上達への近道

何事に対しても、熟練するレベルに達するための一番の近道がわかった。

とにかく実践してみる

これに尽きる。意味のないことでも、直接関連しないことでも、なんでもやることが、最終的に習熟度を最も高めてくれるのである。質と量、どちらが重要かという議論が行われることがしばしばあるが、私は迷いなく「量」と答える。量をこなさない限り、自分にとって何が効果的で、何が効果的でないかの判断はできない。ゆえに、質は量をこなした先に見えるものであると思っている。自分以外の人間が量をこなし、そこで得た知見を言語化したものがマニュアルである。最近は世に情報があふれているので、質の高い有識者のノウハウは簡単に取り入れることができる。これを集めれば質になると勘違いしている人が多いが、実際はそうではない。

なぜなら、それを使いこなせるかどうかは読み手の能力にゆだねられているが、多くの場合は能力不足が原因で使いこなせていないからである。確かに、先人達の知恵は上達への近道を教えてくれる存在ではある。実際に体験してみると、マニュアルに書かれていることがいかに難しいかを知り、実際の道のりは想定より長いことを思い知らされる場合がほとんどである。

大谷翔平と同じバットを使っても、あなたはボールをスタンドまで運ぶことはできない。大谷翔平の打撃理論が言語化されていたとして、それを完ぺきに叩き込んだとしても結果は同じである。結局、練習によって磨かれるパワー、感性がなければホームランは夢の話である。

学生時代、定期テスト対策で行き詰った際に、以下のワードを検索したことはないだろうか?
・効率的な勉強法
・ノートの取り方
・暗記術
調べると、様々な情報が出てきたことだろう。「東大式」「ハーバード式」と頭についていたものは質の高い情報に見えたことだろう。しかし、それによって得られる効果は思ったよりも小さかったことと思われる。

noteにしても同様である。
・毎日投稿
・PV数○○達成
・フォロワー数○○人達成
という謳い文句のノウハウはあふれかえっている。教えてくれる人の知識を吸収したとて、実際にそこまでたどり着ける人は視聴者の中の一握りであろう。書き方、伸びやすいネタ、読み手を引き付けるコツを頭で理解しても、いざ書いてみるとそんなにうまく再現できないのである。

いずれにも共通することとして、「量」が欠けていることが挙げられる。

マニュアルはおそらく初心者から中級者へのステップを短縮化することはできると思われる。しかし、上級者の領域に到達するためには実践を重ねなければならない。能力を伸ばす手段は情報×実践である。

実践あるのみ。


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