見出し画像

4/21/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.315 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Marvin Gaye & Tammi Terrell “Ain't No Mountain High Enough"『United』(1967)

  2. Bend Sinister “Price You Pay”『Mostly Great Things』(2024)

  3. Nirvana “Come As You Are”『MTV Unplugged in New York』(1994)

  4. Meat Puppets “Plateau”『Meat Puppets II』(1984)

  5. Maggie Rogers “Don’t Forget Me”『Don’t Forget Me』(2024)

  6. Annett Louisan “Das Große Erwachen (...Und Jetzt...)”『Unausgesprochen』(2005)

  7. Count Basie and his Orchestra "April In Paris"『April In Paris』(1957)

  8. Anna Gréta “Her House”『Star of Spring』(2024)

  9. Anna Gréta “Catching Shadows”『Star of Spring』(2024)

  10. Carolina Alabau “Amar y Sufrir”『Una Frase Imaginada』(2023)

エンディング曲
Carolina Alabau “Dos Gardenias”『Una Frase Imaginada』(2023)





放送後記

僕からの新作紹介は3枚でした。公式映像付きの簡単な補足も恒例になってきましたね。


まずMaggie Rogers (マギー・ロジャーズ)はすでに広く知られている歌手かな?と何となく認識していて、この新作が出た機会に聴いてみると確かに王道ではあるものの、伸びやかな声と歌を大切にした抑えめの演奏が素晴らしい。特にこのアルバムのタイトル曲は、全身全霊を傾けているような歌い方で歌詞も切なく響き、胸に迫る。今月イチぐらい好きな曲です。
「あなたに次の恋人ができるまで愛してほしい 離れ離れになる時が来ても、約束してほしい 私のことを忘れないで」

Maggie Rogers - Don't Forget Me (Official Video)




続いてのAnna Gréta (アンナ・グレタ)も素晴らしい逸材。アイスランドはレイキャビクの生まれで、今はスウェーデン・ストックホルムに拠点を置いている。厳密に言えばソロ作として2枚目。
演奏陣がジャズの人たちで、本人のピアノと歌もその資質があるので、安定していて完成度も高い。潤いを含んだ感じの声で、浮遊するような歌い方と相まって心地良いことこの上ない。まだまだこれから先も伸びていきそうだし、ライヴだとどう変化するのかも観てみたい。
と、ここまで書いてヴィデオクリップがないことに気づく。曲は各種ストリーミングで聴いていただくとして、ここでは公式サイトにある3分ほどの短い自己紹介動画を貼っておきます。少しでも雰囲気が伝わればいいな…。

Anna Gréta - Star of Spring - mini documentary



最後に、スペインはカタルーニャの歌手Carolina Alabau (カロリーナ・アラバウ)。歌い込みすぎない軽やかさと細やかな表現力が持ち味。リズムの中にうっすらとフラメンコの要素を感じさせる。ギター/プロデュース/作詞作曲のJavier Limón (ハビエル・リモン)が果たす役割も大きく、非常に洗練された音作りになっていてカッコ良い。キューバ産の古くから親しまれる楽曲も独自に解釈している。
ここではアルバムのタイトル曲をどうぞ。

Carolina Alabau - Una Frase Imaginada (Video Oficial)






今週も最後に大きめのオマケ。Nirvana の中心人物Kurt Cobain (カート・コベイン)が亡くなってから30年。語り出せばキリがないですが、僕自身にとってもルーツでもあるバンドの一つです。
良い時代になったもので、このテレビ放映用のライヴも未編集版が丸ごと公式から観られるようになっています。こんなにリラックスした、砕けた良い雰囲気で進行していたとは知りませんでしたね。CDでは何度も繰り返し聴いてきたので、懐かしさ半分、新たな驚き半分というところでした。
いつもの攻撃性と破壊力を一旦脇に置いた、落ち着きあるアクースティックな演奏で、骨格のしっかりした曲を書いていたんだなと改めて本質が見えてきます。もし興味があれば、ここから聴いてみるのもいいかもしれません。
誰もカートのようには歌えない。

Nirvana: MTV Unplugged In New York

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?