「分からないものを分からないままにしておく、余白を楽しむ」
無視できない蒸し暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
「分からないものを分からないままにしておく、余白を楽し」んだ話をしましょう。
かかりつけの歯科医院の診察室に、突如飾られ始めた複数の宝塚歌劇団風のブロマイド写真について、分からないままにして楽しんだことです。
院長の趣味なのかあまりにも唐突で訝しがったものでしたが、時期を同じくして院長の奥さんと思しき熟女が受付に立つようになりました。
すらりとした長身、華やかな目鼻立、つややかな発声の声…腕は確かだけどカバの申し子みたいな院長先生とはおおよそ釣り合わない女性でした。
世間話の中でその熟女は確かに院長の奥さんと分かったのですが、診察室の宝塚歌劇団風の写真は、奥さんの趣味なのか?もしや奥さんの現役時代の姿なのではないか?と想像し始めました。
しかし、院長が病気で亡くなり、閉院したことにより、真相は謎のままになってしまいました。
元々他人にそこまで熱烈な興味もなければ、知ったところで何の役にも立たないことから、全く後悔しておらず、歯科治療中の格好の暇つぶしになったなぁ、と余白の余韻をこうしてたまに思い出して反芻するのでした。
これからも余白を楽しんで行きたいですね。
皆様もよき余白に出会えますように。
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