【第1期ゆうなだリーグ第2節A卓】観戦記
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こんにちは、夕灘です。
私主催の麻雀リーグ【ゆうなだリーグ】、今月は第2節を迎え、先日11日にA卓が開催されました。
本記事では闘牌のダイジェストをご紹介します!
ゆうなだリーグとは
Mリーグルールを12人で闘う私設リーグ戦。
3回戦×8節を闘い、上位4名が決勝戦へ進出します。
札幌の競技麻雀界に当リーグの存在を広く知っていただき、その参加者のレベルの高さから、優勝者に大いなる名誉が与えられるよう運営されます。
今回の面子
同僚関係の3人と名人・清原という顔ぶれで、選手たちは「今日が天王山!」と意気込んでいました。
私が思うにゆうなだリーガーの顔ぶれは、誰と当たっても天王山に感じると思いますが…
今日私いませんよ?舐められてる?ねぇ舐められてる?
いがらし
リーグ内随一の鈍重な門前手役派。先日私に会った際に、「第1節の記事見ました!」と言って下さり、(お、感想やお褒めの言葉がいただけるのかな?)と思っていたら二言目は「ぜんぜんモテないですからね!?」と流石の守備型。すかさず隣に居たしゅりさんが「いや、モテるわ」とツッコミ。こちらは仕掛けが早い。
にしばた
優勝候補。バランスのいいデジタル麻雀をベースに、かなり迷彩や人読みを駆使する。打点追及のシャンテン戻しが得意技。ゆうなだリーグの振り返りnoteを執筆して下さっている。摂取カロリーの打点に年齢と体型が見合わない瘦せ型で、なんとか人柄の良さで反感を買っていない。
しゅり
ツッコミも早いが鳴きも早い副露型。人と親交を深める仕掛けも早く、私の知らぬ間に私が紹介した麻雀仲間とサシで飯に行っている。清原とか。
清原
知る人ぞ知る札幌麻雀界の名人。詳細は第1節の記事参照。
名人と皆が呼び過ぎて、誰に対しても"苗字+さん"で呼称するユタッチさん(当リーガー)ですら「清原さん」ではなく「名人」と呼ぶ。
この第2節は後述の通り不調であったが、さらに翌日には国士に放銃する。静かに萎れるところに人の良さが出ている。
雰囲気がいま流行りのサカバンバスピスに似ているから、これからちょっとモテるかも知れない。
1回戦
闘牌内容とは関係ありませんが、この日は地震がありましたね。苫小牧方面(北海道の南側)が震源で、この札幌もかなり揺れました。
会場に使用させていただいたマーチャオジュピター店さんの店内で、スマホのアラートが鳴りまくっていましたね。
起家から順に清原、しゅり、いがらし、にしばたの並び。
東1局ドラは2p、にしばたが得意の手作りを魅せる。
4巡目にこの牌姿から9sの対子落としでシャンテンを戻す。
直前に清原が3m、しゅりが2mを切っており、萬子下の場況の良さとタンヤオの打点を見た選択だ。
ここから4mを2枚重ね…
タンピン赤赤の聴牌。4m切りリーチとし、2mをツモ。
30-60の好調な滑り出しとなった。
東2局、しゅりが流局を含む連荘を重ねた2本場、ドラは7m。
ヘッドレス両面両面の一向聴からタンピンドラ赤の聴牌を入れた清原だったが、不遇にも發を仕掛けたしゅりに放銃となる牌が宣言牌となってしまう。
次局、追いつかれまいと一向聴から東のポンテンを取ったにしばたが親を落とすと、
続く東3局もペンチャン引き、ヘッドとなる縦引きの連続ツモで三面張の絶好のリーチ!
上家のいがらしが門前で發ドラ3赤の一向聴となり、7pが出てしまう。
にしばたの連続和了で再びしゅりとの点差を離す。
しゅりとにしばたのデッドヒートが続く。
仕掛けでしゅりがアガり、
にしばたが曲げてツモる。
再び仕掛けでしゅりがアガり、
さらにダマテンで南場の連荘を重ねる。
負けじと清原、いがらしのリーチも繰り出されオーラスは以下の点棒状況。
にしばた44000
しゅり 34800
清原 17700
いがらし2500
南4局0本場、私の目前に親のにしばたが理牌に時間をかける。
萬子123。789。5mを集めている。どうやら3枚あるようだ。
似た柄の索子が多い。7779……
心拍数が跳ね上がる。
天和チャンスだ。しかも待ちは7枚ある。
いつもよりややゆったり第1ツモを取るにしばた。もってきたのは___
9mだ。
にしばたはクスッと笑うと、その9mを河に曲げ放った。
天和とはならなかったが、このダブリーをライバルのしゅりから3900のアガりとし決定打に。
1本場はしゅりがドラの5mを暗槓し、副露を重ねるも、この半荘幾度も魅せた仕掛けは実らず、にしばたが逃げ切った。
ポイントに換算するとこちら。
トップをもぎ取ったにしばたが、暫定で全体首位となった。
なんとも話題盛り沢山な1回戦でしたが、やはり開幕の30-60の手作りがよかったですね!
