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制作日記:2023/07/19

次回放送分(7/23)は出来上がった。
結局、番組の枠を全て使ってフジロックを特集することにした。
次々回は選曲できる日が限られているため、いただいたリクエストはそちらに回したいという自分勝手な都合もある。
ギリギリのところで続けているのは確かだ。
これ以上無理する義理もなかろう。

自分でも、よく今まで一度も落とさずに放送を続けられているなと思うことがたまにある。
万が一そのような事態になったら、単に過去の放送回からどれか再放送してもらうだけの話ではあるのだが。
保険として、体調不良などで収録に行けなくなったときのために、いつ放送しても違和感のない回を録っておこうか考えたこともある。
しかし実際にそれを準備すると、風邪をひいて動けなくなったり良くないことを招きそうな気がして躊躇している。

そんなことを話したいのではなかった。
フジロック。
私が参加したことがあるのは、第1回と第2回、それぞれ1日ずつだけ。
3年目から今の苗場に移り、以来ずっと指を咥えて見ている。
もう20年以上も、うらやましく眺め続けていることになる。
気づけば世界的にも有名な音楽フェスとなり、規模も巨大化し、気軽に寄ってみようかぐらいの心づもりでは行けない祭りになってしまっていた。
なんだか遠い存在。
でも出演者は毎年欠かさず確認はしている。

今年は番組で取り上げるので特に入念に調べた。
なぜ今回は着目するのか特別な理由はない、ただ何となく面白そうだったから。
少し今までと違う着眼点で番組を作ってみたかった、というのはある。

フジロックに出ることが成功の証となっていることはよく理解できる。
上り調子の人たちはもちろん、今現在ここが音楽界の最前線、第一線ですよと言葉にせずとも主張しているラインナップはさすが。
国内組の力も大いに借りているとはいえ、これだけの顔ぶれを集められるブランド力は、海外の著名音楽フェスに比肩している。

幅があるからこそ大物も呼べるし、同時に、伸び始めている人もこれからの人も雑多に並べられるのが大型フェスの利点でもある。
今回は、その未来ある人たちにこそ注目してみた。

それからこれは私の思い込みと贔屓目もあるかもしれないが、集客力と話題性はしっかり前提として押さえつつも、一方でフジロックは最初の精神、自分たちの本当にやりたいことを見失ってはいないと感じた。
だからこそ今の確立した地位があるのだろう。
そんな理想論めいた甘いものだけじゃないだろうけど。

いつかは行ってみたいなぁ。

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