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"5/7以降も休校が延長するとしたら" 校長先生になった気で具体策を練る⑤「ビデオ会議システムでオンラインクラスルームの試験をする」

外出自粛のGWですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私はテイクアウトのランチを近所で買うときのみ外出。
本当はその外出も控えるべきかもですが、飲食業応援、何か美味しいもの無いかを探すのが楽しみ、(私は料理が全くできないので)妻の負担削減という建前で外出しています。

今日は「なんか無性にケンタが食べたい」という妻のリクエストから、ケンタッキーのGWパックを買ってきて、家で食べました。

自分が買いに行っている間に、妻がレタスとトマトを切って盛ってくれていました。ケンタだけだと脂っこいので助かった(結局負担軽減になってないじゃん)。ありがたやー。

雑談さておき"5/7以降も休校が延長するとしたら" 校長先生になった気で具体策を練るの5回目です。もう5/7も間近なので、このシリーズも今回で一旦閉じるかも、です。もしくはタイトル変えるか。
以下、過去回はマガジン化しているので、お時間あればご覧ください。

では書き始めますー

本当に4/27に休校延長になってしまった!

改めて4/19に立てたスケジュールの確認です。

タイトル休校

前回の投稿が4/25(土)だったので、少し間が空いてしまっていますね。
当初スケジュールでは「4/27に休校延長発表?」とあったのですが、この予想が的中してしまいました(全く嬉しくもないことですが)。

うーむ、事前に色々と準備しておいて良かったです。
一方で、緊急事態宣言の延長がほぼ決定とのことで、5/31までとのこと。

既に多くの学校が長期休業(休校)に対して、対応を始めているかと思います。少しでもこの記事がそんな方々の参考になる部分があれば良いのですが。

Zoomを使ったオンラインクラスルームの試験

そんな中、昨日5/3(日)にZoomを使ったオンラインクラスルームの試験を、全学年・全クラスで実施しています。
この辺も校長先生主導で、学校が自主的に行っています。

「平日が勤務日なのに何で日曜日に?」と思ったのですが、校長先生にお聞きしたところ「日曜日に試験をすれば保護者がついていられる可能性が高いから。最初は皆不安だろうから、自分がついていたいと思うはず。」とのこと。
むーん、なるほど。確かにその通りかも。
子供のこともそうですが、保護者の気持ちにたって学校経営している。当たり前のことなのかもですが、すごいなぁ(語彙貧弱)と思ってしまいました。

その分、先生方は休日出勤ということですよね...。本当にご苦労様です。
多分、クラスの子供たち同士の接点を持たせたい、という気持ちもあってのことだと思います。そういう気持ちにつけ込むようなことは良くないのですが、ありがたいことではあります。ありがとうございます。

以下、今回の記事の本題、Zoomによるオンラインクラスルームの試験についての保護者アンケートの結果です。

Zoomのビデオ会議が「できた」は88%

今回は保護者へのお手紙やメールだけで、研修的なことは一切せずに行っています。そのうえで、どれぐらいの児童と保護者がZoomによるオンラインクラスルームに参加できたのか。

Zoomでのコミュニケーションに参加できましたか?

事前に何か研修等をしていなかった割には「できた」の割合は多いように思えます。企業だとしても、最初はうまく「できない」人も結構多いですからね。
1年生から6年生までいるので、今回は保護者がついていることも大きかったのだとは思います。ナイスな校長判断。
ちなみに、学年によっての差はほとんど見られませんでした。

何で接続したのか?スマホからのアクセスが1/3。

今回はほぼ家庭にある端末を利用していますが、何からアクセスしているのか。

使用機器

大雑把には、スマホとタブレットとPCが1/3ずつという結果でした。
個人的にはスマホからのアクセスが思ったより多い。Zoomのビデオ会議ということで、自分はPCやタブレットを想像しがちだったことと、前回の家庭のアンケート結果では96%の家庭にPC・タブレットがあること分かっていたので、ちょっと意外でした。
ですが、今後のことを考えると平日子供が使えるスマホで、という風に保護者が考えたのかもしれません(お古のスマホを渡す、とかもあるのかも)。
家庭の端末を使うとなると、やはりスマホが無視できないことが、ここでも分かります。
クラウドベース・ブラウザベースだけでなく、スマホでも利用可能なレスポンシブデザインであることは今後の必須になるのかも、です。

今後は子供一人でできるか?

