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学校で宿題が出た。 最新の世界を自分の好きなように分類して色塗りしろ、といって白地図が渡…
袋小路でまどわされ「ここは・・・どこだ!?」 おかしい、スマホの地図の指示通りきたはず…
呼ばれたアトリエの部屋。 おれが入っていっても誰も気づかず作業を続けている。 目の前では固…
こじ開けたられた黒い貝の中をナイフでまさぐる。 コツっという感触。 それを恐る恐るほじ…
「では今日の最初のお便り・・・"こんばんは、ルナといいます。いつも楽しみにこの番組を聞い…
彼女が店に入ってきた時、ドアの向うに丸い、でも少しもやったクリーム色の色の月が見えた。 …
黒い木陰の中から、それは湧きあがってきたように見えた ネコ・・・クロネコだ。 目があった、と思ったら、ネコは私のすわるベンチにピョコンと飛び乗った。飼い猫なのかきれいな赤い首輪をしている。 「ごめん、お弁当ないんだけど」 スタッフの人が仕出し弁当を用意してくれてたけど、とてもじゃないけど食べる気になれなくて・・・。 やっともらったTVドラマの撮影の仕事。 セリフなんて少ししかないのに、何度同じシーンを撮りなおしたか・・・。 監督に何度も怒鳴られ、やっとOKは出た
気付くとセミが私のスカートにしがみついていた なんで私に?! ここでこのセミをはたいたら、…
それは夏至の日の事だった 「もしもし」 どこかから話しかける声が聞こえた。 窓の方・・・…
少しずつ周囲の温度が冷え、まわりが暗くなっていく。 僕の心みたいに・・・ 空を見上げる…
「あ、月が欠けてきた!」 暗い夜道、広場ですれ違った母子は足を止め、夜空を見上げていた。…
奇譚家奇譚 その一 どうしようもない気持ちの時、私の足は勝手にこの店へと向かってしまう。…
Passion~時間を戻せるのなら~Flower https://note.mu/u_ni/n/nde1c6bf32f0ahttps://note.mu/…
流れてきた香りが俺の足を止めた。 パッションフラワーの香り。 甘く、でもさわやかでせつない。 終電近くまだ混みあう駅のホームで。 「まじシフトきつすぎ…早くうち帰ろう、今日も泊まってくよね」 色焼けした長い髪が腕とともにからまり、思わず俺はそれをふりほどいた。 「わるい、今日はウチに帰る」 反対側に来ていた電車に飛び乗ると、すぐにドアはしまった。 まだあの香りが鼻をくすぐり続ける。 視線をめぐらせてた俺は、息をのむ。 彼女だ。 一つ隣のドアを背にして立っていた。 背の高い男