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【世界を変えるのは今だ】YAMI大:U-35くらい学部を体験しよう!


11月1日、日曜日の朝10時というめちゃめちゃいい時間に…
YAMI大 U-35くらい学部の初オンラインプレイベントが行われました!

まずYAMI大って何?という方はこちらへどうぞ。
【YAMI大公式サイト】
https://www.yami-dai.space/

【U-35くらい学部公式ウェブサイト】
https://yami-dai-u35.jimdosite.com/
※ここに書いてはいませんが学部長、吉原海(KAI Yoshihara/♀)は中央大学法学部政治学科卒。政治学はもちろん、NPO/NGO、ジェンダー論まで幅広く学んだ人です。卒業後はCanada、NewZealandでワーホリしたり、山小屋とかOLとか、とにかくいろいろやりました。
(写真:Canadian Rockies)

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//学部長のアツイ想い(抜粋)//

2020年に入ってから、世界はますますダイナミックに、地殻変動を起こしている。もう元の世界には戻らないと思う。「新しい世界」を創るチャンスだ。
今回、開学にあたって「U-35くらい」とあえて限定したのは、どんな時代を生きてきたのか――時代の影響ってあるな、と実感してきたから。
上は60代から下は10代まで友人と呼べる人がいるけれど、ぼんやりと、26から35歳くらいの人たちが持っている感性の面でのカラーがあるなと感じている。
一人では答えが分からなかった。そして、きっと仲間と創ったほうが楽しいな、と思った。
自分とは違う経験や知恵をもち、この世界や社会に興味関心があり、楽しい世界を創りたい、と思っている人は、きっといるはず。そんな人たちと、地球や世界や社会や人について、いろんな話をして、素敵な世界を実現したい。
作戦会議しようぜ。私たちは楽しくて、調和した世界を創ろう。


//初回プレ・イベントはこうして行われました//

【時間・参加人数】
11月1日(日)午前10:00~11:00(日本時間、@Zoom)
●日本全国6名、南米より1名、 計7名
(録画受講は日本+海外含め2名。耳だけ聴講もOK)
●終了後、90分超えの熱い非公開延長戦

【プログラム】
①学部長挨拶
②自己紹介
社会・政治・生活で関心があること、吐き出したいこと、これからこの場で考えていきたいことを発表
③対話ーみんなの関心を聞いてどう感じ、どう考えたか?ー
今回は初回だけあり、今地球の全人類が共通体験しているコロナ・パンデミックのこれまでの約9か月間をどう過ごしていたか、この間にどんな悩みにぶつかり、社会に対してどんな思いや疑問を感じてきたか、をトピックにシェアしあいました。

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//<自己紹介タイム>参加者みんなの関心、モヤモヤを吐き出してもらいました//

●はまっていることは断食(9日目)。自分の体のメンテナンス、丁寧に生きたいなということ。

●海外在住でなかなか日本人と話す機会がない。持続可能な社会に向けてどうしていったらいいか?
ex.プラスチック製品問題:日本のようなカン●リーマ●ムが1個1個プラスチック包装されているのは海外ではまず見ない!
動物の権利:南米には家畜などの動物を守るための警察がいる、食糧用家畜の屠殺も苦しめない方法がある、など。

●既成のアート教育を壊して、プロ・アマの境界をなくして、自分を喜ばせるような作品を描くような活動、教育をしたい。仲間ができることで実現できると思った。

●コロナウィルスで生活スタイルが大きく変わり、緊急事態宣言明けて「新しい生活様式」がうたわれたとき、以前の行動様式に戻るのが辛いと思った(通勤、PTA活動など)。自殺者の増加問題や、日本の同調圧力の国民性の辛さなどを考えたい!

居心地のいい職場、人間らしい働き方とは何か?今の仕事を続けるべきか?(現在、半分通勤、半分在宅ワーク)満員電車乗りたくないよね〜…

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//<対話30分>えげつなく変わったコロナ社会をどう生きる?//

◎対話の前に学部長から一言
いま日本にはコロナ前に戻りたい、または先に進みたい2つの流れがある。
今回ここに集まった人は戻れない、戻りたくない人が多数派。
若年層、青年の私たちは、これからの人生生きていく時間のほうが長い。じゃあ、今後50年どう生きるのか?
しんどい、重たい昭和的な生き方は、新しい世代にはそぐわない。新しい、楽しい生き方を模索したい。
コロナ禍で生活、仕事、コミュニケーションでポジティブな変化はあったか?それをベースに世界はどうなったらいいと思うか?

●自分も八百屋でバイトをしていたことがあるのだが、辞めて何年も経っているのに学歴やキャリアを必要とされないスーパーやドラッグストアーのエッセンシャルワーカーの人に対して、職業貴賤意識があったというよい気づき。
エッセンシャルワーカーなのに賃金が低い、下層に見られている、過酷な労働条件なのは本来、必要な仕事に賃金が多く支払われるといった資本主義の仕組みに矛盾しているのでは!?

