕掛けられる。もちろん、パスが入った後にトラップを仕掛けるパターンもある(=前述のクイックトラップ)
アイディア1:ミドル誘導からのトラップ
X1がミドル側へ誘導する。そして、X4とトラップを仕掛ける。
1が4へパスをした後は、X1は1へのリターンパスをディナイする。
X4がトラップの判断権を持っている。ドリブラーに対してトラップにいけると判断したらいってよい。
特に、最初だけでなく、2人目のボールハンドラーになった場合にトラップを仕掛けるか否か、の判断も行ってよい。
アイディア2:どちらにせよトラップ
ディレクションの方向によらず、ダブルチームを仕掛ける。
ボールハンドラーが、X4を見てドリブルからパスに移行したら、ラン&ジャンプの考え方で、X1がローテーションをする。
ドリブルを止めた場合は、トラップで仕留める。
例:サイドライントラップ(ミドルライントラップは前述)
X1はサイドラインへ誘導。サイドライン近くで、サイドラインを踏むように回り込む。1にターンを強いた瞬間に、X4がトラップを仕掛ける。
※オプションや細かいこと
X4はRoverポジションにいる、など、ボールマンより下側にいる場合は、
X4が正面から迎え撃つように+X1はそのまま側面から守る役割分担でトラップする。サイドライントラップ時の役割分担を持つこと。正面を止めるDFと、側面を止めるDF。
トラッパーのポイントは、ファウルをしない+スプリットされない。
X4がトラップを仕掛けるタイミングは、1の後頭部が見えた瞬間。後頭部が見えたら、マークマンから離れ、トラップに向かう。(トラップを仕掛けにいくタイミング:シャカのアイディア)
インバウンダーがクリアアウトしたタイミングも、トラップを仕掛けに行くチャンス。ボールをもらう気のないクリアアウトは、相手の隙が生まれるタイミング。
トラップ後は、
縦パスのディナイ
ミドルへのパスのディナイ
ゴール下のケア
の3つを、トラッパー以外の3人で役割分担する。
(b)進行方向に近い人がトラッパー(状況由来)
ドリブルの進行方向にいる選手が、トラッパーになる。
もし、サイドライン沿いをドリブルで進んできて、X2が前方にいる場合は、X2が正面から迎え撃つトラップを仕掛ける。(前方からのジャンプトラップ)
トラップが起きたら、ローテーションをする。
X5が縦パスを、X3がゴール下を、X4がミドルへのパスをケアする。
後ろに戻すパスは許容する。全員がボールラインより下にポジショニングすること。
サイドライン沿いにボールマンが行ったら、X2が迎え撃つトラップ。ミドルに行ったら、X4がトラップ。
※独り言:
進行方向の選手がトラップに行くのって、ジャンプトラップっていうんだっけか・・・曖昧。
ターンに対して後ろからトラップを仕掛けるのと、ジャンプトラップとでは、どっちが有効ってこともないんだろうけど、どんな違いがあるんだろうな~
トラップ:発動タイミングを変える
ディレクションの方向は問わない。ボールがFTサークル頂点を過ぎたタイミングで、進行方向の選手がトラップを仕掛ける。
目的は、ベストなボールハンドラーからボールを手放させること。
簡単なクリアアウトで、簡単にベストハンドラーにボールを運ばせる、ということがないように仕掛けていく
ディレクションのアイディア:week hand
X1は、コートサイドによるディレクションではなく、ハンドラーの利き手を考えてDFをする。非利き手を使わせるようにディレクションをかけて、誘導する。
その進行方向にいる選手が、トラッパーとなり、ダブルチームを仕掛ける。
他
※先日まとめたシャカスマートのアイディアでは、サイドライン沿いの、正
面から迎え撃つジャンプトラップはあまり行わない。たいていの場合、2はコーナーまで広がる賢さを持っているし、そこにローテーションをするX5は遅い選手のため、パスが出たらそれだけで痛いミスマッチが生まれてしまうから。
※使い分けアイディア
