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6/4/’23「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ)プレイリスト



【Tracklist】

  1. The Smiths “This Charming Man”『The Smiths』(1984)

  2. U2 “The Unforgettable Fire”『The Unforgettable Fire』(1984)

  3. Donny Hathaway “Someday We’ll All Be Free”『Extension of a Man』(1973)

  4. Kraftwerk “Numbers”『Computer World』(1981)

  5. Arlo Parks “Weightless”『My Soft Machine』(2023)

  6. Eilen Jewell “Lethal Love”『Get Behind the Wheel』(2023)

  7. Brandy Clark “Northwest”『Brandy Clark』(2023)

  8. Brandy Clark “She Smoked in the House”『Brandy Clark』(2023)

  9. Gretchen Parlato & Lionel Loueke “Lean In”『Lean In』(2023)

  10. Eydís Evensen “Tephra Horizon”『The Light』(2023)

エンディング曲
Eydís Evensen “Fragility”『The Light』(2023)




放送後記

今週取り上げた新作は奮発して5枚。
一人ずつ改めて映像版で簡単にご紹介します。


Arlo Parks (アーロ・パークス)は2作目のアルバム。
根底には明らかにヒップホップの要素があるのだけど、ロックぽい尖ったところであったり聴きやすいメロディを作るポップ感覚、自作自演型の内省的な部分などが渾然一体となっている人。
7月に来日が予定されているも、かなり早い段階で東京公演は売り切れていて人気の高さを窺わせる。

Arlo Parks - Weightless (Official Video)



Eilen Jewell (イーラン・ジュウェル、ぐらいかなぁ片仮名に押し込むと) は個人的にも大好きな、古き良き種類の音楽を今に鳴らす人。
相変わらず良い調子で、もう9枚目かな。
カントリー・ロックが主体にあり、この辺りのロカビリー調というか、1950年代辺りを彷彿とさせるロックンロール節も真骨頂。

Eilen Jewell "Lethal Love"



Brandy Clark (ブランディ・クラーク)は現代最高峰のシンガー・ソングライターと断言したい。
軸足はカントリー界に置いているので、日本で耳にする機会はそう多くないようだが、物語を描く能力は突出している。
歌唱も素晴らしい。
最新作ではBrandi Carlile (ブランディ・カーライル)をプロデューサー、コーラスに迎え、相乗効果を生み出していると思う。
二人は名前が似ているだけでなく、故郷も同じだそうで、そこへの想いを歌にした一曲。

Brandy Clark “Northwest”


そしてアルバム中でも二曲繋がっているので、こちらも併せてどうぞ。
愛煙家で、よく台所で大好きなカントリー音楽を大音量でかけていた祖母の思い出を歌に込める。
情景が浮かんでくる歌詞、ひねりの効いた言い回し、情感溢れる間奏。
全ての作詞作曲家はブランディ・クラークに学んでほしい、と言いたくなるほどだ。

Brandy Clark “She Smoked in the House”



歌手のGretchen Parlato (グレッチェン・パーラト) と、ギタリストのLionel Loueke (リオネル・ルエケ)の共同作。
このアルバムの情報が出たときから期待していた一枚。
二人の音楽的背景がちょうど良く混じり合って、聴いていて楽しい多彩な作品。
そもそも20年来の親交があるらしく、お互いの信頼関係のもとで演奏もより深まったのではと想像している。
カッコいい曲がたくさん入っていますが、ここではタイトル曲をどうぞ。
終わりの方で聴ける、グレッチェン得意のスキャットがまるで鳥の鳴き声みたいで心地良いことこの上ない。抜群のリズム感です。

Gretchen Parlato & Lionel Loueke “Lean In” (feat. Mark Guiliana)



最後はアイスランドの作曲家・ピアニストのEydís Evensen (イーディス・エヴェンソン)。
すでにいろんなところで注目されている才能で、今作がアルバムとしては2枚目。
ピアノの独奏を中心に、曲によって異なる編曲を施している。
全曲自作。
現代のクラシックとして聴かれるのだろうが、感情豊かな演奏や才気走った作曲で、この先さらなる飛躍が予想される。

Eydís Evensen “Tephra Horizon”

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