●仕事を止められたにもかかわらず、賃金を払ってくれて人の優しさに触れた。ステイホーム中、人に認められたいとか、人目から解放されて、自分の仕事の本質や自分が本当にやりたいことが見えた。
→文化、芸術、イベントはコロナ禍で一斉に中止された。「働くこと=生活の中心」という日本的な考えに無理がたたっている。
楽しく生きるとは、ご飯を食べるためにただ働くことではなく、文化、芸術、娯楽あってのものではないか?(8月以降の自殺者数増加も受けて)

●南米のある都市も、休業指示によりエッセンシャルワーカーしか働けない。日本のように公的な補助金・助成金などもない。結果的に契約書もなく正規雇用もされていないインフォーマルな仕事(ストリートの花売りなど)が生き残っている。インフォーマルな仕事の割合は、今は国の労働の8割とも言われている!
理由は、モールなどの店舗は高い賃料が発生するため、無店舗のほうがお金を稼ぎやすいことだが、法律にのっとって正規に働いていた層からストライキが発生するなど、いびつな状態が起きている。
→これまでの制度は平常時ベースに考えられていたので、パンデミックの非常事態に機能しないのは当たり前。日本は311の体験で一度これまでの基盤が揺らいで、変化を起こすチャンスがあったのだが、あまりに悲痛な体験に目をふさいでゆるやかに社会はもとに戻っていった。今、世界全体に根本的な変革の波が来ている。

●リモートワークなど、制度として変えられても気持ちが追いつかない人が多い。家で毎日奥さんと顔合わせるのがツライ、通信環境が整っていない、など。変わるって大変!
→何十年も続いてきた通勤の労働形態をやめるのは大変なこと。自分だけ新しいやり方をすれば同調圧力が働いて、それによって遠慮もしてしまう。
「みんなでやれば怖くない」から脱却して、自分の人生は真剣に頭で考えて行動していきたい。もちろん悩むこともしんどいこともあるけれど!

●コロナがなくても、AIやロボットでも同じ転換が起きることは予想されていた。AIが出てくれば公認会計士などハイステイタスな仕事はなくなると言われている。逆にロボットは雑巾絞りやタオルをたたむ、などの仕事は苦手。20年後は、会計士などの仕事がなくなり、そういった手作業の仕事が多く生き残ると言われている。
現在の職業に対する固定観念は、コロナが原因なくても立ちゆかなくなるのでは?

●アート活動はストップしたが、劇団員に言わせれば「劇場がないと演劇ができない」というマインドセットがそもそもおかしい。古代ギリシャの時代の時代から行われているのに…。破産宣告をしたシルクドソレイユの元スタッフも、ハコがなくても大道芸をやってお金を稼ぐことができていた。

●友人がコロナで亡くなり、医療体制の脆弱さを考えた。「自分もいつでも死んでしまうのかもしれない。自分はこれからどう生きてきたらいいんだろう?」と考えさせられた。

不安を抱える人にたくさん出会うけれど、「今後どう生きるか」「自分は何者か」を考えるいいきっかけ、転換期になっている。自分自身も自粛期間に勉強に時間を費やせた。

ダニーデン・Mt.Cook・テカポ_2609


//学部長からの〆//

Zoomを生かして世界が繋がってこういう場があるのはありがたいし、体験や心のもやもやをシェアできるのはありがたいなと思う。
U-35と年齢制限をつけたのは、若い人が笑っていける世界を作っていけたらなという思いから。普段、社会、世界ってこうなったらいいよねっていうのを1対1では話せても、距離的に遠かったり、グループで話したりすることはできなかった。
今後もこの場で具体的な行動に移せるアクション、作戦会議を起こせるとこまで行きたい。ここに集った人たちは政治や社会、未来のことを真剣に考えている人たちだ。
世の中をこうしていきたい、私たちはこういうふうに生きていきたいということをこれから考えていこう!

【お問い合わせ先】
◎YAMI大 U-35くらい学部 入部希望者絶賛募集中
参加費無料。まじめに楽しくがモットー♪
学部へのご質問、聴講・見学希望などお気軽にご連絡ください♪
u35.yamidai☆gmail.com (☆→@)
公式ウェブサイトはこちらです

-書記係からのコバナシ-
ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんは言いました。
「宮崎駿ってのは、改めて天才じゃないのか?」
コロナが始まる前、巨匠・宮崎駿監督は引退宣言したにもかかわらず、もう一度長編に戻ってきたんですね。
その長編映画の題材は「君たちはどう生きるか?」。
1937年発刊された古い本でありながら、2020年の今も漫画となって蘇りベストセラーを続けている本です。
コロナを予測したとも言えるこの題材のチョイス。
ジブリ制作現場では当初「君たちはどう生きるか?」とタイトルに「?」がついてたらしいんだけど、コロナ・パンデミックの経験を経てタイトルは正式に「君たちはどう生きるか」と「?」を取り除いたものに決まったそう。
オレたちは否が応でも、断定的に、「オレたちはどう生きるか」って考えていかなきゃいけないんだ。

記録・文責:F.MIKITY

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