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わたしのB面:踊る会社員

私の趣味はフラメンコ。

世間一般の「趣味」といって想像する範疇を超えてるかもしれないガッツリさで楽しんでる。

習い始めたきっかけ

それはずーーっと昔の夏。
体を動かしたい、というより踊りたいとふと思って、まずはどんなジャンルの踊りを習うかを実際に見て決めた。フラダンスはもうちょっと歳を重ねてからやるのがいいかも、社交ダンスやアルゼンチンタンゴもいいけど相手ありきのやつは相性もあるだろうし難しそう、などなど。
そして家から比較的近いフラメンコ教室に体験レッスンを受けに行き、レッスン中にかけてたCDのもの悲しいギターのメロディに痺れ、なにやら手首をまわすという未知の動きに魅了され、ソッコーで入会。

特に面白さがわからなかった1年目

すぐフラメンコにハマったかというと、それが意外や全然。自分が何をしてるのか、これはどこに向かってるのかサッパリわからずで、なんとなく続けているという状態だった。
とはいえ、1年が経過して発表会の時期になり、出演するつもりはなかったものの、その当時の先生の熱意に負けてなんとなく出演することに。発表会に向けて他の出演者との交流が生まれて友達ができ、発表会という初めての舞台を経験して、ようやく楽しさがわかってきて、そこから急にぐんぐんハマってしまった。笑

異文化に触れる

私が通っているフラメンコ教室は、スペインでオーディションをしてスペイン人講師を招聘し、だいたい3〜4ヶ月ごとに講師が変わるので、1年で3人のスペイン人に習うことができ、それぞれがとっても個性的。
特に記憶に残っているのがルイスという男性講師。その当時、スペイン語はレッスンで使われる単語以外は全くわからず、日常会話が成立しないにも関わらず、なぜか私のことを気に入ってくれ、親しくなった。彼は当時「結婚したばかり」ということだったけど、よくよく聞くと結婚相手のことを「彼は」と言ってたので、同性婚だったわけです。それは10年前のことで、世界は進んでるなーと驚いた。
そしてスペイン人は愛情をストレートに表現する人が多く、そういうのを出しづらい私からすると羨ましいぐらい。で、一緒に写真を撮るときなんか距離感近すぎて笑ってしまう。

人との出会い

これが本当に私の財産。
フラメンコを通して、いろんな人との出会いがあり、なかには別れもあり、私の人生が豊かになっているのは間違いない。
いろんな職業の友達ができ、彼女達と発表会やライブに向けて頑張る…大人になってこんなに青春できるのは本当に得難い経験。また、私にはなんでも相談できる日本人の先生もいるので、心強い。
数々のスペイン講師達とはFacebookやInstagramでつながってて、彼らの活躍している様子を見るとうれしくなるし、特にコロナ禍で彼らが活動の場を失ったときには私も悲しくなった。でも、今じょじょに舞台が再開され、明るい兆しが見えてきた。

仕事以外の私も私

実は習い始めて最初の数年間は仕事関係の人には、フラメンコを習ってることは黙っていた。特に大きな理由はないのだけど、なんとなく。
そうこうするうちに、営業ではないものの、仕事で社外の方と頻繁に接する業務をすることになったとき、「これは話のネタとしてフラメンコやってると言ったら私のことをすぐ覚えてくれるかも?」という下心で、わりと積極的に言い始めた。また、私はお肉が大好きというのもそこそこ知られていたので、そのうち私のキーワードは「フラメンコ」と「お肉」になり、わかりやすいキャラクターができた。
なんか生きやすくなった気がする。

これから

体力的にも経済的にもずっとフラメンコを続けていきたい。やってもやっても、「こうなりたい」という領域には全く届かないし、きっとずっと届かない。
でも、それだからずっと魅了されている。
いつか東京で踊りたいというのが、一つの目標。😊

最後に…バラはくわえません!笑

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