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うーめん愛にあふれる場所、それがきちみ製麺。若き事業部長が見たものづくりの現場

「基本的に人が好きで、みんなに幸せになってほしいと思っているんです。」

明るい笑顔でこう語るのは、25歳という若さできちみ製麺の事業責任者を務める増渕さん。事業継承で代表が変わり、過渡期であるきちみ製麺を持ち前のポジティブさと思いやり、ガッツで支えてきたストーリーをお聞きしました。

こんにちは。きちみ製麺の増渕岳大と申します。2023年から事業責任者を務めさせていただきました。

私は大学卒業後に八戸東和薬品へ入社し、経営企画や新規事業開発の仕事に取り組んでいました。そんな中、八戸東和薬品がきちみ製麺を事業承継したことがきっかけで、現在の仕事をすることになりました。

仕事内容は、売上や利益を出すための戦略立案や、中長期的な目線での組織開発です。
広告作成のコピー検討など細かいところもやることはありますが、専門家の方の力も借りながら柔軟に仕事を進めています。


まずは、気持ちよく仕事ができる関係作りから

入社当初、外の会社からきた若者ということで、やはりどう進めていくか悩むこともありました。ですから、まずはきちみ製麺の皆さんと積極的に関係を作っていこうと思ったんです。

そのために大切にしたのは、基本的な人としてのあり方。大きな声できちんと挨拶をする、ハキハキと話すなどです。またプラスの感情は出すけれど、マイナスの感情は出さないようにするなど、気持ちよく仕事ができる人であることを心がけました。

また、きちみ製麺のお客さまにとっての価値を探るために、全部署を回りすべての作業を経験したことも大切な経験でした。小麦から麺に変わっていく出来上がりの過程を通じて、きちみ製麺の技術や思いを肌で感じ、心から感動しました。ものづくりの丁寧さや作業の一つひとつに真心が込められていることこそが、お客様が喜んでくださる理由なのだと理解することができたんです。

小麦を仕入れて、練って、乾燥させて切って、うーめんにして、お客さまにお届けする。一連の流れをすべて自社で行っていることで、お客様に対しても自信をもって提供できているのだなと実感しました。

そんな中で特に思い出に残っている仕事は手延べを体験させていただいたことです。

手延べの製造風景

手延べは製造業務のなかでもひときわ繊細な技術が求められるお仕事です。製麺も乾燥もどれも職人技すぎて自分にはできない、と思っていましたが、責任者の小野さんから「才能がある」と褒めていただけたことは、とても嬉しい経験でした。

現場と経営をつなぐのが、自分の役割

きちみ製麺の代表が変わったことで、感情だけでなく論理的にものごとを見ていくなど社内の一人ひとりに求められることにも変化がありました。

私は新代表の近くで働いていたので、新しい考え方や意思決定方法を現場のみなさんに理解いただくための架け橋になることが自分の役割だと考えました。また、先ほどもお話ししたように、すべての現場を回ったことで現場のみなさんが感じていること、求めていることも肌で理解することができていました。

たとえば、昔からきちみ製麺に勤めていた工場長とは、3時間くらい、じっくり腹を割って話したことがあったんですよ。お互い本音でぶつかった結果、同じ方向に向かって進んでいきたいのだと理解し合うことができました。それ以来、今まで以上に協力いただけるようになって、とても嬉しかったです。

どちらの立場も理解している自分が経営と現場の間に入れたからこそ、うまくすり合わせができて、雰囲気をよくすることに貢献できたかなと思っています。

個人として、これからは東京でうーめんを広げたい

私は3月できちみ製麺を退職するのですが、ここでの経験はとても勉強になりました。すごく歳上の方や自分とは違うバックボーンをもつ方などと一緒にお仕事できたことで、自分自身の人としての幅が広がったと思います。

そして何より、きちみ製麺で働く人たちは皆、本当にうーめんに愛と誇りをもっているんです。こんなに自社のことを思いながら働けるって、とても素晴らしいと思うんですよ。私もここで働くことができて、本当によかったです!

最近は、私よりも若い19歳の方も入社してくれて、楽しそうに働いています。これからもっともっと、若い人も含めてきちみ製麺を盛り上げてくれたら嬉しいです。

新しい職場への手土産は、もちろんうーめん!これからはいちうーめんファン、きちみ製麺ファンとして東京で広める役割を担いたいと思っています。

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