勿論、この試験は今後、Zoomを使ったオンラインクラスルームができるかの検証のためです。平日に行うことから、今後は子供1人で接続する必要があります。

今後は一人でできるか?

「できる」と断言したのはわずか21%
「もう少し練習すれば」52.7%「やや難しい」13.5%
そして「難しい」12.9%でした。

最初の設問で「できた」が87.9%、「できなかった」が12.1%だったので、ほぼ「できなかった」=「難しい」となっているようです。
またこの設問で「難しい」と答えたなかには「今日は親のスマホから接続したが平日はそれを貸し出すのは難しい」という答えもありました。
スキルの問題はもとより、環境面の問題も「難しい」の背景にあるようです。

学年別に見てみると
・1年生:できる 3.3%、もう少し 33.3%、やや難 33.3%、難しい 30.0%
・2年生:できる 2.7%、もう少し 70.3%、やや難 13.5%、難しい 13.5%
・3年生:できる 8.8%、もう少し 65.0%、やや難 7.0%、難しい 17.5%
・4年生:できる 43.6%、もう少し 53.9%、やや難 12.8%、難しい 0.0%
・5年生:できる 33.9%、もう少し 51.6%、やや難 11.3%、難しい 3.2%
・6年生:できる 50.0%、もう少し 44.8%、やや難 1.7%、難しい 0.00%
となっています。

保護者から見ると、
・1年生にはなかなか困難
・2,3年生だと1回でばっちりOKは少ないが、もう少しでできる子が過半
・4年生以上だと半分の子が1回でOK、残りの大半ももう少しでOK
という感じのようです。
あくまで保護者の感想ですが、目安にはなりそうです。

その他のアンケート結果

その他のアンケートとしては、

こういった取り組み(ビデオ会議による学活)の実施頻度は?
⇒毎日がほぼ半数、週1,2回は1/3、残りは隔週など。必要なしは1.5%。

どの時間帯に実施すべきか?
⇒午前中開催が7割、あとはバラバラ。

などとなっています。

自由記述欄をテキストマイニングすると・・・

そして自由記述欄のテキストマイニング結果が、タイトル画像の以下になります。

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今回もテキストマイニングはユーザローカルさんを活用させてもらっています。
活用したビデオ会議システムである「Zoom」を中心に、結構様々な言葉が並んでいる感じ。ポジティブなものもあればネガティブなものも混じっていて、なかなか試行錯誤しながらの悲喜交々だったことが見受けられます。
ポジティブ・ネガティブな言葉のどっちが多いのかも、結構微妙な結果になっています。

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ただ驚いたのは、最終設問の自由記述の記載率が6割あったこと。
10問目の「自由記述欄(ご意見等をお書きください)」で6割回答はなかなか無い
いかに保護者の関心が高かったのか、が分かります。
読んでみると先生方への感謝や、新学期から休校が続いていることへの不安と今回の取り組みでの安堵感のコメントが非常に多かったです。

終わりに・・・今後の取り組みは?

以上で昨日5月4日に行われたZoomによるオンラインクラスルームの試験について、アンケート結果の分析の共有になります。

実はそれ以外にも、前回(4/25)から今日までのアクションとしては、情報端末やインターネット回線がないご家庭への機器等の発送や、改めて先生方自身で研修会を開催し、まなびポケットの使い方や、Zoom(無償提供を申込みしてあった)で先生間で利用したりしていたようです。

この辺は私は全く絡まず、学校が独自に進めています。
この辺は、校長先生のリーダーシップと現場で先生方の意識が高さがありそうです。
学校はとかく色々言われがちですが、大半の先生方は本当に子供に向き合って頑張ってくれているのだと感じています。

個人的には、ビデオ会議による同期的な活動より、先生や子供のスキル、ICT環境の負担が少ない非同期型の取り組みを先に、と考えていました。
一方で、学校・先生方が選んだのは、顔を合わせてのZoomによるオンラインクラスルームでした。
この辺りも、机上で考えている自分と、先生方や子供、保護者の気持ちを考えての先生方で差分が出ているようにも感じます。

以下の鈴木先生のnoteは芯を食っている話なのでは、とも思っています。その意味でも、今後この学校がどのようなアクションになっていくのか、支援をしながら確認をしていきたいと考えています。

また、この手の取り組みの根底にあるのは「できる」に合わせるか「できない」に合わせるか。
とかく公教育の世界では「できない」に合わせることが多いはず。
その意味でも、こういった取り組みがどこに着地するのか、しっかり渦中にいながら見ていきたいと思います。

ではまたー。

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