見出し画像

6/30/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.325 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Buckwheat Zydeco “When The Levee Breaks”『Lay Your Burden Down』(2009)

  2. Elmore James “The Sky Is Crying” (1960)『The Sky Is Crying: The History Of Elmore James』(1993)

  3. Dominique Cravic & Friends “Rendez-Vous Sous La Pluie(雨のランデヴー)”『Le Voyage De DJango』(2014)

  4. Turya “Rain”『Ocean』(2018)

  5. Diane Birch “Jukebox Johnny”『Flying on Abraham』(2024)

  6. Alisa Amador “Enough”『Multitudes』(2024)

  7. Georgia Ruth “Driving Dreams”『Cool Head』(2024)

  8. Lankum “The Rocky Road to Dublin”『Live in Dublin』(2024)

  9. Mulatu Astatke "Yègellé Tezeta”『Timeless』(2010)

エンディング曲
Mulatu Astatke "Mulatu”『Timeless』(2010)





放送後記

今日で6月も終わり。2024年も半分終わり。もう半分、まだ半分。ちょうど折り返し。
何となく始まった月間リクエスト・テーマ、次回7月のお題はズバリ「夏」!
夏に関する曲だけでなく、単純に夏に聴きたいと思う曲まで、難しく考えすぎずお送りください。もちろん、ひねった選曲も歓迎です。可能な限り守備範囲を広げて取り上げたいと思っています。7月いっぱい続ける予定ですので、最長7/24ぐらいまでお待ちしています。
これまでと同じく、通常のリクエストや他のテーマも随時募集しています。


さて今回お伝えしたライヴ情報は2つ。

Diane Birch (ダイアン・バーチ)はとても出来の良い新作を引っ提げての来日公演。
7月9日、10日、11日
ブルーノート東京



先週も触れた音楽フェス「Festival Fruezinho/フェスティバル・フルージーニョ・2024」からは、大トリであるエチオピアのMulatu Astatke (ムラトゥ・アスタトゥケ)を紹介しました。来日メンバーは本人含む計8人が予定されていて、かなり面白い内容になりそうです。
7月6日(土)
立川ステージガーデン



新作2枚についても補足します。

デビュー・アルバムとなるAlisa Amador (アリサ・アマドール)のルーツはアメリカだけでなくプエルトリコやアルゼンチンにも渡るようで、収録曲の半分近くはスペイン語詞。アメリカ公共放送NPRの名物ミニライヴ企画「Tiny Desk」の新人募集コンテストで注目を集めたとのこと。
明るく爽やか、ポップで聴きやすい。本人の資質なのでしょうね。曲作りも巧く、活動歴も浅いのに洗練さえ感じさせる。まだ伸びしろはあるだろうし、この先どう変化していくか未知数でもありますが、楽しみに見守っていきたいソングライターの一人。
番組でもかけようか迷った曲の生演奏版があったのでこちらを。3人だけの簡素な音ながら、それだけに曲の骨格が見えやすいと思います。

Alisa Amador | I Need To Believe (Live)




もう1枚は、イギリスのフォーク寄り自作自演歌手Georgia Ruth (ジョージア・ルース)4作目のアルバム。
かなりの力作で、印象に残る楽曲も多い。ルーツでもあるのだろうウェールズ語で歌われる曲も複数ある。弦の編曲も効果的に施されているし、前作よりさらに説得力は増しているように感じた。
初めての小説となる‘Tell Me Who I Am’も同時発売になっている。そちらは未読だが、同名の曲も収められているので結びつきはあるのだろう。豊かな才能を持っている人。
夫でもある共同制作者が重病にかかっている間に曲が書かれたらしく、そのような辛いことがあると表現に深みが増すような気がして、芸術表現というのは残酷なものだなといつも思う。
番組でも取り上げた曲のヴィデオ・クリップが映画風な作りで、どこか可笑しみがある。

Georgia Ruth - Driving Dreams


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?