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映画「ウーマン・トーキング私たちの選択」のこと、国立近代美術館所蔵作品展のことなど、

6月×日
TOHOシネマズ日本橋で「ウーマン・トーキング・私たちの選択」(サラ・ポーリー監督)
自給自足の生活を送る、とあるキリスト教一派の村で、連続レイプ事件が発生する。
発生する、というよりも長く続いていた犯罪が発覚する、という方が近いか。
犯人たちは逮捕され街で収監されるが、村の男たちは犯人たちを保釈する為に街に行く。
残された女たちは男たちが街に行っている2日間のうちに、

  1. 男たちを赦す

  2. 男たちと戦う

  3. 村を出る

という3つのうち、どの道を選ぶかを話し合って決めることになる。
という話。

宗教がらみの話であり、閉鎖的な環境の話であり、その村の女たちは教育を受けられないため全員読み書きができない、という事情もあり非常に特殊な状況といえる。
しかし一見特殊な、現代の私たちとは無関係な話のようにみえて、話が進むうちに、構造的にはかなり普遍的な、例えば今の日本にもこういう構造は潜んでいるんだろうなということが見えてくる、というところがミソ、というか監督の狙いか。

観て良かった、とは思ったけど、ただ映画として良かったか、というと、うーん、どうだろう。
中盤以降かなりダレたような気がするし、最初に事件を性急にナレーションで済ます構成が正解なのか、というのもあるし、女性たちの話し合いにただ一人参加する男のキャラクターは(評価する声も多いみたいだけど)あれでいいのか、等々・・・色々と不満、というか疑問はある。

人から「見た方がいい?」と聞かれれば「是非!」と薦めたい映画ではあるのだが。

6月×日
竹橋の国立近代美術館の所蔵作品展へ。
わりと最近行ったばかりだが、今回の所蔵作品展では「関東大震災から100年」という小特集をやっているということで。

なんでかよくわからないが以前から関東大震災に関心がある。
とは言っても、生来の怠惰な性格の為、特に関東大震災に関わる本をまとめて読んで勉強したりするわけではない。
「なんとなく興味あるんだよなあ」と思っているだけ。
それで、たまに思い立って東京都復興記念館に行ってみたり、こういう展覧会を観てみたりする。
まあそれで「ふーん」とか思うだけなのだが。

関東大震災に関わる作品はごく一部だったが、今回の所蔵作品展は、この前の(「重要文化財の秘密」展と合わせてやっていたやつ)とは展示作品が大きく変わっていたので、それ以外の部分も楽しかった。


6月×日
90代の母親の6回目の新型コロナワクチン接種。
今までの5回はずっとファイザーで、そこまで強い副反応は出なかったが、今回は初めてのモデルナ。
ということで強い副反応が出ると困るなと少し心配だったが、だるさがちょっと前より強いかな、という程度で問題なく済んだようだ。
ひと安心。

コロナ感染が明らかに増えてきているのでタイミング的にも良かったかな、と。

ここまで社会全体がノーガードだと、もう感染するのは防ぎようがないかもしれないが、とりあえず出来る準備はしておかないと。

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