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止むを得ず請求書をOLTAで買ってもらった話

 これは請求書の用紙を買ってもらった、という話ではなく事業運営では避けて通れないファイナンスの話です。個人事業主でも通用する話です。最近でいう「ファクタリング」というもので、簡単に言えば、クライアントに請求書を発行してるけど、支払いサイトが長くて待ってられないので、その「入金」される権利を第3者に買ってもらって、資金調達したということ。意外と浸透してないのと、変なファクタリング会社もいたので、実体験を含めて記しておこうかと。

そもそもの経緯

うちの取引先の担当者が請求書の処理を予定通りにやってくれなかったため、ウチへの入金が遅れて、それをあてこんだ支払いができずいわゆる「黒字倒産」の憂き目にあいかけたわけです。売り上げはあるのに入金が無い、っていうまあ、会社あるある話です。っていうかそんなんばっか(笑)

で、こういう時にどうやって資金調達をするか、もしくはキャッシュフロー改善していくかと言うのはまぁ好みもあったりしますけど銀行に借りたり、経営者貸し付けもあるけど、それらはまだ比較的余裕があるときに使う方法です。で今回は時間もなかったもんですから、前から気になっていたファクタリングと言うサービスを使うことにしました。レンディングとはちょっと違います。

取り敢えず2社に連絡

会計ソフトFreee(導入済み)と連携してる「OLTA」とネットで検索して出てきた「ファクターズ」という2件に問い合わせました。ネットで検索するとかなり出てくるので選ぶの難しくて、とりあえず聞いてみるか、という感じでした。(といっても支払期日は迫ってるんで余裕はない)

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↑OLTAトップページ

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↑ファクターズトップページ

「OLTA」は洗練された今時のクラウドサービスっぽい作りで、さすがfreeeと連携してるだけのことはあります。「ファクターズ」はクラウドサービスとは真逆のアプローチで僕らに近寄ってくる感じのサイトです。黄色と赤を多用してるあたりの意識がなかなかナイスです。スーパーのチラシかよ。

やばさ際立つファクターズ

結論から言うと「見た目とおり」の対応でした(笑)ファクターズはウェブから申し込んだ後に連絡来るんですが、最初に聞かれたのが

「どこの検索サイトで検索しましたか?」「検索キーワードは?」「上から何番目くらいに表示されましたか?」

と、インターネット通販の会社ですら今どき聞かないようなことを経営者相手に聞いてきます。この時点でフラグがたつわけですよ。

で、その後は申し込んだ内容を確認してないかのような質問が続きます。きちんと教育されている会社なら「確認ですが」と前置きしますが、それもない。

先方から何か提出して欲しいような話が出たのですが、聞きなれない言葉だったので、「それって◯◯ですか?」(あんまり覚えてません)と聞き返したら「またこちらから連絡します」と電話を切られました(笑)話してる感じも、まともな接遇を知らなさそうな男性で、あまりいい人材がいない会社なのでは、と感じました。以降、こちらか連絡しても電話が繋がらない、フラグ通りの展開に

あんたらみたいな会社に大事な決算書を渡さなくてよかった。ちなみにサイトから問い合わせたのが10月15日で連絡はすぐ来ました。

対応のスマートなOLTA

別にOLTAの回し者じゃありませんが、さすがFreeeと連携してるだけあった、決算データや試算表データも手間なく連携できるし、サイト上で進捗確認できるし、担当者も会計の知識が「ありそうな」人だったので、それだけで安心できます(笑)ウェブサービスとして機能してるあたりも安心材料ですよね。

申し込み 10月15日

書類修正 10月16日

着金 10月17日

というスケジュールだったので、銀行や政策金融公庫との交渉思えばめちゃくちゃ早いです。こういうスピード感は大事ですよね。このフローを体験しておくと「最悪、OLTAあるな」と自分の中でスケジュール組み立てられるので。おまけに二者間ファクタリングなので取引先に何か連絡が入ることもないのでこれもスマート。

手数料はまあまあ取られる

あえて言わせて貰えば「人の足元みる」商売なので、手数料(7.8%)の割高感は否めません。運営側からすれば焦げ付いた時の回収コストやリスクがあるので、ある程度マージン取りたい事情はあるはずです。それであれば返済実績に応じた手数料率もぜひご検討いただきたいです(OLTAの人、読んでくれてますか?)。ただ、ファクタリングは考え方によっては事業をドライブさせる資金調達とも考えられるので、全体の資金計画みながら上手に使っていく方法は十分にあります。何にせよ、急いでやることはコストが嵩むんで余裕持ったスケジュール大事!

最後に

ファクタリング会社はけっこう増えていて、それこそ街金並みに増えていきそうな気配もあります。今後は会計ソフトと連携するところは手数料高止まりで、それ以外は手数料率比べのレッドオーシャンになりそうで、そうなると延滞した時にそうとう絞られそうな予感です。経営者の皆さん、ご利用は計画的に!


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