NEC 対 ホンダ レビュー (ジャパンラグビーリーグワン 2022-2023)
ジャパンラグビーリーグワン
D1/D2入替戦 第2戦
NEC 12 - 13 ホンダ
今シーズンまだ試合を見ていないチームの対戦のレビューの2回目。ロースコアで1点差の試合となり、どちらに勝利が転んでもおかしくなかった。この試合に勝利したホンダが来シーズンよりディビジョン1に昇格することが決まった。
雨のためミスも見られたが、どちらのチームもアタックを継続するシーンが見られた。ただ、ホンダはボールキャリアがコンタクト後に足をかいて前進するのに対して、NECはボールキャリアがタックラーに倒されて前進することが少なかった。また、ホンダは効果的にパントを使い相手陣で試合を進めていた。
この試合ではアタックとディフェンスにおいて2チーム間で下記のような違いが見られた。
アタックについて
[NEC]
スクラムは優勢でマイボールスクラムではアドバンテージを得た状態でアタックを開始することがあった。相手ボールのスクラムではプレッシャーをかけてペナルティを奪っていた。ペナルティキックで陣地を挽回+マイボールラインアウトからアタックを継続していたが得点を積み上げることはできなかった。
[ホンダ]
順目にアタックを展開し、エッジより1つ内側のポッドでブレイクダウンを作った後、SOが逆目に走り込んでスイベルパスを受けるパターンを見せていた。SOが逆目に走り込むことでオーバーラップを作り出してゲインを切っていた。
ディフェンスについて
[NEC]
セットプレーからはラッシュアップディフェンスを使用し、それ以降のフェーズではスライドディフェンスを使用していた。相手がBKにボールを展開した時に、あまりボールキャリアにプレッシャーがかかっていなかった。また、バッキングアップが薄くDFラインを突破された時に大きくゲインされることがあった。
[ホンダ]
セットプレーからはラッシュアップディフェンスを使用し、それ以降のフェーズではボールの位置に合わせて前に出るディフェンス(スライドディフェンスよりも前に出るディフェンス)をしていた。バッキングアップが厚く、画面上にアタック側よりもディフェンス側の人数が多いことがよくあった。
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