5/12/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.318 プレイリスト
【Tracklist】
Bob Marley & The Wailers “Three Little Birds” (1977)『Bob Marley: ONE LOVE (Original Motion Picture Soundtrack)』(2024)
Pink Floyd “See Emily Play” (1967)『Relics』(1971)
Sarah Blasko “God-Fearing”『I Awake』(2012)
Roberta Flack ”Killing Me Softly with His Song"『Killing Me Softly』(1973)
Julia Lee “Mama Don't Allow It” (1947)『Blues & Rhythm Series Classics: The Chronological Julia Lee 1947』(2005)
Pearl Jam “Wreckage”『Dark Matter』(2024)
Humbird “Right On”『Right On』(2024)
Ruth Theodore “Full Metal Jacket”『I Am I Am』(2024)
Fergus McCreadie “Sun Pillars”『Stream』(2024)
エンディング曲
Fergus McCreadie “Stony Gate”『Stream』(2024)
放送後記
今週の後半4枚は新しい作品。
それぞれ簡単に映像付きで補足しておきます。
と思いましたが、やはりPearl Jam(パール・ジャム)は活動歴30年を越え個人的にも長い時間を過ごしてきたバンドなので、別でまたゆっくり書く予定。
一言だけ添えると、このところアルバム3枚分聴けていない期間がありましたが、今作は良かった。何より、気力が充実している。バンドは変わらず活動を続けている中で、私の感じ方が勝手に変化しただけかもしれませんが。
さて、Humbird (ハンバード)という名義で活動しているミネアポリスのシンガー・ソングライター。フォーク・ロック、と一口でまとめたとしても歌う人によって感触はだいぶ異なってきますね。例によって派手な種類のものではないですが、メロディも丁寧に紡がれているし、歌い口も繊細。小編成でギュッとまとまった演奏も耳に心地良い。優れた曲を書ける人なので、これからもどんどん発表していってほしい。
ヴィデオクリップは作っていないようですが、一人での弾き語り生演奏があったのでこちらを。
Humbird - Right On @ Salon Sonics (Live Session)
真に独創的な音楽家だと思えるのがRuth Theodore (ルース・セオドア)。イギリスのシンガー・ソングライターで、この人にしか作れない・歌えない曲だなと感じる。
前作の"Man Of The Land"という曲を聴いて、他にはない個性だと感嘆させられて以来の新作。
字余りのような言葉の多い歌唱や、定型に沿わない曲構成が特徴的ながら、かなり聴きやすくはしてあると思う、彼女なりに。
そういう意味でも綺麗に整った音楽ではないが、無難にまとめた表現が決して到達し得ない地点まで突き破ってみせるのがルース・セオドアであり、そこに感動がある。そういうことができる人は限られているので、その点から注目している。
アルバム中、最も親しみやすいであろう曲のヴィデオをどうぞ。
Full Metal Jacket (Official Video)
最後はグラズゴーのジャズ・ピアニストFergus McCreadie(ファーガス・マクレディ)。
ジャズを中心に優れた新譜を連発している音楽レーベル「Edition Records」から、3作連続ということになる。
メンバーは不動の3人編成で、ベイスDavid Bowden、ドラムStephen Henderson。
どこか懐かしさを覚える旋律に、明るく清々しい印象を受ける演奏。
なおかつ、スケールの大きい楽曲にも果敢に取り組み、今作でも10分以上の曲を2つ収める。
まだ20代半ばなのに驚くが、思い切りの良いところに閃きがさらに加わると、ものすごい才能に進化するのではと期待している逸材。
映像は、小さなレコード店に楽器を入れ込んでの生演奏。まだ来日したことはないようだが、一度ライヴも観てみたい。
Fergus McCreadie - Stony Gate 'Live' from 'Stream'
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