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【言葉】Garry Cobain / Derek Bailey

私は音楽が大好きなのですが、本当に素晴らしい音楽を作る人というのは、ただ「音の組合せや構成、組立が上手な人」というだけでなく、「生きるということ、考えるということ、自分の感じることに対して、勇気と信念を持っている人」だと思います。だから、そういった人たちは、音楽だけでなく言葉でも、「私らしく生きる」というシンプルでありながら実は非常に難しい目標に挑んでいく際に、私の心に栄養(と勇気)を与えてくれるのです。
以下、2名の音楽家の言葉ですが、これからの自分のための備忘録も兼ねて、note にも残しておきたいと思います。

<2007年09月26日、11月30日の手記より>

Words by "Garry Cobain (Amorphous Androgynous)"
自分の中にある神からもらった小さな可能性に目を向けるんだ。
誰もが素晴らしい可能性を秘めているし、
それを試すことによってさらに大きなものを生み出すことができる。

すごくうぶなことを言っているように聞こえるかも知れないけど、
たくさんの考慮を重ねた上で、僕はうぶでいることを選んだんだ。
嘘にまみれた中で自分の経験や発見から
何も感じられないようになるぐらいなら、
僕はうぶでいたいと思う。

こんな風に考え始めてる人が少しずつ増えているんだ。

『実際に少しのお金しかなくて、リスクは高い。
 だけど信念がある。家は売り払ったし、ロンドンも離れた。
 色んな人と仕事をして、色んな人に出会える。』

そして、ある時気づく。

『人生は旅なんだ。人生は楽しいものなんだ。
 なんであんな塀の中に閉じこもったような生き方をしていたんだ。』

ってね。

それが人生なんだよ。
正直な話、僕は大してお金はいらないと思っている。
僕の生活はすごくシンプルだからね。
僕から表現の自由が奪われそうな時には、その場を離れて、
本当に僕のやっていることを好きでいてくれる人達と一緒にいる。

ただそれだけだよ。
恐れを捨てて、信念を持った行動をするんだ。
そして、流行の中心を飛び出して行動してみる。
そうすればきっと何かを発見するはずだよ。

Words by "Derek Bailey"
…展開、全体の構成、均質性などといった作曲の観点から評価される音楽、つまり、ぜんまい仕掛けのようにして音楽をはかるあの傑作という観念は、フリー・インプロヴィゼイションにはまったくといってよいほどそぐわない。

演奏されたものを検証してみて、それがなんらかの意味で優れた音楽とみなされることが、フリー・インプロヴィゼイションの主要目的ではない。

それも考慮のひとつではあるが、もっと重要な目標は、すべての演奏者が平等に、不可欠の一部として、音楽創造行為に関与しているといったレヴェルまでインプロヴィゼイションを押しすすめる、高めることである。

この体験が実現されれば、それは必ず解放として感じられる。

                         

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