★フィスト(この名称はコーチによってさまざまだからあまり使いたくないな・・・笑)
まずは、コーナーでのトラップを狙う。それがだめだったら、サイドライン沿いでのトラップを狙う。ドリブル進行方向の選手がジャンプトラップを仕掛ける。
ミドル側に運ばれた場合は、トラップを仕掛けない。ヘルプ=スタントをして、スローダウンをさせる。
※この辺ちょっと読み取れない。笑
★ダブルフィスト(この名称は・・・以下同じ)
ハーフコートのトラップ。パスのタイミングでトラップを発動する。
混乱させるのを目的とする。
42 Tough:試合終盤のビハインド時に行うトラップ
まずは、インバウンドパスはディナイをして、5秒バイオレーションを狙う。X4はRover。
DFはインバウンダー(トレイラー)へのパスの、スティールを狙う。
ギャップポジションを埋めて、パスへ備える。
コート中央へのダイアゴナルパスや、ドリブル突破が起きたら、トラップを解除して戻る。それ以外のパスの場合は、何度もトラップを仕掛ける。
試合終盤に負けている、追いつかないといけないときは、すべてのパスをディナイし、どこに対してもトラップを仕掛ける。時間や、得点差、スペーシングにも影響を受けるが、トラップから出てくるパスは、あらゆるローテーションを駆使してスティールを狙いに行くこと。
可能な限りベースライン沿いでボールを持たせてトラップに行く。
ブロック(ハッシュマーク)を越えられるまでは、どんどんトラップに行く
越えられたら、全員スプリントバックをして、マッチアップする。
(雑感:ハッシュマークを超えるまで、って結構きついんじゃないかな。ただまあ、コートの位置によってトラップをやめるというアイディアは〇)
コートの位置によるほかのアイディアとしては、ハーフラインを越えたら、トラップは解除する。ハーフコートDFに移行する。それまでは、どんどんトラップを仕掛ける。
最後に。書いてみた雑感
定義があいまいな言葉がある。
ジャンプトラップとは何か
トラップとダブルチームという言葉を併用してるけど、違いは何か(自分の中で定義できてない)
いろいろ整理できそう。
パッと思いつくことを、読み返しもせずに書いてみると
目的がいろいろ
ゲームリズムを変える。
TOの誘発(負けているときも含まれる)
ハンドラーからボールをリリースさせる
トラップの有無
TO狙い&ハンドラーからボールリリース
蓄積ダメージ&時間を奪う
インバウンダーへの守り方
パスを苦しめるマッドマンスタイル
レシーバーのケア
インバウンダーDFが前側を守るパターン
Roverやcenterfieldのように裏側を守るパターン
トラップの発動タイミング
インバウンド直後
ドリブルが始まってから
位置による発動タイミングの規定
FTラインを越えたら
ハッシュマークを越えたら、など
ディレクションとトラップ
サイドライン側からトラップ
ターンさせて後ろから
正面からジャンプトラップ(また曖昧な言葉を使った・・・)
ミドル側からトラップ
トラッパー以外の役割と優先順位
ダイアゴナルパスは一番やられたくない
縦パスのケア
コート中央へのパスのケア
ゴール下のケア
後ろに戻すパスは許容する
トラップディフェンスを解除する条件
どんな時もトラップをする(負けてるときは特に)
コート中央にボールを入れられたら解除する
コートのある位置を越えられたら解除する
ハーフライン
バックコートのFTライン
ボールを持たれる人によって解除する。
ベストハンドラー以外には、トラップしない
回数で解除する
トラップは1回だけ、あとはしない
まあ、こんな感じかな~。
引き続き、見てみましょうかね。
あとは私の好みがなんなのかを、考えてみたいね。
ほんとは情報発信系の投稿をしたいわけじゃないんだけど、まあいいや。
今の自分の興味関心を素直に書いているということにしよう。
今日は長かった。疲れた。おわり。
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