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6/25/’23「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ)プレイリスト



【Tracklist】

  1. The Cranberries “Linger”『Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We?』(1993)

  2. Cyndi Lauper “True Colors”『True Colors』(1986)

  3. Roseanne Reid “Mona Lisa”『Lawside』(2023)

  4. Alpha Yaya Diallo “N'Dare”『The Journey』(2001)

  5. Karim Baggili “ZEN ZEN”『Ocho Manos: Tome 1』(2023)

  6. Damir Imamović “Osmane”『The World and All That It Holds』(2023)

  7. Elina Duni “Évasion”『A Time To Remember』(2023)

  8. Marquis Hill “New Gospel”『New Gospel Revisited』(2022)

エンディング曲
Marquis Hill “A Portrait of Fola”『New Gospel Revisited』(2022)



放送後記

今週も取り上げた新譜について簡単に補足しておきます。
全部で3枚。
番組でかけたのとは別の推薦曲を貼っていきます。


まずRoseanne Reid (ロウザン・リード)はスコットランドからの新星、2枚目のアルバム。
同じシンガー・ソングライターの大先輩、スティーヴ・アールが推していて、まさに今一緒に公演して回っているところ。
妙にしわがれた声がかっこ良くて、これからさらに伸びそうな逸材。
この曲では管楽器の編曲が施してあり、聴きやすく仕上げている。

Roseanne Reid - Call It Love



ボスニア・ヘルツェゴヴィナの歌手Damir Imamović (ダミール・イマモヴィッチ)は前作に続いての傑作。
「セヴダ」と呼ばれる、当地の大衆歌謡を受け継いでいるらしい。
独特の歌い回しは彼の表現によるものなのか、そのセヴダという形式がそうさせるのか、おそらく両方なのだろうけど、心に残る歌を聴かせてくれる。
伝統歌も自作曲も収めているようで、よく耳を傾けると様々な曲調がある。
演奏も良い。

Kad ja pođem draga (When I Leave, My Dear)



最後はElina Duni (エリナ・ドゥニ)。
出身はアルバニア、スイスに移住し5カ国語を話せるという歌い手。
このところ連続して名門レーベルECMから好作を届けてくれている。
個人的には今週一番のお気に入りかな。
アルバムでも複数の言語で歌っているように、音楽的なジャンルも同じく複数にまたがり、そして軽やかに越境しているように聴こえる。
抑制の効いた演奏で支えるメンバーの中では、特に一緒に組むことが多いギターのロブ・ルフトがまだ20代と若くて驚いた。特筆すべき才能。
レーベルから公式で映像が作られているタイトル曲をどうぞ。

Elina Duni & Rob Luft - A Time To Remember (new album out on 16 June) | ECM Records


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