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6/23/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.324 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Donald Fagen “Walk Between Raindrops”『The Nightfly』(1982)

  2. Carole King “Crying in the Rain” (1962)『The Legendary Demos』(2012)

  3. Randy Newman “I Think It's Going To Rain Today”『The Randy Newman Songbook Vol.1』(2003)

  4. Ella Fitzgerald and The Ink Spots "Into Each Life Some Rain Must Fall" (1944)『The Complete Decca Singles, Vol. 3: 1942-1949』(2017)

  5. Atahualpa Yupanqui “La Lluvia y el Sembrador (雨と種蒔き)” (1967)『Grabaciones Completas』(2018)

  6. Juana Molina “Un día”『ANRMAL』(2020)

  7. Glen Phillips “Big Changes”『There Is So Much Here』(2022)

  8. Françoise Hardy “La Question”『La Question』(1971)

  9. Yalnayak “Straight Hamam”『Ayıp Olmasın』(2024)

  10. Caroline Shaw and Sō Percussion “Slow Motion (feat. Ringdown)”『Rectangles and Circumstance』(2024)

エンディング曲
Caroline Shaw and Sō Percussion “The Parting Glass”『Rectangles and Circumstance』(2024)





放送後記

今週もリクエストお題として「雨」にまつわる曲をお送りしました。次回放送日もまだ6月なので、もう1週だけ募集中です。1ヶ月同じテーマだと少しクドイかな?でも毎週だとしたら多過ぎて混乱するだろうし、このぐらいゆったりとした時間軸がリスナーさんも送りやすいのかな。毎月1テーマで試してみます。

さてライヴ関連のお知らせとしては2つ。
Festival Fruezinho/フェスティバル・フルージーニョ・2024」は2017年から静岡県掛川市で開催されている「FESTIVAL de FRUE」のスピンオフ企画。ここの招聘チームはいつも独自の面白い人たちを呼んでいて、毎回驚かされます。
全6組中、目玉は何と言ってもエチオピアからのムラトゥ・アスタトゥケでしょうけど、フアナ・モリーナも来るとのことで、先に彼女を番組で取り上げました。フアナはサム・ゲンデルとの組み合わせで出演予定、これは世界初コラボとのことです。

7月6日(土)
立川ステージガーデン


それから、鎌倉にある「Cafe Goatee」さんはアメリカのシンガー・ソングライターたちのかなり渋いところを招いてよく日本ツアーを企画しています。今回はグレン・フィリップス、Toad The Wet Sprocketというバンドと並行してソロ活動も盛んに行なっている中堅どころです。

- Cafe Goatee 25th Anniversary Special vol.4 -
Glen Phillips Japan Tour 2024
6月30日(日) <東京> 下北沢  La Cana
7月1日(月) <愛媛>  松山  bar TAXI
7月4日(木) <愛知> 名古屋  鑪ら場
7月6日(土) <神奈川> 鎌倉  Cafe Goatee
7月7日(日) <神奈川> 鎌倉  Cafe Goatee




そして、今週取り上げた新作についても触れておきましょう。

ヴォーカリスト/作曲家/ヴァイオリニストのCaroline Shaw(キャロライン・ショウ)がニューヨークの打楽器グループSō Percussion(ソー・パーカッション)と組んだアルバム『Rectangles and Circumstance』(長方形と状況)。この組み合わせでは2作目。
なんだかんだで当番組でも取り上げ続けているキャロライン・ショウはクラシックに出自があるようだけど、少なくとも自分の耳には今作はロック/ポップ(音楽オタク向けに付記しておくと、いわゆるポスト・ロック以降の音)にしか聴こえないところも多く、おそらく本人もあまりその辺りの境界は気にしてないのではないか。そういう自由さも風通しが良いし、音楽的素養はきっちりと身につけているだろうから、歌の正確さや作・編曲の精緻さは当然の前提となっており安心して楽しめる。
ソー・パーカッションは叩いて鳴らすものなら何でもござれという4人組らしく、ドラムスはもちろんのこと、マリンバやスティール・ドラム、グロッケンシュピールなのかガラスのように澄んだ音の楽器も含まれていて、その漂うような演奏が心地良いこと。
こういう一見小難しそうな作品を、簡潔に、それこそ親しみやすい歌入りポップスと並列で語れたらなぁ、と思って意識的にそのように紹介してみたつもり。うまくいったかな?
ヴィデオ・クリップはいくつかある中で、絵的にもこちらが最も面白かったので貼っておきます。

Caroline Shaw & Sō Percussion - Sing On (Official Video)


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