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自分の作品について思ったこと。擬音問題?

Twitterで流れてきた『小説擬音問題』

ある小説の擬音の多用が物議をよんでいて、「こんなの小説じゃない!」みたいになっているという。

その元ネタを探して、記事を読んでみたのだけど、「ああ、これのことか」という、そんなに炎上するような感じではないかな?
まぁ、人それぞれ意見はあるしね。

ファンタジーのラノベ小説なのだけど、戦闘シーンが描写として表現されておらず、「キンキンキンキン」という擬音ばかりという。
(たぶん剣と剣で戦っているのかな?)
それを読んだ読者が、「文章が下手」と、コメントしたらしい。

ふむふむ。

確かにね、小説だから頑張って文章で表現してほしいけどね。

でも……私も心当たりはすごいある。笑

「バン!」とか「ドン!」とか「ドキドキ」とか。

これって小説では書いてはいけないのかな?

もうね、言い訳しちゃうと、漫画家の時の表現が抜けてないっていう感じ。

漫画って効果音付けるでしょ。あれ。
あれをつい、小説でも使ってしまっていた(うん、言い訳……)

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懐かしの私の漫画作品の表紙。↑(何年前のものか……)


私が小説を書き始めたのは、自分の漫画作品を小説化したことがきっかけだった。
今まで描いていたような少女漫画はもう描けないよなぁ……そう思ったとき、その作品を小説として書いたらいいんじゃないか?そう考えた。

昔の漫画作品にもう一度命を吹き込むように小説にしてみよう。

それが小説を書くきっかけだった。

だから何もわからず、見よう見まねで書いていたから、そういった擬音を多用していたのは本当のこと。
あとサイトにもよるけど、横書き小説って初めてだったし、どう書いたらいいの?ってイマイチ分かっていなかった。

でも、それが自分の表現方法だし、自分のカラーだと思っていた。
さすがに今は多用はしていないけど、漫画家から小説を書くようになってすぐの作品なんかは、そういう表現も多かったなって思う。

漫画を描いていた頃は、担当さんに「絵で表現すること」と、いつも言われていた。
その理由はモノローグが多すぎたこと。
物語の説明や意味を表すらしいんだけど、私は主人公の心の声って教わった。それが多すぎたらしいんだ。

確かに漫画なんだから絵で表現するべき。

それが小説家となれば、文章で表現するべきってなっちゃうんだけど。

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自分の小説がそのジャンルで成功して、人気が出て、書籍もどんどん出してっていう作家さんなら、きっとその道を進めばいいのかなと思う。
そういう作品でファンはいるのだから。
そういう作品で「おもしろい!」という読者がいるのだから。

きっと、その話題になっている作家さんもそうなのだと思う。
自分の世界観があって、自分の小説はこういう書き方で、それで書籍にもなるし、ファンもたくさんいる。
だから自分の小説の書き方はこうなんだよ。って。
それはそれで、もういいんじゃないか?って私は思う。

ただ、ガチの、本気の文学賞やコンテストでは、それは通用しないのかなと思う。
ジャンルの有無はあっても、こうやって書きなさい!って指定はない。
でも、小説書くんだからその書式とか、小説としてちゃんと表現されていないものって審査外よ。って、暗黙の了解っていうかね。

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昨年から、いろんな作家さんと話す機会が増えて、その作家さんの作品を読ませていただくことも増えたのだけど、本当にみんな個性的。

正直、こんな書き方があったのか!? そう思う作品もたくさんある。
私には個性的過ぎて、ちょっと感覚が難しいなって思うのもある。

でも、それに私は否定はしない。
それが、その作家さんの個性なのだから。
それがスキというファンがたくさんいるのだから。


とはいえ、私自身、初めて書いた小説と今とでは書き方もずいぶん変わったと思う。

数年前に書籍化になった作品も、今はもう一度書き直したいとさえ思う。
大げさに言ってしまえば、半年前の作品だって今見直せば書き方が変わっていたりする。

それくらい人って、どんどん変わっていくものだから、すべてを真っ向から否定しなくてもいいんじゃない?と、私は思った。

まぁ、商業用の小説なら読者はお金を払って買ってくれているんだし、いいものを書いていきたいと思うのは作家であれば、みんなそう思うんじゃないかな?と、私は信じたい。






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