6/19/’22「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ)プレイリスト
特集:沖縄の民謡
【Tracklist】
登川誠仁 “アッチャメ小”『撥 ~島々のうた 第4集~』(1976)
糸数カメ “丘の一本松”『撥 ~島々のうた 第4集~』(1976)
嘉手苅林昌 “白雲節” (1975)『風狂歌人 ザ・ベスト・オブ嘉手苅林昌』(2000)
嘉手苅林昌 “時代の流れ” (1982)『風狂歌人 ザ・ベスト・オブ嘉手苅林昌』(2000)
大城美佐子 “てぃんさぐぬ花”『唄ウムイ』(2007)
ネーネーズ “ヤガマヤ”『DIKKA』(2016)
古謝美佐子 “すーしすーさ”『天架ける橋』(2001)
本竹裕助、津波洋子 “十九の春” (1972)『昭和戦前・戦後 黄金期の名人が甦る 沖縄民謡大全集 11』(2007)
大工哲弘 “東京節”『ウチナージンタ』 (1994)
大島保克 “赤ゆら”『島めぐり ~Island Journey~』(2005)
エンディング曲
大島保克 “東崎”『島めぐり ~Island Journey~』(2005)
放送後記
この番組では、アイルランド~イギリスの古い伝統歌を現在の解釈で聴かせる人をよく紹介しています。
それらの作曲クレジットの多くは「traditional」となっていて、要するに何世紀も前からある歌なので、誰が作ったかを正確に探り当てることは難しいのでしょう。
そうやって代々受け継がれてきた曲は、やはり時に磨かれており、優れたものしか残っていない印象があります。
そのようなものこそが、文化的財産、平たく言えば宝の山なのだと思うようになってきました。
限りないその可能性に気づき、分け入っていく音楽家たちこそを、陰ながら応援したい。
この番組は秘かにそう考えています。
前置きが長くなりましたが、日本における宝の山も、やはり伝統歌、本来的な意味でのフォーク・ソング(その地に生きる民衆による、民衆のための歌)、つまり民謡なのだと思います。
その中でも沖縄の民謡は、ほんの一口かじっただけでも、そこに豊饒なる世界が広がっていることが感じられました。
結局、私も自らのルーツにこそ最も大事なものがある、と遅ればせながら気づき始めた人間の一人なのかもしれません。
これからも沖縄の、そして日本全土の伝統的な音楽を少しずつでも知っていきたいな、と今は思っています。
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