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「MEN 同じ顔の男たち」

12月×日
TOHOシネマズ日比谷で「MEN 同じ顔の男たち」(アレックス・ガーランド監督)
以下、雑感を。

☆序盤、イギリスのカントリーハウスとその周辺の自然が素晴らしく綺麗。
この部分だけでも見る価値があるくらい。

☆しかし後半かなりグロテスクなモノが出てくるので注意が必要。

☆ジャンルとしてはホラーになるのかな。
狭義のホラーではないけど、怪奇/幻想みたいなジャンルの短編小説を映画化した、みたいな雰囲気はある(実際はオリジナル脚本)。

☆一言で言うとコケオドシの映画、という感じだが、まあコケオドシも映画の魅力の一部ではある。

☆難解な映画では全然ない。
むしろすごく分かりやすい映画。
多様な解釈が出来るかもしれないが、それは難解とは違うでしょう。

☆「ドント・ウォーリー・ダーリン」に続いて【男の気持ち悪さ】を見せられて、ちょっとげんなり。

☆げんなりというか、アーこれは気持ち悪いなあ、と思っていると「はい」と鏡を渡されて、「これ、あなたのことですよ」と言われるような居心地の悪さを感じる。

☆主役のジェシー・バックリーという人はこの映画で初めて見た。
「ドント・ウォーリー・ダーリン」のフローレンス・ピューとはかなりタイプが違うので、「ドント・ウォーリー・ダーリン」をジェシー・バックリー主演で、
「MEN同じ顔の男たち」をフローレンス・ピュー主演でやるとどうなるかな、と考えた。
どちらも全く印象の違う映画になりそうで面白い。

☆音楽が主張しすぎてうるさい。
印象的だ、と言う人もいるかもしれないが、うるさい。

☆あまり趣味じゃないな、というのが全体を通しての感想なのだが、最後まで目を離せないのも確か。

☆ロケーションも含めて、ビジュアル的には印象に残る部分が多い。

☆そして終盤のたたみかけてくるパワーは、好き嫌いは別として、なんというか「イヤー、スゴイネ」という感じはある。

☆趣味じゃないけど無視できないところもある映画、という感じかな。

序盤で主人公がカントリーハウスの庭のリンゴをもいで食べるシーンが出てきて、
まあアダムとイブの話なんだろうけど、
あまりに見え透いていてちょっと鼻白んでしまう。
まあ、それを恥ずかしげもなくやってみせる、
というのもひとつのやり方ではあるか。

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