そんなトップを決めたにしばたさんの1回戦振り返り記事はこちら。
にしばたさん視点の思考が描かれていますよ!読みやすく、書き手視点としても参考になります。
2回戦
マーチャオジュピターさん店内では、常にテレビで麻雀の放送対局を映しています。この日は三麻スターリーグがついていて、観戦しながらチラチラテレビも見ていました。
ちょうどその対局者の中に協会の長谷川栞プロがいらっしゃったんですが、調べると四麻天鳳で最高九段とのこと!女流九段のプロってかなり少ないので、もっと赤入りの放送対局で脚光を浴びたらいいのに…と思いました。同じく水口美香プロも、Abema関連の赤入り放送対局であまりお見かけしませんね。
1回戦はにしばたとしゅりのデッドヒートだったが、2回戦はにしばたといがらしのデッドヒートとなった。
東1局、にしばたの技巧が光る。
3巡目に1m、
5巡目に自風の南ポン、
7巡目に打4m。
11、12巡目に続け様に9mをチー。
なんとこの手は萬子の混一色。
4sを暗槓した清原のリーチ宣言牌がにしばたの25mに刺さる。槓ドラが9mだったので、8000点のアガりだ。
東4局、にしばたはいがらしとの2件リーチを制し、東場を圧倒的リードで終える。
南1局、しゅりは9m、中とポンして萬子の混一色へ。
にしばたへ2回8000の放銃をしている清原は、ここでしゅりに離されると一人沈みになってしまう。
13巡目、ついにしゅりがドラの1mを余らせた。
この直後、清原は以下の牌姿に。
萬子を切れないでいた清原の手に続々と萬子が伸びてくる。
そして2mを引き、白と7mのシャンポン待ちに!
メンホンドラ赤、高目12000だ。
しゅりが場を支配するような展開だったが、ついにしゅりが使えない白を切り逆転。清原が浮上する。
そして、しゅりの悪夢はこれで終わらなかった。
南2局、にしばたに負けじと、いがらしがリーチ中のしゅりから討ち取ると、
南3局、今度はダマテンでしゅりから5200を決める。
いがらしはにしばたへの差を縮め、点棒は以下の状況でオーラスへ。
にしばた44600
いがらし30200
清原 18400
しゅり 6800
だが、親のいがらしに加点を許さず、にしばたが早い仕掛けでゲームセットへ。
にしばたの2連続トップという形で、この8局の2回戦を終えた。
2回戦を終えたスコアはこちらです!
連続トップのにしばたさんがトータルで首位独走!総合2位はAshley#さんの50数ポイントなので、100ポイント以上の差をつけたことになります。大きい…!
3回戦
なんとしてもにしばたさんを抑えたい他三者、その思惑や如何に!?
東場はにしばた以外の三者がにしばたを抑えんとばかりに火花を散らす。いがらしがしゅりとの2軒リーチを二度制すると、合間を縫うように清原も連続でアガりを決める。
挟まれたにしばたは痛恨の12000放銃でラス目に転落。オリれば手詰まり、張れば先を越される苦しい展開だ。
三者の均衡が崩れたのは南2局。
親のいがらしが仕掛けで聴牌を取り連荘を繋ぐと、3本場に一発ツモの4000オールで大きく飛び抜ける。
これで勢いに乗ったいがらしは、1000は1400オール、
ダマテン愚形ながら6000は6500オールと連続ツモアガりを炸裂!
大トップ目で独走状態だ。
オーラスの点棒状況は以下の通り。
いがらし76700
しゅり 21100
清原 8100
にしばた-5900
にしばたがラス親なので、話されてはいるが、浮上のチャンスはある。
南4局、ラス回避に走る清原が以下の聴牌に。
一方で、にしばたの手はこの一向聴だ。
嵌7s待ちになれば清原が7sを暗刻にしており、
2pを引けば4pが出て放銃になってしまう。
絶体絶命だ。
だが、一発目に引いてきたのは3p!
ベストな入り目で追っかけリーチ!
これはにしばたの流れが来たか!
熾烈な捲り合いの末、2軒リーチを制したのは……
清原だ。
1度は放銃回避をしたにしばただが、4pを掴んでしまった。
この日の最終結果はこちら!
3回戦の箱ラスで大きくポイントを減らしたものの、にしばたが総合首位をキープ!
全体の順位表は以下の通りです。
次回、B卓は6/25(日)!
面子は2〜5位の四名となります…!
乞うご期待!
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(了)
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