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5/26/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.320 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Sam & Dave “Soul Man” (1967)『The Best Of Sam & Dave』 (1969)

  2. Snooks Eaglin “Dizzy Miss Lizzy”『Jazz Fest: The New Orleans Jazz & Heritage Festival』(2019)

  3. Alice in Chains “No Excuses”『Jar Of Flies』(1994)

  4. Kaia Kater “Fédon (feat. Taj Mahal)”『Strange Medicine』(2024)

  5. Sonya Cohen Cramer, Last Forever “Hide and Seek” (1997)『You've Been a Friend to Me』(2024)

  6. Ruth Theodore “People People”『I Am I Am』(2024)

  7. Beth Gibbons “Reaching Out”『Lives Outgrown』(2024)

  8. Maggie Björklund “Missing At Sea”『Shaken』(2014)

  9. Miles Davis “Ah-Leu-Cha”『'Round About Midnight』(1957)

エンディング曲
Miles Davis “Bye Bye Blackbird”『'Round About Midnight』(1957)





放送後記

番組で初めてご紹介した新作2枚について簡単に補足しておきます。
過去の名盤を語り出すとキリがないので、それらはまた別の機会にゆっくりたっぷり時間を取りましょう。


まずKaia Kater(カイア・ケイタ)は、グレナダ(東カリブ海にあるイギリス連邦加盟国)とカナダに出自を持つバンジョー奏者/歌手。
近年のフォーク音楽を追っているとよく名前を見かける存在で、この久しぶりのソロ作でようやくちゃんと聴くことができた。
管・弦楽器の編曲や、ゲストの配置も含め、アルバム全体を俯瞰して作れる表現力がある。何回か聴くと、相当な実力派だということがじんわり伝わってきます。
少し低めの声には良い意味での翳りがあって、それゆえ暗さのある曲調の方が似合っている気もする。
レコードではTaj Mahal(タージ・マハール)のコーラスが入っていましたが、こちらの生演奏版もなかなか良いです。

Kaïa Kater - Fédon



続いてBeth Gibbons(ベス・ギボンズ)久々のソロ・アルバム。
Portisheadのヴォーカリストとして知られていると思いますが、ソロ名義でも1枚出していて、近年ではクラシック作品への参加もありました。
とにかく寡作な人で、それだけに発表する作品はどれも非常に質が高いものばかり。
今作はオーケストラを贅沢に使ってのポップとでも言えばいいのか、打楽器も含めて志向はクラシックに行っているのかもしれません。
この人らしい「仄暗さ」は健在で、期待に違わない完成度。

先行曲がスタジオ生演奏版で披露されていたので、こちらを。
見事に再現されていますし、主役の歌もかつてより温かみを帯びているようで、素晴らしいです。
実に素敵な音楽。

Beth Gibbons - Floating on a Moment (6 Music Live Session)


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